2014年から「東武アーバンパークライン」などとカッコよさげな名前に変わったみたいなんだけれど、どうもまったく馴染めないで未だに私にとっては「東武野田線」。
いや、むしろ「東武野田線」のどこがいけないのかがさっぱり分かりません。
まあ、そんな事はさておいて、その野田線には「運河」と言う素敵な名前の駅があるのです。
この地域に嫁いできた時から、この駅の名前を聞いただけで、訳も分からず心がときめいたものです。
だって「運河」なんですよ。
素敵だって思いませんか。
そこに人が川を作って水を引き込んだのは、もちろん必要があっての事で、この川には人々の想いが込められているのですよね。
たぶんその運河はもともとの役目を終えて、今は美しい水辺の風景を私たちに贈り続けてくれているのだと思います。
その「運河」に春の風景を求めて行ってまいりました。
「咲かないね。」などとあいさつ代わりに言っていたのに、咲きだしたらあっという間の桜たち。
咲き乱れていました。
そして学生たちが早くも楽し気に川辺で宴会などをしていました。(もちろん彼らの画像はありません。)
ところでこの近くには「平左衛門」と言うギャラリーがあるのですが、前から行ってみたいと思っていたのです。
ここではお食事も出来るのですが、行った時間が遅くなってしまったものですからランチの筍ご飯は終わってしまっていました。
それでイチジクのケーキなどを頂いてきました。
このケーキは温かくて美味しかったです。
ギャラリーの二階の窓から眺めた風景。
お庭に出るとハナニラの花が咲いていました。
庭の一角には、このようなコーナーが・・・・。
行って「枕草子」帰って「智恵子抄」です。
狭い竹林の中をただ歩くだけでも素敵なのに、この遊び心がイイナと感じたのです。
画像を見ると、少々うるさい感じでもありますが。
竹林から出てくると、この庭を管理している人でしょうか。その人が
「どうだい。勉強になっただろう。」と言いました。感じの良さそうな人で、
「ええ、なったわ。」と気さくに私も答えましたが、何かが心にひっかかったのです。
これはこの写真を編集していて気が付いたのですが、この時の私の言葉にならない気持ち、つまり一瞬に感じたものは
「何をどのように『勉強になるだろう。』と言ったんですか?」と言うものだったのだと思います。意外と純粋な気持ちでです。
つまり何を私は学べば良かったのかと思ったのです。
確かに「春はあけぼの」はこんな内容だったわと思う人もいるでしょう。
この詩ってなあにと思う人もいるでしょう。
でもみんながそうと言うわけじゃなくて、逆にこの内容を人に教えている人だっているのです。
私は、こんな風に庭を作ることが出来るのだなと言う点で、なかなか学ぶものがあったように思いました。
それともう一つは、「勉強になる」と言う言葉は、相手の立場や現状の背景を知っていて、そのうえで「勉強になりますよ。」と使う場合はあると思います。
でもやっぱりそれは概ね自分自身が「勉強になりました。」のように使う言葉であって、人に、特に見ず知らずの人に軽く言う言葉ではないなと言う事を学んだように思ったのです。
はい。
勉強になりました。