コロナで だんだんと状況がひどくなってきた。
物事や経済が大停滞、いったいいつまで続くのだろう。
こんな大変なこと、これまでになかったこと。
どこにも行かずに やり過ごすのみ・・・。
山田詠美「つみびと」読了した。
数年前 大阪で猛暑のなか
二児を置き去りにして死なせた事件を元に
創作されたフィクション。
犯人の女性と、その母、そして亡くなった子供達の
生い立ちからを 順に追っていく。
長編小説なので ずるずると長いし、
ストーリーがくどくて、暗い!!
こんなにも暗い家庭があるのか と、
途中で読むのをやめたいくらいだったが、
さすが 山田詠美。
後半、ぐんぐんと面白くなっていき
一気に読み終わった。
母親は、子への愛情を万全に整えた女神様なんかじゃない。
どんな母だって、ほころびはある。
たいていの場合、それをうまく隠しおおせたというだけだ。
そして、そうできない者を 母親失格と呼ぶ。(文中より)
ほんと、未熟な人間が 人間を育てるんだもの、
自分の子育てを振り返っても 恥ずかしくなるような
心の余裕のなさを 思い出す。
まわりのたくさんの人が支えてくれたから
何とか みんな育っていってくれたけど、
虐待の多い今の社会、自分をどうにもコントロールできない親も
多いんだろう。
他人をうまく頼れない人も多いんだと思う。
ちょっとヘビーな小説だったけど
ずしんとくるものは あった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます