(東京都世田谷区岡本)
東名高速道路の側道が湾曲している場所がある。この場所にはかつて第六天神社の石祠があり、それを囲むように小さな森があった。第六天とは仏教における六道の一つである天上界の中にある六欲天の最高位、他化自在天(たけじさいてん)をさす。別名を第六天魔王波旬といい、仏道修行を妨げる天魔という存在であり、神仏習合時代に神社として主に東日本地域で多くみられた。この岡本の第六天もその一つで、江戸時代に森を伐採しようとしたところ多くの事故が起き、高度成長期の開発においてもその慣習により、道路や宅地にせずそのまま敷地を残している。然しながら、石祠は昭和39年(1964)岡本八幡宮境内に遷座させ、神木はそのまま残されたが、近年になり根元を残し伐採された。
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