京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 シャガの花

2012年04月29日 | 日々の暮らしの中で

廊下の窓を開けると目の前は、大き目の石組で築山っぽくしてあります。そのぐるりには、夏、何やら長いものがニョロニョロとくねり歩いているのを見たこともあるのですが、シャガの花が群生しています。嫁して初めて見る花でした。

蝋梅や柿の木の下など庭のあちこちでこの花が咲きます。やがて、雑草並みに毎年咲きだすのに気付きました。美しいと言えば美しい。切り花にしては見ても、やはりあまり好きになれない花です。

       譲ることのみ多き日々著莪(シャガ)の花     塙 義子

半日陰の地を好む植物だそうですが、清楚な花です。「譲ることのみ多き日々」も、我が子の成長とともにいつしか母は強し…。「母は強し」でしたが…、その上を行く母も健在なのでした。

築山の傍には灯篭の上部がなくなった古い小さな石篭のようなものがあります。これが石仏などでしたら、シャガの花が寄り添って風情も増すというところかもしれません。先日、熊野の山中でも見かけましたが、白く群生した姿は目を引きました。シャガの花は、やはり半、日陰の女?花?

今後、勢力を拡大し出すに違いない十薬がぼちぼち姿を見せ始めて、間もなく5月に…。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする