京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 綿虫のようなわたし…

2009年11月26日 | こんな本も読んでみた
朝から頭が痛い。我慢の末に薬を飲んだら、その途端の吐き気。最後の一服、無駄になり候~。頭痛のための鎮痛剤や鎮痛消炎のサロ○○スなどは常備薬、不可欠だというのに薬切れ。横になってひたすら治るのを待つのだが…。午後から薬を買いがてら外出。
落ち着いた頃には今日というが暮れていく…。

滋賀県立大学の学長をされていたことのある日高敏隆さんが先日亡くなられた。79歳。動物行動学の草分けだそうな。
進学塾で理科を教える知人の奨めで読んだのが、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した『春の数えかた』。軽妙な、平易な文章でつづられ、理科嫌いの私も優しい温かな気持ちで読み終えられる一冊だった。

外出すると、白い綿のようなものを付けた小さな虫が飛んでいる。ひとひらの雪…などとはまさかだけれど、ふわっと、弱々しく飛んでいる綿虫。そのくせいつの間に見失う。何処へ。冬の季語になっていた。

衣服に付きそうで嫌なのは、感情や感覚が低下して体内では植物性が勝っていることになるのか。体のコンディションが低下すると、優劣なく張り合う動物性と植物性では、植物性が勝っていくと日高さんはお考えらしい。
でも、かわいいとは思えないし好きにもなれないなあ…。綿虫、不安定にふらふら、わが身を見ているような。

頭痛も治まった。さあ…、でももうお休みの時間。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする