4月19日(日) 夜半 雨 晴れ 冷たい風
春一番の集落のお祭り 子守り地蔵尊 六天様
事の起こりは幕末 西方の上小地方で流行病の知らせ
峠を越えてきた修行僧が地蔵尊を建てて 流行病を防げと
今のコロナと同じ 地域の女衆がお地蔵様を建てて子を守ったと
明治の半ばにも天然痘がはやり 同じように母親たちが地蔵尊を建立
その倣いで白衣に帽子を新調 コロナ騒ぎで直来は中止と聞くが
白衣をつけて天空を扇げば梢を揺らす風はまだまだ冷たい
陽だまりでは タチツボスミレ や カキドオシ が春を謳歌
辺りを一巡するが松枯れの倒木が多く 山が荒れた
里山整備事業も目を見張るものがなく 淋しい
直来はヤメだが幟旗をたてて来訪者迎える
初陣はお母さんに連れられた保育園の姉弟
家で話を聞かされて来たのか手を合わせ 頭を垂れる
大きい方は明治のもの 小さい方は幕末 集落に伝わる話
一対の地蔵尊 集落を上り詰めた頂上 今の流行病も託したくなる
伝統を守り 時代に伝える難しさ 直来が中止のためか コロナ か寂しい