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愛媛FC奮闘中7

2015-10-15 00:19:47 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 プライドオブ中四国でご一緒している愛媛さんですが、今年の愛媛さんはとにかく強い。そんな中、デイリースポーツに「J2愛媛の躍進の要因とは」というタイトルで、驚くべき勝因が紹介されていました。以下、抜粋して紹介。
   
 今季のJ2リーグ戦の中でも興味深い存在が8位の愛媛。現在、勝ち点では6位・長崎、7位・千葉と並んでおり、J1昇格プレーオフ進出の可能性が十分。'06年のJ2昇格から10年目。愛媛はこれまで下位の常連であり、昨年度の営業収益5億7,600万円はJ2の22クラブ中で20番目。資金的に恵まれず、ここ4年間の順位は15位から19位と下降線をたどっており、今季開幕前には「降格争い」を予想する関係者やサポーターの声もあったとか。
 しかし、木山監督が就任した今季の愛媛は、躍動感あふれるサッカーで順調に勝ち点を積み重ねて、夏場にクラブ新記録の5連勝を含む9試合負けなしを記録し、一気に昇格争いに参戦。

 躍進の要因として木山監督は「この1年、我々がやってきたことはいくつかしかなく、その中の一つが『5秒ルール』」とコメント。「5秒ルール」とは、木山監督が就任早々に掲げた守備の約束事で、ボールを取られたら複数の選手が猛然と相手を追い回し、5秒以内にボールを奪い返すというもの。かつてグアルディオラ監督時代のFCバルセロナが、この「5秒ルール」を導入し、黄金期を築いたチーム戦術の柱の一つとなったことで知られる戦術。
 「5秒」という時間を設定することで、プレッシングに関わる選手の1歩目の反応が上がり、寄せのスピードや圧力が増加。ボールを奪い返せば素早く攻撃に転じ、奪えなくても相手の攻撃を遅らせ、その間に後方の守備陣形を整えられるという、この「5秒」の意識付けによって生まれた攻守の切り替えの速さが、今季の愛媛の特徴。
 体力的にハードな「5秒ルール」を90分間継続するために、冬場のトレーニングで過酷なメニューを実施。徹底的に走り込みを行い、練習場近くの砂浜でダッシュを繰り返し実施。GPS機能を使って走行距離やスプリント回数を計測する「トラッキングシステム」も導入し、紅白戦や練習試合で選手個々のデータを取り、走ることへの意識を高める効果。

 努力の成果が表れたここまでの戦い。木山監督は「体力が消耗する夏場もしっかりとやれて、自分たちの武器になっていた」と、「5秒ルール」の完成度に自信。現状では5位と6位の2枠を東京V、長崎、千葉、愛媛の4クラブで争う構図。ただ9位以下も追い上げてきており、昇格プレーオフ争いは大混戦の様相。「5秒」の攻防に集中する四国のオレンジ軍団が夢をつかむか、残り6試合の行方に注目と締めくくっています。

 5秒ルールか、知らなかったですね。それにしても愛媛さんが、バルサと同じ戦術を導入していたとは。グラディオラ監督の5秒ルールは、「ボールロストから5秒間は相手を追い回し、約5秒を過ぎたらプレスはやめて、自陣に引いてブロックを作って守るというもので、この5秒という時間には根拠があるそうです。人体の構造上、5~10秒はクレアチンリン酸がエネルギー源として使われるが、それ以上になると別の回路に切り替わって乳酸が出て疲労を感じる。その仕組みを考慮しているそうです。
 その5秒ルールを実行するために、愛媛さんは開幕前に徹底的に走り込みを行っていたのですね。片や無人島で脱出作戦を行い、異色な練習方法として全国ネットで放映された岡山とはちょっと違い、地味でも実践的な練習を行っていた愛媛さんに脱帽です。岡山も以前は渋川海岸で走り込み練習を行っていたし、小豆島で足を鍛える自転車での練習をやっていましたね。
 先日、画期的な戦績を残したエディージャパンも、宮崎で3部、4部練習をしていました。話題性のある練習よりも、シーズンを見越した実践的な練習が大事という事を思い知らされた報道でした。確かに愛媛さんには、去年までのネガティブなイメージがありましたが、今シーズンはプレーオフを十分狙える位置にいるという事でうらやましい限り。本来ならば岡山がいなければならない位置でした。粉飾騒動など愛媛さんもいろいろありましたが、今後も頑張って欲しいと思います。
デイリースポーツ該当記事:http://www.daily.co.jp/newsflash/soccer/2015/10/14/0008479610.shtml
J2愛媛関連⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150122
  〃     ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140703
  〃     ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140319
  〃     ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131110
  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130522
  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130512
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130511

  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090426
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090222
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080330
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051112
  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051013
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20050920

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