森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

青天を衝け 最終回「青春はつづく」

2021-12-27 00:18:42 | ドラマ (大河)

最終回は、孫の敬三目線で描かれた、栄一の晩年の姿でしたね。

晩年になって、いろいろと一線を退いたと言うのに、その活動は少しも衰えなかった栄一。

中国への寄付を呼び掛けるラジオ放送の語りかけは、本当に感動しました。

栄一を育てたとっさまやかっさまの言葉、生きて来て胸に刻んできた言葉が、胸に響きました。

 

初回と最終回のみの感想なので、多くは語れませんが、本当に多くの人がこの激動の時代を駆け抜けましたね。

最初、このドラマが始まる前、夫殿が

「今回のドラマは、この人に悲劇性がないから良いな。」と言っていたのです。だけど彼が91歳で大往生しても、関わり合った人たちに悲劇がないわけではなく、時にはとっても切ない思いをしてみていました。

戦で死んでいった人もいますが、なんとこの時代の暗殺の多かったことか。

江戸から明治にかけて、また大正から昭和まで駆け抜けた彼は、本当に多くの人と出会いましたね。

栄一のひ孫たちが新選組の物語を読んでいて、土方の名前が出てきて盛り上がると、栄一おじいちゃんは、「彼とは友だった。」と言います。

更にキャーキャーと盛り上がる子供たち。

「おじいちゃん、カッコイイ~!!」と、それだけで、子供たちからもヒーローのように見えた事でしょうね。ヒーローのようにカッコいい土方と友だちの、カッコいいおじいちゃんですものね。

だけど切ないのは、そのような有名人たちとの別ればかりではありませんでした。

それは父であり母であり、妻であり、まるで兄弟のようだった従兄弟たちの別れもでした。

従兄弟たち、本当に皆良かったですよね。明治維新後は富岡製糸場の初代場長になった尾高惇忠。

才もあり剣の腕は屈指であったもののめぐり合わせ悪く、悲劇の人だった長七郎。

栄一の養子になりながら幕末の戦いに散った平九郎。そして本当に親友のようだった喜作。

別れがつらく感じるのは、それだけ良き人に恵まれていたという事だったのだと思いました。

 

また草薙君の徳川慶喜が良かったです!!

私は、昔から徳川慶喜がなにげに好きで、だけどなんたって京から逃げ帰っちゃったものだから、かなり分が悪いっていうか。でもそんな慶喜を正面からしっかりと描いてくれたように感じました。

初回の感想の中で

>武田耕雲斎の津田寛治さん。お一人の名前でバーンでしたので、なんか感慨深いものがありました。

高島秋帆は玉木宏だし、要潤、小池徹平、高良健吾も出るし、堤真一に岸谷五朗、大谷亮平、渡辺いっけいと中年の(m(__)m)イケメン集団も好きな人たちばかりです。

と書いたのですが、皆良かったですよね。

 

「良かった、よかった。」しか感想ないのかと言われそうですが、まあ、そうなんです。

舞台が終わって、カーテンコールの拍手の時、人はあれやこれやと感想など語らない。ただ「良かったよ~。」と拍手する、それと同じです。

 

ただ今日、夫殿とランチを食べに喫茶店に行き、そこで話したことは敬三の事でした。

先週、この人はこの後どうなるのだろうかと、真夜中にパソコンでパチパチと検索していたのです。

「彼は元々学者になりたかったような人だから、この先民俗学などの研究者を多く支援するのよ。そういう人が後継者になったからこその支援で、寧ろ良かったと言えたんじゃないかしら。」と私が言うと、夫殿は

「栄一の養護施設を存続させたりで、本当に立派な一族だよな。」と言いました。

「私さ、お札に渋沢ってなった時、誰なのソレって思ったのよね。でもさ、お札になっても当然の人だったんだよね。このドラマのお蔭で、心おきなく『ありがたや~、ありがたや~。』って敬えると言うものよね。」と私。

いや、ドラマがなくてもお札には敬っていたと思うのですが(だから我が懐に来たまえ !!)、デザインに対しての愛情度が変わったと思います。

ただ一つ、難点が・・・・・・

あの栄一と本当の栄一が、脳内で一致するか否か。

吉沢栄一は、美し過ぎましたよね~(笑)

 

最後に

かっさまの

「あんたが嬉しいだけじゃなくて、みんなが嬉しいのが一番なんだで」を国会の入口にでも標語として貼っておいていただきたいものだと、意外とマジで思いました。

 

追記:

そう言えばと、思い出したので追記です。

ラストシーンの栄一がずっと走ってくるシーン、大変だったろうなと思いました。まだ来るかと言うぐらい、意外と長かったし、走り去るシーンって結構あるけれど、こっちに向かって走ってくるわけですから、その間ずっと顔がこちらを向いているわけで、「カット!」って声がかかった時、本当の笑みが浮かんだのではないかと想像してしまいました。

それから栄一の葬儀の時、沿道で見送っていた人たちは、皆それらしき恰好をしていました。その人の多さに、なんだか感動しました。

 

 

 

※ 今日、寒かったですねぇ。

そんな今日、私はやっとの思いで決意して、子供から6年ぐらい前にプレゼントしてもらった自転車を捨てました。

いまだに「失敗」なるものを繰り返している私。情けないなと思うけれど、考えてみれば、栄一だって10年頑張ってきたことが無駄になっていたりしてましたものね。(と、変な所で慰められた、今。)

あと5日で2021年も終わりって、信じられます~ ?

コメント (2)
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