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森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

さよならスーちゃん

2011-04-28 12:35:58 | 同じ時代の船に乗る

昨日友人とランチに行きました、やはりそこで出た話題はキャンディーズの田中好子さんの訃報のことでした。彼女の死はかなり衝撃的なものでした。
20年近くも癌と向き合って戦っていたなんて、彼女の仕事ぶりからはうかがい知る事も出来ない事でした。「東京DOGS」で肝心なときに「奏ちゃあん。」と電話をかけてくる可愛いお母さん。キラキラしていました。信じられません。(でもこの作品2009年の作品なんですね。ああ、時間が経つのが早すぎます。)

 

彼女の訃報を知ったのは、またもツイッターからでした。結構大きな地震があり、それが怖かったのでパソコンを開けたのでしたが、地震よりも衝撃的な彼女の訃報を知らせるツイートが並んでいました。

本当にショックでした。

なぜならその昔、私はスーちゃんに一目惚れ。キャンディーズが大好きだったからです。その頃同級生の男子が、テレサ・テンの顔見て、お腹が一杯になるようで好きなんだと言っていました。それと同じような感覚を彼女に感じたのですね。もともと芸能人に興味を持つことが稀でしたので、(フォーク系の人は別)好きになる人は男女はあまり関係の無い私だったのです。

そして芸能人に興味が無い故に、私が稀に好きになる人は必ず売れる人なのだと確信していました。もちろん私などが応援しなくても、キャンディーズが一時代を作った事は、その年代の人たちでは知らない人はいないことだと思います。

あなたが好き~
  とっても好き~♪

かなり鼻歌で歌わせていただきました。

ヒット曲がたくさんあって、どの曲が一番好きかと言われると、迷うところでもありますが、やっぱり「やさしい悪魔」でしようか。拓郎さんの曲ですよね。

でも私=春一番。
近所の女子友とよく一緒に歌いました。お陰で結婚式の時も、歌っていただいたと言うより、呼ばれて共に歌いました。

思い出がたくさんあると言うわけではありませんが、彼女が「黒い雨」で原爆症で苦しむ女性を演じた事は印象深い事でした。

      ※                       ※                           ※

その日の朝、たまたまある知人と電話で話していました。
「今日が癌再発1周年なんだ。」
「もうそんなに。でも治療が上手くいって良かったね。大丈夫だよね。」
「大丈夫、私これから30年生きるから。」
「ええ、そんなに生きるの。」
そう言って笑いあいました。

だけどその夜のスーちゃん、いや、今はスーさんってお仲間に呼ばれていたのですね、その田中好子さんの訃報で、20年も闘っていた事を知りました。ちょっと複雑な気持ちになってしまいました。なんと言う長い闘いでしょう。この事で勇気付けられる人と言うよりは、心騒ぐ人たちもたくさんいるんじゃないかしらとも思ってしまいました。

でも美しい人は死に様まで美しいのですね。

お葬式に流された彼女の肉声のご挨拶を聞いていたら、そうではないなと思えてきました。

癌に勝つと言うのは、死なないという事だけではなくて、最後まで生き生きと生きるってことなんだなとしみじみと思ったのでした。

 

最後の最後までキラキラ生きた田中好子さんのご冥福を、心の底からお祈りいたします。

 

 

 

 


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