事例コラムです。
ビックリしました。前々からJ3にJクラブのセカンドチームが参入する構想がある事は知っていましたが、こんなに早く実現されるとは意外でした。本当にこの流れでいいのでしょうか。「ハリルに朗報、舞い込む!」というタイトルで日刊スポーツの記事が出ました。とりあえず、以下抜粋して紹介。
Jリーグ4クラブのセカンドチームが、来季からJ3に参入する事が判明。複数の関係者の話では、J1からFC東京、G大阪、鳥栖、J2からC大阪が水面下で準備を進めているとか。トップチームで出場機会の少ない若手選手が、J3の公式戦に出ることは育成面で大きな改革。これまで若手育成を強く提言してきた日本代表ハリル監督にとっては追い風。
ハリル監督が就任以降、口を酸っぱくして言う難題で「育成抜きには語れない。育成年代でしっかりとしたトレーニングが必要。さらに自国リーグ若い選手が活躍する環境があれば、代表は強くなる」と指摘してきたテーマに解決の道筋。来季シーズンのJ3に東京、G大阪、鳥栖、C大阪の4クラブのセカンドチームが参入。
ハリル監督は有能な若手選手が公式戦の場で戦う機会が少ないことを危惧し、村井チェアマンに提言。育成年代の試合にも足を運び、SBS杯U-18日本代表戦を視察し、「彼らにクラブでプロとしてプレーする機会を与えてもらいたい」と要望。しかし、その思いとは反対に今の日本代表は経験豊富な海外組中心で、若手選手の台頭が少ないのが現状。
今回手を挙げた4クラブは有望な若手を抱えながら、出場機会を得られていない現状打破へ、赤字覚悟で参入を決断。参入に要する年間予算は少なくとも5,000万円以上とみられ、府県内の小規模スタジアムを使用するなど経費を抑えて運営する方針。今月の理事会で承認されれば来季の参入が正式に決定。ブンデスリーガでは主流となる、多くの若手が経験を得てステップアップする土台が、Jリーグにも設置。
来シーズンのJ3リーグは、現在の12クラブ+U-22選抜から拡大して、18クラブになる見通し。現行の3回戦総当たりなら'09年のJ2に並ぶ51試合、2回戦総当たりに変われば年間34試合に。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1548855.html
以前のこの話題で、J2岡山のネクスファジの名前が出ていました。J1のセカンドチームがJ3に行くのであり、J2のセカンドチームはすぐ下のカテゴリのために、実際にはJ3に行く事はないだろうと思い込んでいたので、ちょっと驚きました。同じ日刊スポーツの記事に出ていました。以下、抜粋して紹介。
J2岡山もセカンドチームとしてJFLに所属するネクスファジのJ3参入を申込。しかし、JFLからの脱退に時間を要し来シーズンの参入は困難の模様。まずは4クラブが参入し選手育成の面でJリーグの裾野を広げていき、来シーズンはJFLから昇格する1チームを含めた18チームで構成し、再来年以降は東西に分け、2リーグ制となる方針。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1548871.html
これらの記事を読んで、細かい部分は置いておいて、全体の印象は何となく「節操がないな」というもの。まあ、第一印象がそうであり、深く知っていくと、また違った印象になるかもしれませんが。個人的な提案は、以前の記事では複数クラブの選手で構成する複数のU-22チームの創設でした。今回の提案はどういう形になっても間に1カテゴリを挟むというもの。J1クラブであればJ3、J2クラブであればJFLとしてしっかり線を引くことです。一所懸命にリーグを戦うJ3クラブにも失礼なようにも見えるし、このままだと、たぶんややこしい事態になると思います。J2岡山についても、ついこの間まで「J3の入れ替え戦ライン」の言葉が躍って低迷していた訳で、そんなに簡単に「ネクストがJ3」と口にしていいのかという思いもあります。、まあ、もう少し分析して次の機会でコメントをしたいと思います。
最近ずっと言っていますが、現在の役員体制になってからなのかな、目先の結果を考えて、何も考えずに即行で取り入れる印象があります。付加価値が低いもので盛り上げようとするから商業主義に思えるし、トップチームが降格するなどあらゆる可能性に目をつむって事を進めようとするから、ファン・サポーターに拒否反応を与えるかもしれません。一番観客動員を図らなければならないJ3(観客数が1,000人に満たない試合をいくつも見かけました)で、練習試合のようなカードが一気にできて、J2未満の限りなくアマチュアに近い「その他大勢」を作ってしまうのではないでしょうか。
Jクラブセカンドチーム関連②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150911
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121124