田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

本格的な春 気候は初夏というあたたかさ

2013年03月28日 | 日記

3月28日(木) 晴れ   気温21になった日中  風にのって花粉も飛ぶ

暖かな空気は太陽が昇る前から感じたが、先ずは目覚めとともに顔で冷たさを感じないことが春になった実感がある。ウグイスも鳴き方初めはチェチェと地鳴きを始めるが、ホーホケキョの鳴き方が出来たのを確かめるようにホーから始めている。

Salaを病院へ連れて行くのが遅れているので、意を決して朝一番の仕事とした。彼は灰に癌が転移していることは確実ながら、その後の状況を見て貰った。灰にはヤグルマギクのような紋様に白く写るものが幾つか広がっているのがレントゲン写真で明らかになった。ヤグルマギクの数が増えることで彼が空気を取り込む容量が少なくなるのは加速度がつくと言う。医者が言うには「この状態でこんなに元気なのは珍しい、一気に苦しさに襲われるかもしれない・ ・ ・ 」と後は話を濁した。帰りは昼近くになったが、家について少しだけ彼と外の空気を吸った。

夕方になる前、余りの暖かさを感じるので庭を一廻りしてみると、畑の隅ではヒメオドリコソウが霜よけの繊毛がビッシリと生えた葉に守られながらピンクの花を広げている。辺りには仲間が地面にへばりつくようにしているが、いち早く春を感じ取ったものだけが花を開いた。鶏のひよこが親鶏の根に守られながら陽の暖かさを楽しんでいるように見えた。

 

白樺レストランに向かうとまだ店開きはしていないが、上の方から樹液が落ち下に重なる枯葉を叩いている。枯葉の下には越冬したヒオドシチョウが目ざめて飛び出した。俺の足音で驚いたのか黒い影が飛蚊症かと思わせるように飛び交う。眼の前で止まったのは枝を切り落とした所、口吻をゼンマイバネのように伸ばしたり丸めたりして樹液を探している。やがては翅を広げ太陽の熱を吸収しているかのようにじっと動かなくなった。翅の後部はやぶれ越冬のキビシサを見せている。

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遙かぶり 山裾の春のおとどけ

2013年03月26日 | 日記

3月26日(火) 晴れ  暖かい春の空気  午後には雲が広がり風も冷たくなる

朝から出かけていて家に戻ったのは昼を充分すぎた頃になった。昼飯は会議のあとに出されてモノで済ませた。重い鞄を置いて、早足で急さかを登り裏山へ急ぐが息がきれる。冬場の運動不足を感じるのはいつもこの春先のころ、懐かしささえ覚えるが止まることもなく蕗の薹が顔をだす山陰のについた。

ここでもすでに蕾を開き花が広がりだしている。足の踏み場がないほど沢山の蕗の花は星座のように見える。山の絞り水がながれるハケでは、冬の間薄黒いカタマリに見えていた芹が緑を取り戻し葉を広げだした。暖かさがもう少しつづけば春の味覚をいただけるようになるだろう。坂を下りながら遠くの山々を眺め、引力に引かれるまま歩く。五月の鯉のぼりのころには爽やかな風を眼に見せてくれる風知草、もうすぐ彼らの季節になる。

木々は僅かに芽をだしているが、朝晩の寒さは未だ-5℃を下回る。冷たい風や霜を避けながら、枝先で春をつかみ取っているのはアブラチャンだけのよう。満開になっている花は10日程前にはまだが開いていなかった。山裾集落のバア様に聞いた話だが、彼女が子どもの頃、秋になるとアブラチャンの丸い小さな実を集めさせられ、それを干して油をしぼり明かりに灯したそうだ。今はそう言うことも忘れ去られているが、花は観賞用として都会の庭に植えられるとも聞いた。もう一つの花は俺の部屋の北向きの窓から見えるキブシ、行政にだす報告書作りに明け暮れていた少し前、この花房が赤みを帯びて風に靡いているのを窓から見た。すでに花は終わったのだろうか?この手の花房を持つ樹は裏山に沢山ある。小まめに訪ねることにしよう。

 浦屋

このところ忙しいと云うと大げさだが、久しぶりに徹夜をする日がつづいた。年度末の報告書を提出するのに、まだ半月もあるころか追われてしまったのだ。ちいさな画面のノートパソコンでA3サイズの書類に書き込む作業はくたびれる。単純な作業ながら一年分書き留めた記録を所定の用紙に転記する。もっと早くから気がつけば報告する書式に切り替えたのに ・ ・ ・ 今になって云っても仕方がなく、ただただじっと続けるしかなかった。俺がパソコンに齧り付いている間、SalaとAlgoは後で大きめの座布団の上で寝入っている。俺が振り向いたときにAlgoと目が合う。彼は寝入っているようだが、、俺が声もかけなくても振り向くのが判るようだ。愛おしさに癒されるひとときだろうか。

 

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春にあたたかさ 風の冷たさも心地よい

2013年03月16日 | 日記

3月16日(土)   晴れ   快晴   午後には風がでてきた

北側の土手で一番の陽だまりでは黒龍が真冬の白茶けた葉から衣替えをしていた。春だけに見せる黒と緑のストライプの葉、この色合わせが俺の好みだ。そう言えば俺はこの色の組み合わせたマフラーを持っていたが、ここ数年お目にかかっていない。地面を覗き込みながら庭を歩き回ると、蕗の薹が花を開いているのを見つける。フキッタマと呼ばれてネジリ採られ刻まれ、油の中へ放り込まれるのもあるだろうが、あの小さく春色の中に沢山のユリに似た花がが隠されていることを知らないと云うう人は多い。

二日前に観察したアブラチャン、快晴が続くので花が開いているかと裏山を訪ねた。蕾はそのままの状態ながらわずかに茶色い皮を広げている。少し奥の枝にはまだ、殻のままの蕾やわずかに茶色の皮を破る動きが見えるのあった。

 

浅間山は春の乾燥した空気に水蒸気を吹き上げていながら空気中に溶け込んでいるようだ。噴煙もないこの山はナンの変哲もない山に見える。桜が咲く本格的な春が来るまでに、2~3回は白く雪に覆われるのだろう。

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のらのらの木々の春芽を求めて

2013年03月12日 | 日記

3月12日(火)  春色の風がながれ 暖かな一日

春の雲が頻繁に見られるようになると、地上にも暖かな風が流れる日が多くなる。昼前の穏やかで風がこない陽だまりを歩いた。

ダンコウバイやアブラチャンの花はまだだと思いながら、崖をよじ登ったところで目に入ったのは真に蕾を膨らましたアブラチャン。殻を破り中の4つの蕾が顔をだしていた。未だ山陰には雪が残るのに ・ ・ ・ 枝先で春の空気を掴んでいたようだ。 

一年ぶりに春の息吹を目の当たりにして、暫しのときを崖の上で過ごした。山肌の落ち葉は長い間雪の重みに締め付けられたのか、乾いている表面葉は音を立てることはない。今年の雪が多かったので、ヤママユを包んでいた枯葉も剥がれ、中の繭は大きな鳥の目を持つ蛾になることはないのだろ。だいぶ登ったところでは朽ちた木にサルの腰掛けと云うのか、癌の特効薬だと云うことを聞いたことがあるがキノコが沢山ついている。、地面に近い処の数枚を囓り取った跡が残っているが、鹿かハクビシンの仕業だろう?この樹もやがては朽ちて倒れることになるが、この山には猿は来ないので困ることはなさそうだ。 

 

落ち葉の厚く積もった急坂を登り切る。この辺りにはワダソウの白い花や赤花イカリソウが姿を表すが、まだ早いようだ。キブシも鎖樋のような黄色い花を見せてくれるまでには間がありそうだ。あと一月もするともう一つの斜面を横切ったところにヒトリシズカが群生する。寒の戻りが来ることは間違いないが、花たちはそれを充分に心得ていて欲しい。暖かさに気を緩め蕾を開いてしまうと寒さを避けきれないことを知っているだろう。 

 このところ年度末の作業に追われている

外に出ることで効率が上がると信じてのこと

午後は樹木図鑑に釘付けになってしまった

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春を見つけに 温もりは4月の陽気だという

2013年03月06日 | 日記

3月6日(水)  晴れ  雲一つ無い快晴  風が心地よい暖かな一日

町の中でも春が遅いと云う山裾集落、それでも里に比べて2週間ほど遅れながら、庭の福寿草が顔をだした。開いた花びらを見ると先端が茶色く変色しているが、これは先週の寒の戻りが影響したのだろう。福寿草はビーナスの恋人アドニスの化身と云われるが、この花と同時に姿を見せる水仙の方が恋人には相応しいように見える。すこし離れたところを探すと枯れ草を押しのけてやはり芽をだしていた。庭は一面枯れ草に覆われているが、秋に枯葉を片付けなかったことが、春の雪どけでぬかるむことを助けてくれる。そんな枯れたくさや枯れ葉の中を素早く走り回る黒い影が見える。葉隠れの技ではないが、同系色の葉の上で姿を消したつもりなのだろうか?そっとレンズを近づけると蜘蛛、彼の名は知らないが、辺りを見ると仲間が沢山いることが判る。

 

心地よい暖かさなのでセーターのまま裏山に向かった。シカが通り抜けた荒れた土手には僅かにオオイヌノフグリが咲き出している。暖かい年は正月でもこのブルーの花を見ることができたが、この冬はだいぶ長い間雪の下で春を待っていた。花を開いても受粉を助けてくれる虫はまだ少ないが、シベの脇に黒い影を見つけたので近寄って見ると虫ではなく蜘蛛のようだ。

裏山を一巡りして戻り道で蕗の薹を見つけた。足先に何かぶつかるので枯葉をどけてみると薄緑色の蕾、寒さが戻ると黒くシモヤケをしてしまう。そっと枯葉をかけてやった。東には浅間山も田んぼも春色に変化を見せている。雪解け水が流れるハケでは芹も緑の芽を出し始め、水量が増す頃には春の味覚を楽しめそうだ。久しぶりに僅かな散歩だが、春のウキウキする心の余裕を感じた。

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年度末の作業 重ねて提出する様式だといって送られて来た

2013年03月02日 | 日記

3月2日(土)  曇り   晴れ   青空が広がるに合わせて風が冷たくなる

3月も一日が過ぎてしまった。年度末が来るとなんとんく落ち着きがなくなる俺は、相変わらずの学生気分なのだろう。年度で動く作業は多いが、俺たちのようにリタイアしていると余り関係ないはずだが、自分の住まう地域のヤクを担っていると、役場の末端組織のようなもの、補助金を貰っての活動はどうしても年度末は忙しくなる。

先月末ころから俺の尻に火が着けられたように焦りがある。庶務や会計のヤクはそれぞれが分業で担い、そのデーターを持ち寄ればナンデモナイのだが ・ ・ ・ 我が家のリビングは事務所化している。PCの左には“農地・水”の書類、右側には地区の会計の書類が広げられている。画面の裏には手つかずの集落で補助金を受けた書類が重ねられた一番下になっているようだ。テーブルの中央にはシクラメンが境界として置かれ、これ以上は来るなと無言のしかめっ面が見える。

パソコンにばかり目をこらしているが、先月に開きだしたシンビジュームの花数が増えない。???とMに尋ねると、蕾が幾つか開いたら茎の下から伐ると云う。彼女が自由に腰を曲げたりできるようになった所以だろうか?それにしても花の本心はどうなのか?切られて花瓶に入れられ陽の当たらないところに置かれる。

摘み取られた花

見頃になると摘み取られ

陽の当たらないところに置かれる

野の花は摘み取られることは滅多にない

俺は野の花の方が好きだ

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