田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

北向きの窓から 

2013年06月22日 | 日記

6月22日(土) 晴れ   涼しい つゆ休みの爽やかな一日

家で過ごす多くの時間は北向きの部屋が俺の居場所となっている。朝のメール確認やパソコンに向かうことがことが多いのでこの部屋が落ち着く。ここは狭い4畳くらいの部屋になるが裏山を覗くことができる大きな窓を設けてある。また、東側も窓になっているが、ここからは浅間に連なる山々が見える。

北向きの窓のよいところは山との境に植えた花や自然に生えてくる草も皆俺の方に向かって花が開く。花だけでなく葉も太陽の光を求めて南を表にしているのがわかる。こういう環境で作業ができるのはうれしいことだがd、困るのは窓から見える花の密を吸いに来る蝶の姿が視線を横切るのだ。

左の視線に何かが飛び交うように感じたので外を見ると、ヒョウモンチョウがイブキジャコウソウの花に来ていた。すぐにカメラを構えたが、ファインダーには2頭、3、4頭いるように見える。こうなるとパソコンどころではない。すぐに外にでて彼らを追った。ジャコウソウと更紗ウツギをいったり来たりして4頭がつきづ離れず舞っていた。 

目の前のジャコウソウに黒い落ち葉が朽ちたような陰が見えたが、俺が注視するとパッと翅を開き、俺を驚かせた。赤い色に猫のような目を持ったクジャクチョウだ。鱗粉で描く文様とは思えない見事さだが、これで鳥に食われることが避けられるのだろうか?この手の派手な文様で驚かされるのは、毛虫の仲間でも同じようなものがいる。この時期にハマナスやバラを見れば必ず一匹や二匹は見つけられる。伊吹ジャコウソウはその名のとおり特異な香りを持つ和風ハーブだろう。この花には沢山の昆虫がくるが、葉の臭いは関係ないようだ。

派手な蝶だけでなく、白と黒の二色をいろ分けたフタスジ蝶やコミスジ蝶が来ている。彼らは浮かぶように翅を器用に傾けながら旋回する姿は優雅に見える。 コミスジが舞っている下にはシモツケが葉を穴だらけにして、これから咲くつぼみが大丈夫か心配になるほどだ。今年は4月末に降った大雪とそれに続く例外で、コミスジの羽化が遅れた。いつもならまだ新緑のころに葉を食われるのでこれほど穴だらけの花見たことがない。 

自然の植物と昆虫は季節の変動には関係なく、それなりに共存の知恵を持ち、助けあっているのだろう。ニシキギの葉の裏ではタテハチョウのカップルがいた。人はハルジヨンの白い花は庭に咲くものではないというが、これはモンシロチョウの仲間やシジミ蝶たちは好んで止まる。密なんぞはありそうにもないが、かなり長い間口吻を差し込んでいるので何かを吸収しているようだ。

久しぶりに蝶たちと過ごした

一日が短かく感じ 疲れないのは蝶たちのおかげだろう 

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季節のうつろい 忙しさで心をなくすことなく

2013年06月21日 | 日記

6月21日(金)  雨   昼前には激しく降る  夕方 涼しさに一枚羽織る

梅雨らしい雨が降るが、ニュースでは関西方面で被害が出るほどに激しく雨が降っていると言う。我が家はそれでなくても湿りがちな空気に満たされていたが、雨が降ることで景色が一変するのは裏山との境に咲くユキノシタだ。この花は雨が降らない日照りでも花は開くが見る者にとってはつまらない。

月曜日に他界したSalaとの別れも埋葬という儀式をすることで結締めを付けた。犬と言っても家族のようなもの、俺が東京を引き上げるときに一緒に信州へ移り住んだとこともあるが、Salaの犬種は人との付き合いとは別に、犬としての自我を持っていた。また、3年前に小さなArgoを我が家に迎えたとき、彼が戸惑ったのは数日だったように記憶している。小さな子犬が我が物顔でSalaの食事を取っても怒ることはなかった。Salaが寝ているときも彼の頭の上を歩いても怒らなかった。

しかし、今、Argoは何かを感じている。Salaがいない今、Argoは急に玄関に走ったり、廊下にでて吠えたりする。Salaの遺影の前ではなぜか遠くを見るような気がするが ・ ・ ・ 俺の気のせいだろうか。

午後は歴史研究会の定例学習会が開かれた。講師は地学専門とする元蓼科高等学校校長の宮坂 晃先生を迎えた。立科の気候風土を地学的に解説する言葉が、学校の授業を思わせる。話の幅が広いこともあるが、数億年前のことから始まれば、短時間で講義は終わるはずがない。いつもの時間を30分超過しても最後までは行き着かなかった。次回のお楽しみになるが、数億年前の話となると奥が深い。

時間を延長したことで急いで家に戻り、隣の集落の田んぼへ向かった。夕方に向けた予定は田んぼの生き物調査、これも7月に子供会と一緒の行事があるが、今の時期しかいないという豊年エビの観察を行った。田んぼの持ち主のTTさんに電話をするとすぐに支度をすると言うことで、雨の降る中をカッパを着て俺がつくと同時に現地で出会った。何カ所かの田んぼを見てから毎年豊年エビが発生する田んぼに着くと気温が低いためか田んぼの底でじっと動かない。僅かに水を手のひらで仰ぐと底のへこみからスーっと前に進む。タモですくいバケツの中に移すとすぐに底の方に沈んだ。大人二人で夕方暗くなるまで田んぼの中を歩き回った。雌雄の豊年エビを観察して見ると、既に雌は産卵を終えたのだろうか?毎年6月下旬には姿が見えなくなると言う。

この田んぼでは豊年エビを捕らえて食う生き物がいるのだろか?オタマジャクシが大きくなるのは豊年エビを食っているのかもしれない。もう少し定期的に観察をしてみよう。

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俺は楽しいことばかりを思うが Salaは幸せだっととしよう

2013年06月17日 | 日記

2013年6月17日(月) 曇り   午後から  薄い雲ながら 太陽の暑さを感じる

Sala が 逝った 享年9歳3ヶ月

 

昨年の夏からじわじわと病魔に侵されながらも、その都度手術に耐えて 元気になった

左後ろを断脚しても器用に走り廻り 俺を安心させてくれた

さらに切除した内側に病巣が表れ、肺に 食道に 転移

手術は無理だと言う医者 Salaは痛いと言う表現は一切見せることはなかった

俺たちを気遣っていたのか 

痛みはなかったか 苦しさはなかったか

最期 横になったまま前足で宙を2歩3歩 どこへ行こうとしのたか

ありがとう

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田舎暮らしの神髄 地域に浸る心地よさ 

2013年06月13日 | 日記

6月13日(木) 雲り わずかに陽でる 涼しい風に午後からは長袖に着替える

このところ携帯が鳴ることが多かった。」農地水保全管理事業広報誌の校了が迫っていた。校正といっても手分けしてしているのだが、その連絡はほとんどが電話で聞き書きをする。15日が発行日と決めたので明日にはそれぞれの担当者のところには届けたい。ここでは一足先に載せるので是非見て欲しい。日本国土の多くは緑を保っているが、緑はほったらかしでは保てない。人が手を入れ手を入れたところは継続的な活動が伴わないと緑は続かない。

 (クリックで大きくなります)

午前中は町役場から送られてくる資材置き場の点検を済ませ、荷物を待つ間に来月地域の子どもたちと行う「田んぼの生き物調査」の現場を見に行った。一番高いところにあるため池は文政年間に作られ、ここは湧き水が多いので今まで水を抜いたことがないと言う。魚の種類も多く、外来魚は入っていないとも言う。もっとも案内してくれたYさんは「たぶん」と言う言葉をつけた。ここからの水は冷たいので直接田んぼに入れることはしないで、細く浅い水路を迂回して田に引き入れているそうだ。

来月下旬のイベントは晴れれば太陽の暑さは相当なものになる。日除けテントを張る場所も確保したい。辺りを見回すと草丈が長いがこれには訳があって、今草を刈ってしまうと貴重な草花が種を落とすことができないので来月半ばに草刈りを予定しているそうだ。高見にある池の縁から田んぼを眺めると晴れていば正面に浅間山が見える。

 

午前中の下見を終えると立石集落では展望台の周りの草刈りをしたので慰労会をやっているから寄れと声をかけてくれた。顔見知りの面々だがこういう場で話ができるのは嬉しい。この展望台も昔の裏街道「大内道(おおねどう)」でつながっている。

展望台からは我が家も見えてその先の地蔵尊がある峠の松も見える。話題の中には俺が知りたかったこの地区の歴史について詳しく聞けたのが嬉しい。聞けただけではなく、TTさんは「本をあげるよ」と平成3年に出版された非売品の本を家まで取りにいってくれた。田舎暮らしのつながりに新たな頁を開けたような気がする。

夕方に役場が届けた鹿柵(有害鳥獣進入防止柵)のパーツの確認にでかけた。750枚の網とそれを支える支柱などが整然と置かれていた。来月には本格的に果菜類の収穫時期になる。鹿たちもそれを待っているので、破壊されたネットを早めに補修しなければならにだろう。

忙しい一日だが なんとなく嬉しい

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水無月の 火守 水守 鎮守の杜  

2013年06月10日 | 日記

6月9日(日) 晴れ   太陽の日照りと風の涼しさ 雨降りを乞う

6月恒例の神社と通学路の草刈りが行われる。これも地区の役員12名が参加して行われた。今年は雨が少ないことことから草の繁茂は少ないが、それでもうっかりすると名のある山野草が花を開いているのに気がつかない。笹?って思うような葉でも少し様子が違うので見れば葉の裏にかわいい壺状の花をつけたアマドコロだった。 

早朝の2時間の作業を終えてから、集落の水の状況を見て回った。俺がこの役をやるわけではないが、今年は特別に水が少ない。この水は蓼科山から引いてきているが、山の上の水源も危ないと言われている。集落の東端にあるわき水はいつもならあふれてあたりを黒くぬらしているが、今年は縁のコンクリートが見えるほどになっている。それでもわずかにしみ出ている様子が覗えた。山から水を引いている宇山堰の水番では夜間はこの地区への水を止めて東御市八重原地区へ送るのようにしているという。水番は土地改良区の役員の仕事だが、彼らもボランティア精神旺盛で、5年任期のホッペタ回しで決められる。今年のように水が不足すると田んぼにも影響がでてきて、水番は自分の田んぼを後回しにしても地域の田んぼを見て回るそうだ。

 

 

夕方からは地元消防団祝賀会が開かれた。祝賀の意味は昼間町で行われたポンプ操作、ラッパ吹奏の大会の好成績を祝うという恒例の行事になっている。彼らは放水訓練も水が少ないことから、極力水を使わずに行ったと言う。中でもラッパ隊の練習は勤めの終わった夜に朗々と響き渡るのがこの地区の風物詩でもある。季節のよいときはともかく、冬の厳しい寒さのなか、深夜まで火元に気をつけろと巡回する姿には頭が下がる。世代を超えた消防団の活動も若い者が入るのをいやがるそうだ。宇山の消防団、近年団員が増えていると聞いた。

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雨乞いに 夏かみなり 涙ほどこす

2013年06月05日 | 日記

6月5日(水) 風の涼しさと太陽の暑さ 午後には雷がわずかに雨粒を落とす

5月の晦日を過ぎて年度初めからの作業が一段落したと思ったが ・  ・  ・ 夕べの会議で新たな企画が始まることになった。地域の子どもたちを交えて、田んぼの生き物調査をする。また、大人たちの集まりでは、山裾の住まう地域の農業用水をまかなう堰について研修会を開こうという計画だ。何れにしても相手があることで、趣旨と計画を理解してもらう企画書を作った。夕方近い午後に担当の役員さんに届けると積極的に動いてくれる言葉に大成功の想いが描けた。

目覚めると共にSalaのところへ行く習慣になった。彼は不思議な犬で、愛玩犬としているが彼は孤独を愛するようで元気なときから一人で別の部屋にいることが多かった。今は寝たきりの生活だが、食事の欲しいときにはわずかに首をあげて俺に合図をおくる。ところが、彼の病状が進んできた頃から、柔らかめのドッグフードに変えているがほんのわずか多めにやると吐いてしまう。長い首を支えて餌をやると首の付け根(喉?)に餌が団子状になるのがわかる。数粒づつを小分けにして時間をかけて手のひらにのせてやるが、彼のほしがる目を見ているとつらいモノがる。

今年の日本はカラッツユだと報道されているが、地球の反対側では雨が多くて大変のようだ。それでも季節の移ろいに合わせて花が咲き出しているが湿り気がないと寂し。西の下野の脇で咲くエゴの木は甘い香りを振りまいて虫たちを呼びつけている。東の窓を開けてもこの花の濃厚な香りが部屋に流れてくるのがわかる。この花と同じ時期に咲く、卯木の花たちは少し事情が違うようだ。谷卯木も湿り気がないことで花の色も香りもなかった。更紗卯木は全滅、なかなか花を開かなかったムギフウロウはやっと一番花を見せてくれた。このピンクにブルーの筋が入った花が咲きそろい風に揺れる様は風情がある。

 

夕方には雷が鳴り雨粒がわずかだが落ちた。梅花卯木は湿り気があると香りが低く垂れ込めて花の美しさを倍加させてくれる。そんな花の心を知ってのことか、雷が哀れに涙を落としたのだろう。

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田舎狂想曲 草刈り文化が地域を守る

2013年06月02日 | 日記

6月2日(日) 雨の心配はない 道普請に併せた薄曇り 涼しさの一日

昨夜の天気予報で晴れとされていたが、予想以上に雲が多くありがたい。集合時間は6時30分、定刻につくと全員がそろっていて中にはすでに作業を始めているものもいた。今日の作業、「町を美しくする日」とされる5月30日の代替え日で先ずは、集落内から町へ通じる道路の草刈りとゴミ拾い。それと同時進行で公園の四阿に塗装する作業があった。塗装は主に紫外線よけのものでわずかに色をついたものにすることにした。

 

第1段階の作業は予定どうり7時30分に終えたが、塗装係は半分くらいしか仕上がらなかった。一同朝飯を摂りに家にもどり、次は8時30分から道普請と称した、一大イベントの草刈りが始まった。この時間になると集落にヘリコプターが舞い降りたようなエンジン音が響き渡る。道普請はすり鉢状の底に集落がある状態でその家々を取り巻くように山の中腹に道がある。かつてはこの道は開水路だったので等高線にそった平らな道になっている。草刈りの騒音が一瞬止んで静粛さが戻ると、この道の下に埋設された送水管から水の流れる音が聞こえてくる。

この道は俺のお気に入りだったのだが、昨年から鹿の食害が米にまで及ぼすようになり、この道に沿って「有害鳥獣進入防止柵」が設置された。頑丈ともいえないが人の手でこのフェンスを通り抜けようとすれば、先ずは無理といわれるが、、鹿はいとも簡単に破壊している。まるで軽トラがバックをして突っ込んだかのようにフェンスを押し曲げて留め金を破壊している。しかも、直した隣のフェンスが壊されるという、イタチならぬ鹿ゴッコといいたい。

鹿の食害がひどくなる前から、このセンゲダイの上は全て畑だったそうだ。斜面がきつかったり、高齢化だったり、専業農家でなくなったり ・ ・ ・  今ではその畑にはミツバチの小屋を置くとよい密が採れるそうだ。この山一体に多い樹種といえばアカシア、アカシアの花の香りは蜂蜜でも最高級品となる。ニセアカシアと歌謡曲ではロマンを感じさせてくれるが、この繁殖力の強い木が畑に蔓延り営農から撤退した原因の一つといわれている。

昼前になってエンジン音が少なくなったころ、集落の働き頭Sさんが、6月から8月までの作業計画を立てようと、排水路のU字溝が壊れている箇所、開水路に車が脱輪することが多い、狭い道をパイプを埋めて道幅を広げる作業など確認を行った。鹿柵の補修も町から資材が提供されることになっている。夏の葉物野菜、秋の米が鹿に食われないようにしっかり柵の修繕を施さなくてはならない。

最後の点検を終えて 開けた山の上にでた

田植えが終わり 落ち着いた景色

夏までの作業 ボチボチやろう

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メルアドが消えた 手元が狂ったのか パソコンが壊れた

2013年06月02日 | 日記

6月1日(土) なんとなく 湿り気を感じる  中東半端な気候

昨日、その前 もう少し 一週間くらい前だったが ・ ・ ・ 

パソコンの機嫌が悪かった。

具合が悪いわけではなかったが、学習がてらに新しいものを入手したことも影響している

昨日、詳しくは水曜日の深夜 木曜日の朝には完全に復帰できなくなった。

おかしいと思い始め、あわててハンディーなHDをつなげて作業中のもを放り込んだ。

昨年度のものは完全に移すことができ、ファイルはすべてセーフと一安心したところで ・ ・ ・

メールアドレスのバックアップをとっていないことがわかった。

2009年までのアドレスはなんとか保存できているようだが、最近のアドレスは完全に消えた!!

このブログを訪問していただいた方、私にメールをいただけないだろうか?

「t」で始まるアドレスと「o」で始めるのをご存じのかた、日ごろの筆不精を棚に上げて

メールがほしいなどと申し訳ことだが・・・・なんとか助けてほしい。

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