(高知県香南市香我美町岸本)
江戸時代後期、当地の水主(船乗り)であった長平は、天明五年(1785)御蔵米を運搬中に土佐沖で嵐に巻き込まれて帆や舵を失い、漂流の末伊豆諸島の鳥島に漂着した。十三年の無人島生活の後、八丈島に辿り着き、伊豆国代官所及び江戸勘定奉行所等で調べを行った後、故郷に帰り藩から野村の姓を与えられた。「無人島」は彼に与えられたあだ名である。
江戸時代後期、当地の水主(船乗り)であった長平は、天明五年(1785)御蔵米を運搬中に土佐沖で嵐に巻き込まれて帆や舵を失い、漂流の末伊豆諸島の鳥島に漂着した。十三年の無人島生活の後、八丈島に辿り着き、伊豆国代官所及び江戸勘定奉行所等で調べを行った後、故郷に帰り藩から野村の姓を与えられた。「無人島」は彼に与えられたあだ名である。