リスペクトコラムです。
先週末になりますが湘南さん、ルヴァン杯での初優勝おめでとうございます。湘南さんは当ブログでも「Jクラブの付加価値」の評価も高く、独自に「二卿(もう1つは川崎さん)」と呼んで、Jリーグ百年構想の優等生クラブとして最上位にずっと位置付けている素晴らしいクラブでした。今季ライザップさんの買収になりましたが、親企業のある市民クラブとして評価は変わっていません。なので、今回の初優勝はとてもうれしいです。正直試合の時も湘南さんを応援していました。真壁会長さんも今までのご苦労が報われて、感慨もひとしおでしょう。
【ルヴァン優勝で流れた曹監督の涙。『湘南スタイル』の本当の意味とは。】
「『サッカー選手がサッカーだけをやって、本当に良い選手になれるかと問われれば、僕はノーと言う主義。我々は大好きなサッカーを通じて、いろんな物事を学んでいる』だから指導者の道を歩み始めてからは、徹底的に人間と向き合ってきた。」
「湘南の指揮を執るようになってからは、フットボールの「カルチャーをつくるために」、“湘南スタイル”というキャッチーな言葉を用いてきた。ただ、「若い奴らがよく走って、球際で激しく戦い、縦に速いスタイル」という一般的なイメージは、その一面に過ぎないという。近年は「勝つために、それ以外の部分を高めていく」努力を積み上げてきた。」
引用:Number WEB
いいですね、「サッカー選手がサッカーだけをやって、本当に良い選手になれない」という曹監督の言葉。曹監督も7年。Jクラブ経験のない中で監督に就任され、2度のJ2降格、J1昇格を経験され、波乱の監督人生だったと思います。おっと、キャリアを調べたら、某黄色いチームの元選手でした。そういえば、昔おられたかもしれません。「湘南スタイル」か、湘南さんといえば、前がかりの戦術。通常は後が手薄になり、なかなか結果に結びつかないのですが、今回の優勝で一つ肯定させた訳ですね。
【決勝はやはり先制チームがV…過去も19チームが先制して勝利】
「ルヴァン杯は湘南が1―0で横浜Mを下して初制覇。史上13チーム目の王者となった。決勝は先手を奪ったチームが圧倒的に有利で、2017年までは0―0だった3試合を除いて22試合中、先制した19チームが勝っていた。」
「先制して決勝で敗れたのは1993年の清水、2014年の広島、2016年のG大阪だけ。26回目を数えるJリーグのカップ戦決勝は今回も先手を奪った湘南が逃げ切った。」
引用:スポーツ報知
【ルヴァン杯初優勝の湘南、偶然ではない必然の戴冠である理由】
「決してタレントが揃うわけではない湘南が、なぜ頂点に上り詰めることができたのか。そこには曹貴裁監督の傑出したマネジメント力と、若手とベテランが織りなす絶妙な融合があった。」
「“湘南スタイル”と呼ばれるアグレッシブなサッカーの源は、やはり走ることにある。この日も湘南の“走力”は健在だった。チーム総走行距離は113.077km対109.586km。スプリント回数は184回対167回と、いずれも横浜FMを大きく上回った。」
「決勝を戦った湘南のスタメン平均年齢は25.55歳。決勝弾の杉岡は東京五輪世代の20歳であり、ボランチを務めた金子大毅も同年齢。CBの坂は23歳で、10番を背負う秋野央樹と山根でさえまだ24歳だ。何より称えらえるべきは、個性豊かな選手たちをまとめ上げた曹監督のマネジメント能力だろう。」
「『一人一人の距離感とか、意思統一がないと実行できないスタイルですし、今はそれが自分の中でしっかり理解できたというのがあって、自分がまたそれを先陣切ってやっていくというところまで来れている。本当に僕らのサッカーを貫いたスタイルがこうやって日本一に輝いたのは、日本サッカーにとっても意味がある』
クラブが今季掲げたスローガン『ALIVE』には、“湘南スタイル”について以下のように説明している。
『我々は勝利を究極に追求し、見ている人と究極に感動を分かち合えるフットボールを目指します。それこそが湘南スタイルの真髄です」
引用:サンスポ
ルヴァン杯では圧倒的に先制チームが勝っていたのですね。湘南さんのタイトル獲得は平塚時代の’94年の天皇杯以来24年ぶりとか。’12年から率いるチョウ監督は就任7年目で待望の初タイトルとなり、クラブ創設50周年のメモリアルイヤーを飾れました。また、創設50周年おめでとうございます。湘南さんって老舗だったのですね。
思うに湘南さんの勝因はバランスだと思います。親企業、真壁会長ほか経営陣、曹監督、選手の絶妙なバランスに優れていったので、今回の結果に結びついたのかと。どれか1つでもちゃんと前を向けていなかったら難しかったと思います。ライザップさんもぜひこれからも、湘南イズム(Jリーグ百年構想の優等生としての姿勢)を理解しもらって支援して欲しいです。
ただ、ルヴァン杯は獲りましたが、リーグ戦は油断できない位置の14位。J2との入れ替え戦圏内16位(鳥栖)、自動降格圏17位(柏)とは勝ち点3点差。全然安泰ではないです。今はJ2に低迷している千葉さんも、大分さんもかつてルヴァン(旧ナビスコ)杯で優勝しているので。湘南さんの今後のご活躍を祈念しております。また、平塚ビーチパークに行ってみたいなぁ。
J1湘南関連:70|69|68|67|66|65|64|63|62|61|60|59|58|57|56|55|54|53|52|51|50|49|48|47|46|45|44|43|42|41|40|39|38|37|36|35|34|33|32|31|30|29|28|27|26|25|24|23|22|21|⑳|⑲|⑱|⑰|⑯|⑮|⑭|⑬|⑫|⑪|⑩|⑨|⑧|⑦|⑥|⑤|④|③|②|①