両生類であるニホンアマガエル(日本雨蛙)、
体長は3~4.5cm程です。
卵から孵化した幼生(オタマジャクシ)は、
えら呼吸で水中生活をします。
成体は、手足が生えて、肺呼吸で陸上生活をします。
このオタマからカエルへの形態変化を、「変態」と呼びます。
5㎝位に成長したオタマジャクシは、
黒いまだら模様を持った褐色です。
尾の付け根に、小さな後ろ足が形成され(上)、
徐々に足が大きくなり、体内では前足も形成され、
胴体も変形してきます。
やがて、えら穴から前足が出てきます。
褐色の体色が薄くなり、背中が黄緑色に変わって来ます。
この頃は、餌も食べず水中でボーっとしている感じになります。
肺呼吸に変わった子ガエルが、水中から出て、スイレンの葉上へ、
さらには、ハスの茎をよじ登ったり、
貯水容器の壁面を這い上がります。
長い尾が、徐々に短くなってきました。
前足に4本、後足に5本の指、指先には丸い吸盤が付いています。
尾が無くなる頃、背面が緑色になり、
子アマガエルとして、自由に飛び跳ねることが出来ます。
玄関前のサギソウの鉢で、
庭のシダの葉上に乗ったり、
ギボウシの花茎を上って、花の上に鎮座したり、
さらに高い所へ、ユリの茎に登ったり、
鉢植えのバラの木にのぼり、
先端の花にたどり着いて、花弁の間で眠りに、
これからは、庭のリンゴやナシの果樹や、モミジの樹など、
樹木の枝や葉が主要な生活の場になっていきます。
おそらく夜間に、道路を横断して遠征に出かけていくのでは?