森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒19 第6話「三文芝居」

2020-11-19 01:12:48 | ドラマ(相棒)

(嬉しい事だけど、)橋本じゅんさん、最近目立ちすぎません  ?

またまたベラベラと、内緒ですよと言いつつ大事な事をしゃべっちゃう男なのかしら(注:『罪の声』による)などと思いつつニヤニヤしながら楽しみにしていました。(あれはしゃべって正解なのですよね。)

だけど通報者であり目撃者である松野は、ベラベラしゃべるどころか過剰な演技でみんなを惹きつけます。

熱演するあまり被害者と加害者の応酬を関西弁でしゃべり、イタミンに

「男は関西弁だったのか?」と突っ込まれてしまいます。もうその辺から、自分で作ったセリフと言う感じで怪しさはマックスだったのですが、それもすべてこの男の計算だったのですね。

松野が

「そう言えば『鈴木さん、許してください !』と言っていました。」と言った時、私は思わず

相棒「犯人はスズキ」」と言う回を思い出してしまいました。

 

この鈴木は本当にはいないのではないかと思ったのに、ちゃんと茶髪でどくろのタトゥーを入れた男が見つかり捕まって、「なんだいるのか」と思いました。

この話はまとめてしまうと、詐欺に関わらせてしまった男が、その会社の上司たちに詰め腹を切らされて自殺してしまい、詐欺を働いてしまった方の松野は罪の意識に駆られ、贖罪の気持ちでその男の娘の罪を被った。そしてそのために一世一代の大芝居をうった、となり、このように言ってしまえば、意外とフツウで推理物としては物足りないようなものだったのではないかと思います。

だけど後半の30分、松野の計算通りに、目撃者は疑われる、そして話していた事のウソがばれて、更に疑われた所で自白し、ほぼ彼の罪が確定しそうになり、それを右京たちがその真実を暴いていき、最後に

「あなたの罪は犯人隠避と証拠隠滅だけです。」と言い放つ流れは、本当に面白く感じました。

それと言うのも、間に挟まれる名作のセリフと、舞台で培ってきた橋本じゅんさんの演技力とレギュラー陣のチームワークの良さのたまものだと思います。

単純な推理物を、このように仕上げたライターさんと演出の力も、もちろんのことです。

 

因みに「劇団☆新感線」の彼は、なんとなく蜷川さんの、または今は吉田鋼太郎さんの「シェークスピア全作公演」のプロジェクト(?)に、何気に参加しているようなイメージがあったのですが、ウィキペディアのみの情報によれば、ほとんどシェークスピア作品をやっていませんね。

「新感線」の「天保十二年のシェークスピア」と「メタルマクベス」だけなのかしら・・・・。

あっ、見逃しました。蜷川さんの演出で「アントニーとクレオパトラ」がありました。

役者さんは、皆シェークスピアをたくさん演じたいのではないかと、勝手に思ってみたり・・・・。

 

だけどコロナ第3波、本当に憂鬱です。

みんな大変だけれど、舞台も大変 !

安易に応援していますなんて言えないのですが、タダ一刻も早くこの波が去りますようにと祈るばかりです。

 
全世界は舞台だ。そして男も女も、みんなただの役者にすぎない。それぞれが登場しては、次々と退場してゆく。そして、時代に適(かな)った者は、いくつもの役を演じるのだ。

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