京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 ありのままに…

2010年01月18日 | 日々の暮らしの中で
 「朝寝して昼寝が好きで宵寝して
        たまたま起きて居眠りする」
そんな冬の一日。極楽、極楽。忘れかけていた感覚、“のんびりいこう~”。

さーて、今日は何すればいいんだか…。まだまだ暗いうちから目が覚めたが、ぬくぬくの心地よさから脱け出せない。段取りだけあれこれ…、が、ぐーっとまるまってもぐり込んだら、それっきり。

一週間ほど前には、調子が外れているのかと思えるほら貝の太い音色と、般若心経を唱える声が響いていた。
「六根清浄、六根清浄」と山道を唱え歩く修験者の映像は見たことあるが、「六根」の汚れを払った清らかな状態への修行ということか。

「眼・耳・鼻・舌・身・意」の「根」を「六根」といって、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という五種の感覚器官と、認識・思考をつかさどる心に相当するのだそうな。
こんな気ままな朝のスタートをきる者が、「六根清浄」を口にするのも似つかわしくないかもしれない。

今夜の娘の話によると、日中38度の世界、夕方5時を回らないと公園にも行けない。紫外線がヒリヒリする…と。そんなお国にこれからおじゃまする。ただ事ではない。
何やら一気に現実味を帯びてきた感じ。

いくつもの感覚が鈍るのか、あるいは鋭敏になるのか…。まっ、前者だろうが、この変化も、思いようによってはやはり楽しいものだ。何だ、やっぱり楽しみじゃないか…。 

「金剛杖」は心の中につくとして、「六根清浄」をむにゃむにゃ唱え、来たる日に備えるとしよう。少なくとも敏感に受け入れられる状態にしておきたいものだ。
コメント (6)
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