第44回「築城」の最後で、さあクライマックスに行くぞと言うワクワク感がたまりませんでしたね。
考えてみたら、早くも11月の半ばで残りは今日の回も入れると6回なんですよね。初回からずっと面白く、毎回楽しみに見ていました。でも全50回の感想は無理かなと思っていましたが、意外と早々と12回で挫折しました。と言うのも、13回の「決戦」を見て、やっぱり戦国時代を舞台にした物語の感想は厳しいなと思ったからかもしれません。
それと、今回の大河はかなり期待できるなと本当に感じたので、感想など書かずに気楽に楽しみたいと思ったのだと思います。
たまたま感想を書かなくなった13回「決戦」でも、上田での徳川との戦いで、作戦勝ちで徳川勢は源二郎に翻弄されました。でも悲しい梅との別れが。
歴史の物語は、たとえこの先にある悲劇を知っていたとしても逃れることは出来ません。
勝利の高揚するようなシーンを見ても(それだって、けっこう残酷)、いつか別れる事は分かっていた妻はここでなのかと悲しく思いました。
この「真田丸」が、私的に本当に良いなあと安心して見ていられるのは、ちゃんと人の気持ちが繋がっているからです。
今回の「完封」で、幸村は妻の春に
「戦が始まったら城から出るな。」と命じます。
春は
「みんなにおむすびとか配ったりするぐらいして、みんなの手助けをしたい。」
のような事を言うのですが、
「ダメだ。城にいて梅を守るのがあなたの役目だ。」と言い切ります。
セリフは不正確ですが、だいたいこんな感じ。そのセリフはまさに、あの時の悔いの想いが言わせているのですね。そしてあの時戦場を走り回っていた最初の妻の梅の姿が思い浮かんだ視聴者の方も多かったのではないでしょうか。
そんな話をしている時に、やって来てしまったきりちゃん。
もう「ちゃん」と言う年齢ではないと思いますが、そこで出て行かれずに隠れているところを淀に見つかってしまい、侍女にスカウトされてしまいます。
きりちゃんの使い方がすこぶる上手いですよね。
いつでも大事な所に遭遇しているきりですが、それがすこぶる自然に感じるのは見事だと思います。
前回は珍しく彼女の使いどころがなかったのかきりちゃんは出番がなかったような気がしました。やっぱり彼女が出てこないと、ちょっと寂しくも感じます。
と、今日は、こんな所を語っている場合ではありませんね。
大坂冬の陣。
凄く面白かったです !!
でもリアルに想像したら、超絶恐ろしい映像だと思います。だけどそれは現代を生きているからに他ならず、命のやり取りが生きる道であったこの戦国時代には違う感覚があったのに相違ありません。確かめる術もないそんな感覚を信じていないと、とても「勝った、勝った、面白かった。」とは、私的には書けない部分です。
そんな事を書いていたら、思い出しました。まったく同じような事をあの13回の時にも感じたのでした。
負けた方は死体の山。転がっている死体一体にもちゃんとそれなりの人生があったのに・・・・・って、ああ、ごめんごめん。
勝利の水差してごめん。
でも私、そんな面倒くさいような感覚を持ちながら、やっぱりドラマを見ていますよ。
だから勝利の高揚感も、逆に伝わってきます。
幸村の一世一代の大勝負だったと思います。今までだって彼は知恵を出し頑張って来たと思いますが、いつも父の名のもとにだったと思います。自分の名前で自分の力でやり遂げた戦ー。
見事に敵を挑発した大助の踊りも良かったですね。
上杉と兄の子供たちと戦わない為に、こちらから戦う相手を選んだ見事な作戦だったと思いました。
また、命ギリギリに生きている男たちと、奥の方で自分たちの事でありながら、何処か高みの見物的で楽しんでいる様にしか見えない淀の陣中見舞い。
「なんか好きになれない。」と言い放ったきりちゃんに思わず頷いてしまいました。
だけど武具を着装して武士たちを激励したのは本当の事らしくて、ここの所は描き方ひとつで見方が変わり、本当の所はどうだったのか分からない所だと思います。
ところで12日に見た「ブラタモリ」が「大阪城 真田丸スペシャル」で、すこぶる面白かったです。
城跡はなくても、地形は変わらず、いろいろな痕跡が。
夫殿がしみじみと
「ああ、およそ400年前にこの場所に『真田丸』があって、そしてその時代を生きた人たちがいて、そしてこの場所で戦ったんだなあ。」と言いました。
だから私も
「本当にね。」としみじみと言ったのでした。
13日の前に、これを見せてくれたこの企画。
グッジョブって感じ♪
そのルートマップは→ここ