flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

甲山古墳

2015-04-18 00:00:00 | いにしえびとの睡

(愛知県岡崎市六供町甲越 市指定史跡 1990年5月26日再踏査)
 1979年以来、何度となく訪れている4世紀末から5世紀初頭の前期古墳であり、初めて私が埴輪に触れた古墳でもある。甲山古墳は直径60m,高さ8mの1号墳と南隣の宅地及び公園となっている2号墳からなるが、2号墳の位置関係と形状、規模からみて、一つの前方後円墳(前方部の小さい帆立貝式)とみるのが妥当ではないだろうか。1号墳とされる墳頂には1961年に「たつきの塔」と呼ばれる展望台が建ち、東側から南側にかけては墓地及び公園となっている。外部施設に葺石と土師質埴輪を持ち、内部施設は戦時中に防空壕が掘られた際に粘土が確認されており、前期後半の古墳の特徴でもある粘土郭の木棺埋葬であったと推定される。

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