5月26日(木) 曇り 薄日がでたが再び曇る 夕方には雨
朝には雨かと思ったが僅かに明るさを保った曇り空だった。一昨日、友人Nさんが辛味噌用にと届けてくれた苗が元気になった。車から降ろされたときは水が切れて少々クタビレタ姿だったが、水をやり外気に当てたので生気を取り戻している。今週一杯はこの状態で気温にならし、来週早々には畑に植えるようにしよう。
畑をみると3つの畝に50個のジャガイモを植えたがボチボチ芽を出してきた。濃いミドリの葉を魅せているもの、地面を持ち上げひび割れを起こさせているもなど、自然の力が漲っている姿を見た。
庭の方に降りると白い色のオダマキが咲いている。この花は昨年初めて見て、ピンクの西洋オダマキが色あせたものだと思っていた。3本の西洋オダマキを数年前に友人が持って来てくれたのが交配して白の花を咲かせたのだろうか?オダマキも日本古来のものが少なくなっていると聞く。
今までにも数回登場しているチョウジソウ、花の数が増えて存在感を表している。けっして派手な色ではないが 楚々とした日本古来の美しさに魅せられる。しかし、俺の芽には丁字よりも大字に見えるのだが、高校時代の国語・古典の時間をサボっていたことに因るのだろうか。
石を積んだ山との境では渓卯木が咲出しだ。近くで見るとあまり美しさを感じないが、遠くからみるとそれなりの姿が認められる。
下の写真はドウダンツツジではなく、ブルーベリーの花。このように枝一杯に咲いたのは初めてのこと。この土地に根付いた証拠だろう。実は小さく、野生種と聞いている。近頃は大粒、強甘味などがもてはやされているようだが、俺はこの酸味と香が強い小粒のものが好きだ。ジャムにするとペクチンが強く直ぐに固まってしまう。レモン果汁で薄めるのだが、レモンの直栽培をしたいが、これだけは冬の寒気が許さない。
湿ったた庭を歩いていると足下の枯葉に紅シジミがいるのに気がつく。翅の鱗粉が傷んでいるようで弱っているのかと近づくと直線的に飛び去った。
初夏を通り過ぎて梅雨の季節になった。露草が咲き出し紫の大柄のものとピンクの小さな花がある。どちらも花びらは3枚、大柄の花は雌しべが小鳥の胸毛のように柔らかそうに見える。
朝の庭を一回りして、昼に友人が訪ねて来るのを待つ。
昼を少し過ぎた時に携帯電話が鳴り、直ぐ近くまで来ているようだ。高性能のナビが付いた車も、俺の家は圏外となり道が消えたようになる。音声ナビは「目的地近辺です ・ ・ ・ 」 ような台詞が発せられるのだ。
仕事仲間と云うよりも仕事を通じてお互いが協力するような関係だった。彼は鍵盤楽器の修復を専門として、その緻密さは日本で右に出る者はいないのではないだろうか?俺の持っているオルガンも修理をしてもらったが、楽器博物館の修復を専門にされている。昼飯を摂りながら現役時代の話しに盛り上がった。専門的な話題で始終した時間、久しぶりに楽しい時だった。
彼が帰るころはまだ雨は降り始めていなかったが、アヤメも咲きそろい小手毬の白い花が双方を際立ったせている。