森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

桜咲く頃

2011-04-15 01:06:16 | 詩、小説

花は去年と変わらなく、綺麗に咲いているけれど

その花を美しいと思う、私の心が欠けている

心はまるで月の様に

満ちたり欠けたりするもんだ

 

何日周期で満ちるやら

何年周期で元通りになるのか

このままそっと新月のように、

消えてしまうと言うのだろうか

 

花は去年と変わらなく、綺麗に咲いているけれど

その花を美しいと思う、私の心が欠けている

 

言い知れぬ悲しみで心の桶は一杯だ

いっそ溢れてしまえばいいんだな

大きな石を投げ入れて

心の桶の水を溢れさせ

隙間を空けよう

 

それとも

泣いて泣いて溢れさせればいいんだな

涙はいつしか塩の固まりになって

その桶に投げ入れよう

 

花は去年と変わらなく、綺麗に咲いているけれど

その花を美しいと思う、私の心が欠けている

 

 


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