森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

白い猫の夢を見た

2021-12-14 10:02:45 | 梢は歌う(日記)

9月の終わり頃、夢を見ました。

我が家に黒猫のクウがやって来て、我が家の猫になっていくまでのドラマチックな展開をしていた頃です。

猫はみんな性格が違うので、先住猫がいる所にやって来る猫の対応は、あんずさんの時とも違ってまた大変に感じました。そんなクウちゃんも、或る日唐突に私にも慣れて我が家の猫になっていくのですが、その夢はその奮戦中に見た真昼の夢でした。

 

私は手のひらにカリカリ(猫の為のドライフード)を握りしめて、なんだか凄く疲れて横になっていました。

ちょっとだけ休憩しようっとー。

私のお昼寝はいつも15分程度だから、少し目を瞑りウトウトしてからまたいろいろと頑張ろうと思いました。

するとそこに1匹の猫がやって来て、私の手をツンツンと鼻で突いたのです。

 

私は目を開けずに、手のひらを開いて、その猫にカリカリを食べさせました。

 

でもこの気配は、ももちゃんじゃない ?

 

私の手のひらから食べてくれるのは・・・・、そう言えば、あんずさんはしないものね。ももちゃんが来たのね。

なーんだ。

ももちゃんは死んでしまったけれど、それは体がダメになっただけで、だからこの同じ次元の世界には居られないけれど、ちゃんと同じ空間に居るんじゃない。

だったらずっと一緒だね。同じだね。

 

そう思うと嬉しくて、うっすらと目を開けてみました。

 

するとそこには、真っ白な猫がいたのです。

その白い毛は、皆くるくると巻き毛になっていて、

「またずいぶんと上品できれいな猫が・・・・。」

でも気配はやっぱりももちゃん。

 

そうかー。

ももちゃんはきっと猫の生活に満足していて死んだのではないかしら。

だからまた次も猫に生まれようと思っているのかな?

「もっも」と私は小さな声で呼びかけてみました。

すると、手のひらのカリカリを食べるために俯いていたその猫が、顔をあげて私を見ました。

思わず私は息を飲み

「もも・・・・・・・!」と言いました。

その顔には、目がなかったのです。

 

私には、すぐその意味が分かりました。

ももちゃんは、どこぞの母猫の体内のどこかで、じっと次の猫の人生を送るための準備をしているのです。

だけど私の未練がそれを引き留めていて、ちゃんと体が出来上がらないのだと。

 

「ごめんね。ももちゃん。ママはもうこの未練を本当に断ち切るから。次の楽しい猫の人生を送ってね。」

そう言って、くるくると巻き毛になっているその白い背中を撫ぜると、ふんわりと柔らかい毛並みで

「美しい猫だね。」と私は言い・・・・・・

 

目を覚ますと、ほんの数分しか経っていませんでした。

グーに握りしめた手は、少し伸びた爪が手のひらを傷つけていました。

痛いなと思いながら、ゆっくりと手のひらを開きましたが、カリカリなど握りしめていませんでした。これは持っていたのに無くなったのではなく、元々、そんなものを握りしめてお布団に横になるわけはなかったのです。

 

そして私は、誰もいない部屋でひとりしっかりと呟きました。

「分かったよ! 今度こそ !!」と。

 

下の囲みは、昨年の12月12日に投稿したもので、12月10日はももちゃんの命日でした。

 

 
―猫の楽園ー
ぼんやりと池のほとりにたたずんでいた。ふと気が付くと、いつの間にか猫が傍らに座っていた。「ねえ、教えて、ネコさん。あの茂みを抜けて、また抜けて、そしてまた抜けていくと、いつかは猫の......
 




「今度こそ、」と言ったのは、ももちゃんの夢はこれで2回目で、なにげにまったく似たような夢ではなく、彼女の中では先に進んでいるなと、「夢なのにな。」と首を傾げたくなりました。

今思うと、くうちゃんがいきなり私に慣れたのも、ちょうどこの頃。ちょっと不思議な気もします。

以前見た夢は→「ももちゃんからの伝言」

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする