リスペクト(事例紹介)コラムです。「事例紹介」という言葉は堅苦しく、まさに自分と読者の方にリスペクトして欲しいので、今後はこういう表現でいきたいと思います。
先日、スポナビコラムに木崎さんという方のコラムが載りました。マリノスさんの事例紹介は久しぶりですね。SNSは今Jクラブが導入しなければならない必須アイテム。ライト層の取り込みもJクラブの永遠の課題。現在のJクラブの状況がよくわかるコラムです。以下、抜粋して紹介。
【横浜F・マリノスが秘めるポテンシャル フロント戦略でライト層をスタジアムへ】
〔新しいことに挑戦する横浜FM〕
J1横浜は、イベント力の高いJ1川崎とは違う形でオリジナルイベントに挑戦。4月のホーム浦和戦において、Instagramを活用したイベント「#emptyNissanStadium」を開催。横浜で活動するインスタグラマーを招待し、ピッチ、VIP席、ロッカールームなどの写真をインスタグラムに投稿してもらうという企画。人気インスタグラマーによるピッチ横でホウキにまたがった浮遊写真や、試合直前のロッカールームに置かれた中村選手のスパイク写真など、独自の視点で試合当日の現場を切り取り。集客の即効性は高くないが、J1横浜が新しいことに挑戦しているという姿勢をPR。
「クラブとしてSNSの活用に積極的に取り組んでおり、とある機会にInstagramの運営会社であるフェイスブック社の方と交流。それ以来、積極的に情報交換をするようになり、今回の企画を実現」とクラブ広報室長のコメント。
「実は横浜FMの試合には、芸能界をはじめ多くの著名人の方来場。過去に横浜FMのアカデミーに子どもを通わせていた事も影響。Jリーグはプロ野球と違って、どこを応援しているか言いづらい雰囲気があるのかもしれないため、観戦体験をSNSに投稿する機会は限られている印象。もっと気軽にSNSに発信できるような空気作りを続けていきたい」と、クラブ事業統括本部長のコメント。
〔工夫次第で観戦0回を1回に〕
このホーム浦和戦では、もう1つ興味深いプロモーションとして、FMヨコハマと組んでラジオショッピングでのチケット販売を実施。通常のチケット代金の中に、試合前のトラックウォーク(ピッチレベルに降りてトラックを一周できる)、弁当、そして人気DJじゅんごとの観戦がセット。今年は約800人が、「ラジショピ」経由でチケットを購入。
「3年前に始まった時は、ラジオ経由の販売がこれほど発展できず。購入者の年代は極めて幅広い。トラックウォークにも魅力を感じた様子。当然広告費がかかるが、800人なら十分に黒字。2回目をできないか交渉中。ホーム開幕戦では、携帯電話のライトで照らすイベントであるスタジアムの暗転を実施。クラブカラーの青と赤のセロハンを配り、携帯のライトで照らしてもらうとスタジアムがトリコロールで浮かび上がるという内容。相手サポーターも参加し、相手サポーター(仙台)は黄色のペンライト等を用意。成功したイベントだが、ただの「暗転」だと味気ないので「トリコロールギャラクシー」と名付けて、ホーム湘南戦でも実施したところ、湘南サポーターも緑色のペンライトを持参。こういった体験型・参加型が、ホーム・アウェイに関わらずライト層に関心を持ってもらううえですごく重要だと認識」と、クラブ事業統括本部長のコメント。
Jリーグにとって、ライト層に観戦してもらうのは最重要テーマの一つだ。観戦0回を1回に導くのは困難。J1横浜はその壁を越えるために、トラックウォークのような「体験型」の企画に注力していると締めくくっています。
スポナビ該当ページ:http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201605270001-spnavi
実際のInstagramページを探していたら、アスキーで更に詳しく別の面から取り上げた紹介ページがありました。以下、抜粋して紹介。
【空っぽの日産スタジアムでインスタ撮影する“#empty”プロジェクト 横浜F・マリノスがInstagramをスポーツで活用:アスキー】
J1横浜のホームである日産スタジアムで、試合開催前の観客が入っていない、誰もいない空っぽのスタジアムで撮影するInstagramの“#empty”プロジェクトを開催。この企画は閉館日や営業時間外など、誰もいない状態の美術館やスタジアムなどで、通常撮影できないような写真をインスタグラマーたちが撮影できるというもの。
〔空っぽのスタジアムで撮影を楽しむインスタグラマー〕
スタジアムという大規模な施設での実施は、日本では初めて。試合開始の4時間前に、来場者がいないスタジアムでは横浜を中心に活動するインスタグラマーが、ふだんなかなか撮影できない状況を体験。実際に撮影された写真は、“#emptyNissanStadium”のハッシュタグがつけられInstagramに投稿。試合前の様々な場所で撮影会を実施。
撮影されたコンテンツは試合前にスタジアム内の大型ビジョンやコンコースのディスプレーで上映され、また公式ハッシュタグの“#fmarinos”で投稿されたサポーターの写真を応援メッセージとして掲載。
〔InstagramのCEOが選手に直撃〕
この日は、InstagramのCEOとCTOも観戦に来場し、試合後に選手2名とインスタグラムの活用について対談。その下平選手と前田選手はともにInstagramの愛好者。CEOはInstagramが日本の市場で伸びている事、スポーツとの相性の良さについてとコメント。
〔Instagramを使った、プロモーションマーケティング〕
実際にJ1横浜はアジア各国のクラブとの提携や、マンチェスター・シティを運営するシティ・フットボール・クラブとも資本提携するなど、海外戦略を推進。Instagramの非言語コミュニケーションは、そのような戦略での有効な手段のひとつになるのではないか。取材ではクラブも、Instagramを「試合時の選手写真や各種インフォグラフィックなどを中心に今後も積極的に活用。選手についてもクラブのアカウントでフォローし、当該選手の写真にはタグ付をすることで、選手の認知度向上にもつなげたいと認識」とコメント。
マリノスさんの公式HPを観てみました。上の方にズラっとSNSのアイコン(公式Twitter、公式フェイスブックページ、公式Instagram、公式YouTube、公式Googleプラス、公式Vine)が並んでいます。J1クラブでファンサービスに特に力を入れているところほど、こういう部分をしっかり導入している印象があります。この辺はファンサービスの一つとして、J1クラブとしての品格の一つではないのではないでしょうか。JクラブのSNSといえば、地元岡山はこちらの記事のとおり残念ながら、Instagramの他、公式ツイッターも公式フェイスブックもまだ開設されていませんね。昨年末のサポカンでSNS未開設に関しての質問が出て、こちら(P27)のようなやり取りがありました。今シーズンで先日、SNS絡みのスタジアムイベントが行われましたが、公式SNSページ(LINEのみ開設済)があってこその企画だと思います。公式HPのリニューアルとともに、早く実施して欲しいと個人的に思っています。マリノスさんの事例同様に、即効性は無いでしょうが、確実にライト層を開拓し、観客動員増に貢献すると思いますよ。
アスキー公式HP該当ページ:http://ascii.jp/elem/000/001/151/1151894/
J1横浜公式ツイッター該当ページ:https://twitter.com/search?q=%23emptyNissanStadium
〃 公式Instagram該当企画ページ:https://www.instagram.com/explore/tags/emptynissanstadium/
〃 公式Instagramページ:https://www.instagram.com/yokohamaf.marinos/
J1横浜関連⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160508
〃 ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141106
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140210
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110910
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100909
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100829
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100418
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090627
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090527
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070615
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070212
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060914
話は変わり、今日Cスタで開催されたファジのホーム松本戦に行ってきました。その模様は明日。