8月30日(木) 朝から蒸し暑い 午後には張りだし 夕方には雷鳴が響く 雨
朝の涼しい内に一昨日と夕べの会議の議事録をと録音の聞きながらパソコンに向かった。会議の録音でも地区の会議で発言するのは男性、それも土地の言葉が使われるので俺には早口に聞こえる。再生のスピードを落とすと音質が低くなり、こんどは口ごもているようでこれも聞きにくい。聞きながらkeyboardに打ち込むのをやめ、イヤフォンを両耳にあてて聴き入った。朝飯の後には夕べの懇談会の録音を聞いたが、今度は発言するのは女性、それも高い声で喋るのが早い。思いの丈を言葉にして話すので、興奮気味のところもあり、直ぐにモジにしていくのは難しい。彼女たちの言葉は直接俺に言われているような気になることで、文字にできない要因となる。町長を前にして冷静に取り組もうとする面々の表情を見ていると皆、熱い志が顔に出ていたことを思い出した。イヤフォンに両耳に当てたまま丸々2時間半も聞いてしまい、どっと疲れがでた。
“昼飯”の合図でリビングに行くと、テーブルに郵便が来ていた。昨日、中込の蕎麦屋へ寄ったときに店主が、「本、今朝郵送したよ」と云っていたものだ。「野草に魅せられてーふるさと 内山の自然ー」この本は新聞に紹介されていたもので、佐久市の本屋で地域出版コーナーを探したが見当たらなかった。8月中半に蕎麦屋に入ると、本棚にあった。俺が入手できなかったことを話すと、連絡が取れるとのことで頼んだおいた。
俺が信州にテニスやスキーで通うようになったころ、通る道と云うと荒船山の裾埜を通る内山峠、峠道は旧道しか無かったが、自然の宝庫と見て取れた。この内山の自然が網羅されている写真集。そして、そのページに写っている草花は殆どがこの山裾集落を取り巻く山々で見られるもの。写真の表現が素晴らしいが、自費出版と云うことで一般書店に出回らないそうだ。著者の吉田さんはデジカメで写し、ご自身でパソコンに取り込んで編集をされたことが、編集後記に書かれている。
105のページには自然の中で人知れず咲く野草の美しさを写しとってあり、短い言葉添えられている。
本に夢中になり昼飯もソコソコだが、ジャガイモをスティックに切り分けて炒めたものと口に放り込んだとき、見た目と食感の違いで一瞬でメが覚めた。Mに聞くとスイカの皮だと云う。スイカの皮の緑のところを削り取り内側だけを棒状にして、同量の酢と砂糖と醤油、それにごま油にショウガを混ぜた汁に漬け込んだだけだという。スイカの皮のピックルスとは驚いた。冷たい食感とシャリシャリ感が爽やかだが、煎り胡麻を振ってあるのも聞いている。メインの太素麺も氷の山の上に盛ってあるがよい。今日の昼飯はハナマル◎ってことになる。
畑のものは全て口に入れてみると云う生き方に賛同して、我が家の畑は自然農と云える。収穫ができるかどうか別として、鹿の餌となるものが多いなか、レタスとジャガイモが主流となる。自然農と云うことで無肥料無農薬、肥料としてはキッチンからでた食物残渣を段ボールで米糠と合わせて堆肥化しているものだけだ。確かに、畑にはミミズが多いが、野菜が沢山収穫できるかというとそうはいかない。種を蒔いて芽が出てきても大きく育つまでいかない。しかし、草、野草は凄い。7月の末に草刈りをしてその後、フランス語でハーブと云えば草を総称するというので、ステビア、カレープラント、バジルを植えてみた。一ヶ月半しか経っていないが、同時に小さな芽をだした野草はズンズンと育ち今では2.5m位になっている。ハーブを見るとステビア以外は未だ小さな葉が着いているだけだ。この野草は花が咲き花粉が飛び出す前には根こそぎ引き抜いて焼却しないと来年は大変なことになるだろう。
総称はブタクサと云われているが 固有の名は知らない
伸びた根から新たに芽が出る 繁殖率の高い草
これが人が食って美味いとなれば素晴らしい