「小さな靴」 高田敏子 詩集『むらさきの花』より
小さな靴が置いてある
満二歳になる英子の靴だ
忘れて行ったまま二か月ほどが過ぎていて
英子の足にはもう合わない
子供はそうして次々に
新しい靴にはきかえてゆく
おとなの 疲れた靴ばかりのならぶ玄関に
小さな靴は 置いてある
花を飾るより ずっと明かるい
何度も何度も転びながら一歩一歩確かな足取りになっていく頃に、はいていた靴。
1歳6か月ごろにはいていた靴が我が家に残されているのです。
靴底は洗っても落ちない汚れが付いてしまっていますが、外見はしっかりしたままで。
想像してもいない靴のスタイルでした。
ちょうど“ミニスニーカー”です。
気持ちよく晴れ渡った今日、窓を開け風を入れ...
なぜか、しげしげと眺めていました。
存在を忘れていたわけではありません。
こんな小さな足で立ち上がり、歩くことが嬉しくて仕方ないとばかりに、飛ぶように小さな歩幅を重ねていましたね…。
2歳7か月を過ぎた今、どんなくつをはいているのかしら…。
高田敏子さんの詩を思い出し、ページを繰りました。
「花を飾るより ずっと明かるい」!!!
小さな靴が置いてある
満二歳になる英子の靴だ
忘れて行ったまま二か月ほどが過ぎていて
英子の足にはもう合わない
子供はそうして次々に
新しい靴にはきかえてゆく
おとなの 疲れた靴ばかりのならぶ玄関に
小さな靴は 置いてある
花を飾るより ずっと明かるい
何度も何度も転びながら一歩一歩確かな足取りになっていく頃に、はいていた靴。
1歳6か月ごろにはいていた靴が我が家に残されているのです。
靴底は洗っても落ちない汚れが付いてしまっていますが、外見はしっかりしたままで。
想像してもいない靴のスタイルでした。
ちょうど“ミニスニーカー”です。
気持ちよく晴れ渡った今日、窓を開け風を入れ...
なぜか、しげしげと眺めていました。
存在を忘れていたわけではありません。
こんな小さな足で立ち上がり、歩くことが嬉しくて仕方ないとばかりに、飛ぶように小さな歩幅を重ねていましたね…。
2歳7か月を過ぎた今、どんなくつをはいているのかしら…。
高田敏子さんの詩を思い出し、ページを繰りました。
「花を飾るより ずっと明かるい」!!!