かなり昔になってしまいましたが、以前は体力だけが勝負と言う内容のパートのお仕事をしていました。そこでは仲良くなった人たちとバスパックツアーも含めてどれだけお出掛けしたことか分かりません。ただみんなとのお休みの調整と花の都合とがうまく合うかは運次第と言う所だったのです。
「まだ咲いていない」「もう終わってしまった」なんて事はよくある事だったのです。
その中でまったく咲いていなかったカタクリの花と言う記憶が曖昧にあって、いったいどこに行ったのかもさえ覚えていないのですが、ただ貰えなかった飴玉のような記憶が残ってしまっていたのでした。
この季節、いろいろな花の画像のプレゼントをネットの窓から頂きますが、その中のカタクリは、私には縁のないような気がして寂しく思っていたのです。
ところが、いつも楽しく記事を読まさせていただいているすぎ様のブログで
と言う記事がアップされました。
「やだ、もう。逆井なんか近所じゃん。」
と言っても家から1時間弱はかかったのですから、近所と言うわけでもないのですが、こんな近くにそんな所があったなんて、知らないにも程があると思ってしまいました。
いえいえ、知らない事なんかまだまだいっぱいあるのですよね。
と言うわけで、いそいそと出掛けてまいりました。
逆井駅のホームには、このような看板が出ていました。
駅を降りたら、ずっと矢印に沿っていけばたどり着けることになっています。
ここはすみれも綺麗に咲いているんです。
風が木々を揺らして、さざめく梢の音も心地よかったです。
この丘には足を踏み入れることは出来ません。
柵のこちら側からその愛らしさを愛でるだけです。
でもだからこそ、この自然のカタクリの群生地が存在しているのかも知れませんね。
こんなものも・・・
えーとなになに ?
「房総の魅力500選」、そんなのがあるんだ !
面白い事って、なんとなく連鎖していくように思います。
帰り道・・・。
菜の花ってなんで、もの悲しさを感じさせるのでしょうか。
そんな感覚、私だけかな。
いや、違うはず。
じゃなかったらあの「いちめんの菜の花」って言う詩なんか出来っこないですものね。
行く春に
「そんなに急いで行かないで。」と言いたくなってしまうからでしょうか。
家からは近いと言っても、逆井はほとんど知らない町でした。
そんな町に降り立って、知らない道を歩く。
それだけで小さな旅気分になれた楽しい一日でした。
※ カタクリの群生地、教えてくださってありがとうございました。