京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 年年歳歳、花も人も・・・

2010年03月28日 | 日々の暮らしの中で
光あふれる春というには少々縁遠い日が続く今年。肌寒く夕刻からのまたもやの雨降り。日差しのあるうちにと、徘徊するように家々の花を覗き込みながら植物園へ。

やわらかな若葉が四方八方に枝を垂らし、煙るように淡い緑であたりを染めている枝垂れ柳。桜の便りを耳にしながらなぜか重い腰も上がらず、世の流れに遅れを取ってきた。気持ちが追いつかない。
激しく咳き込んで体力消耗、エネルギーをなくしたのだろう。寝てしまえ?いやいやもう充分に寝て暮らした。きっと内面から湧き上がるものを待つしかないということだ。体力気力の充実を待つ。いつまで?「そのとき」まで。

「休眠打破」の遅れ。夏についた桜のつぼみは一定期間の寒さのあと休眠状態から目覚め、開花の準備に入るのだと言う。冬場の冷え込み不足は休眠打破を遅らせ、開花の遅れへとつながるということだ。つい3・4日前が鹿児島での桜の開花宣言だったはず。緯度が北にある福岡などよりも遅れる現象は、やはり温暖化の危機の表れの一つとなる。

年年歳歳、花も同じからずの昨今、自分にも変化は生じてることは認めたくないのか無頓着だったのか。「体」と「心」の躍動はつながっているんだと今更ながらの実感。
「雲珠」(うず:馬の鞍に付ける飾り)と形容される山桜が咲きそろうという鞍馬山。桜色に染まる山を見てみたいと思う。少しの意欲に問題は“人、花を埋める”…。

コメント (4)
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