
♪七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地に 渡らぬ先に
明治期頃には、七草粥を作るときにこのように唱えたのだそうな。
七草を刻むトントントントントントントン トントントントン…
今朝は方々から七七七七の包丁音の繰り返しが聞こえたのだろうか。
「せりなずなごぎょうはこべらほとけのざすずなすずしろ春の七草」
暗記モノで覚えたことがある。スムーズな流れの美しさを感じる。
こんなことを考えていた時だ、電話が鳴った。娘からだとわかる。
「ハロハロ~、モスモス?…」応答なし。だが、何やらごそごそと聞こえてくる。
あれえ、切れた?… その時だ。
「おちゃのこさいさいかっぱのへ」

「そのてはくわなのやきはまぐり」
「さよならさんかくまたきてしかく」
いきなりの「かっぱのへ」はJessieだ。ちょっとしどろもどろな箇所もあるが、クリスマスに送った『おっと合点承知之助』、さっそくの成果のご披露であった。
そして、必ず聞くのが「何食べたあ~?」「焼き蛤食べたわ」「やきはまぐり~~(笑)」
「おかし食べてるよ。一個づつ食べてるの。だってもったいないもん」
“もったいない”か…。もったいない、がわかるんかね。
「また持ってきてや」「わかりました、隊長!」
たわいもない話に笑って、寒さを吹き飛ばし福をもらう一石二鳥。エネルギーをもらい、準備に弾みも付こうというものだ。
七草粥を食べて邪気を払い、この一年の無病をなどと欲張ってみよう。