flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

鎌倉 常栄寺

2015-04-24 00:00:00 | ほとけのいおり

(日蓮宗慧雲山常栄寺 神奈川県鎌倉市大町)
 妙本寺の参道近くにこじんまりとした寺がある。慶長十一年(1606)に創建されたこの寺は「牡丹餅寺」と呼ばれ、寺が創建される前、源頼朝が「千羽鶴の放生会」を観覧するためこの地に桟敷を設けたとされる。 また、立正安国論を説いた日蓮が幕府から反感を買い処刑されることになった際、この地に住した比企能員室の妹とされる「桟敷の尼」が胡麻入りの牡丹餅を日蓮に進上し、その桟敷の尼の法号が常栄であったため、寺の創建の際に寺号として名付けたという。
 塚本柳斎の歌碑「これやこの 法難の祖師に 萩のもち ささげし尼が すみしところ」

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