森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「首切り王子と愚かな女」

2021-12-28 01:52:31 | 観劇・コンサート日記

WOWOWで放送されたものを録画して、25日に見ました。

このお芝居は、今年の6月に公演されたもので、まだ新しい作品だったのですね。

 

呪われし首切り王子に井上芳雄、母を看取り、生きる目標を失って死のうとしていた愚かな女に伊藤沙莉が演じました。もともと伊藤沙莉さんは好きな俳優さんです。若いおばさん声(褒めてます)が強烈な個性となって光る彼女は、出て来た時に、この先になくてはならないバイプレイヤーになっていくのだと思っていました。それがいつの間にかど真ん中。

でもこの物語の彼女を見ていると、それに深く頷けるのです。

すごく良いです、彼女。

生きる事に投げやりだったり、ズルい野心を持ったり、そのくせ命がけで計算無しで守ったり、自分の気持ちのままに強く行動していく彼女に引き込まれて行きます。

そして井上芳雄さんを、この作品から一気にファンになりました。

 

美しい声でした。

作中で

「この世の呪いを払うかのような歌声」と出てきますが、まさにそんな声だと思いました。

 

この物語はダークファンタジー。

切ないお話です。

生きている限り、見るべきものを見てしっかりと生きていきたいと、そんな風に思える作品でした。

 

あらすじ(WOWOWサイトからお借りしました。)

【雪深く1年の半分が冬である王国ルーブ。母をみとったヴィリ(伊藤沙莉)は生きる理由をなくし自ら死を選び崖へ向かう。そこで目にしたのは、処刑をつかさどる第二王子トル(井上芳雄)の姿だった。幼いころから“呪われた子”とされ、城から遠ざけられていた王子トル。第一王子ナルが病に倒れたため、城に呼び戻されたトルは“永久女王”として国を統治していた母デン(若村麻由美)のため、反乱分子の首を次々に落とし“首切り王子”として恐れられていたのだった。
ヴィリは召使いとしてトルに仕えることになり城へ向かう。そこには野心や愛憎、陰謀が渦巻く人間たちの姿があった。トルの呪いとは?そして驚愕の展開の末、ヴィリがとった行動とは?】

作・演出 蓬莱竜太

 

インタビューと・・・・

伊藤沙莉、4年ぶりの舞台「シンプルに吐きそう」、井上芳雄・若村麻由美らと『首切り王子と愚かな女』公開ゲネプロ直前取材会

ゲネプロシーン。

伊藤沙莉、井上芳雄と愛憎・陰謀渦巻く大人ファンタジーに挑む 舞台『首切り王子と愚かな女』公開ゲネプロ


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