1月31日(金) 曇り 暖かい4月頃の陽気 夕方雨
今日は8時に役場に集合して環境のお勉強に出かけました。
大勢の参加があると思っていたが・・・・バスに乗り込んだのは総勢18名のほぼ高齢者から後期高齢者予備軍でまとまっていた。
主催は町民課環境保健係に事務局を置く、「ゴミ減らしま専科」と云ういかにもローカルな当て字言葉の団体だった。
午前中の目的地は県内北部上高井郡高山村です。
ここは温泉ではその昔大変お世話になった野趣豊かな湯治場がある村だが、俺が通ったのは既に30年前のこと。
すっかり景色が変わりながらも村役場近くはさほど変わりガないように見えた。
変わったのは役場で説明を受けてその素晴らしさに仲間全員が感動しすっかりイメージが変わった。
目的は生ゴミの堆肥化ということだで、このプラントを見学することだったが、話を聞いてみると作られた堆肥の活用に素晴らしがある。
先ずはこの村が県内で初めて景観条例を定めたことだ。
『条例では、自然と人が共生する高山村固有の風景を守り、育て、伝えるため、わたしたちすべてが共有し、尊重しなければならない基本理念を次のとおりとします』とあり詳しくは以下のHPをご覧いただきたい。
http://www.vill.takayama.nagano.jp/ct/other000001800/keikan_jorei_gaiyo.pdf
この発端が生ゴミ処理することから発したと云い、それは昭和53年からの村を挙げての展開だった。
そして村の主力産業であるリンゴ生産者全員がエコファーマーに認証されてたという。
この制度はともかくリンゴ生産者が土づくりを行い、化学肥料や農薬を削減できたことの基はこの生ゴミ堆肥プラントが稼働してことだと思う。
村役場で説明を受けた後に再びバスに乗り堆肥化のプラントのある山奥へ向かった。
施設に着くやすぐにこの類の施設特有のにおいが襲ってきた。
牛フン、生ゴミの粉砕したもの、下水の汚泥を混ぜ合わせて発酵施設で3か月かけて完熟させるという。
http://www.vill.takayama.nagano.jp/hp/page000000900/hpg000000801.htm
原料の生ゴミも新聞紙と専用の紙袋が混ざったグレー色に変化した山、それに奥の下水汚泥は茶色をしていた。
このグレーの山は匂いはさほど気にならなかったが夏場は大変な匂いだという。
これらの原材料を混ぜ合わせて50mくらいある発酵させる施設に墓場れて3ヶ月間かけて熟成させるという。
この熟成の時の温度は75度から80度になるという。
北信の山間地故雪の降る量も多いがこの熱で屋根に雪が積もりことはないそうだ。
発酵させる施設の末端ではかたまりになった堆肥を砕く作業を自動で行っているが、回転する鉄の刃は高温にさらされるために石などが混入していると曲がってしまうという。
説明をしてくれる黄色いジャンパーの若者は20代でこのプラントの責任者だという。
若いながら自信と誇りをもって仕事をしている姿勢が説明の言葉に読み取れた。
乾燥され細かく裁断されたたい肥は粉末状になり袋詰めとトラックに直に積み込む方法とで出荷されるという。
この広大な施設は2人の技術者と事務職1名で管理されているそうだ。
この施設から生み出される堆肥により村の産業を支えているそうだ。
地力増進施設としての重要な働きから「迷惑施設」ながら堂々と輝いているのがすごい。
≪環境保全型農業取組内容≫
http://www.vill.takayama.nagano.jp/ct/image000001100/sigen_g2.jpg
村全体の素晴らしい取り組みが詳しくは説明できないが、興味のある方は是非高山村を訪ねてみてほしい。
できることなら、果物や農産物の収穫時期を問い合わせて・・・、そして、温泉も素晴らしい景観と一緒に楽しめるから・・・・
昼飯は小布施の食堂で済ませ、一路午後の見学地松本へ向かいました。
松本は共立学舎という知的ハンディーをもった人たちの施設だが、ここで食用廃油を燃料に変える作業をしている。
http://www.pref.nagano.jp/nousei/nougi/kankyo/natane_actor.htm#matsumoto
松本市内の家庭や公共施設から油を回収してディーゼル燃料にできる軽い油(植物性)と重い油(動物性)に分けて後者は石鹸を作るという。
ポリタンクで集められた油は大きなタンクに移し替えられる。
大きなタンクからプラントまでは手を煩わせることなく、パイプラインが引かれているそうだ。
以外にも小さな機械で精製がなされるのには驚いた。
バイオ燃料は車の性能が良くなるにつれてつかえなくなるという。
燃料フィルターが詰まりやすく8千kmくらいで交換を余儀なくされるそうだ。
今日の見学は興味のあるもので立科町でも必要とされるものだし、今までも議会で同様の施設の必要性が訴えられている。
このように先進的に進めるには町のトップがいかに情熱的に動くしかないだろう。