今朝、頭の中の意識が目覚めると、何時だろうかなど瞬時思ったが、目を閉じたままじっとしていた。それにしても、目が覚めるという感覚ってあるなあ…。
目を開けようという意思が働くことはないままにじっとしていたのだが、これまた目は自然と開くものだ。目が開く、というその自然な流れを感じていた。
こんな感じ?と思って朝から思い出したのは折口信夫著『死者の書』の世界だった。
天武天皇の第三皇子・大津皇子は時の政治権力のもつれから処刑され、奈良葛城にある二上山に葬られた。100年ほど経ってか、皇子の霊が墓の中で目覚めてくるところから始まる。
「彼の人の眠りは、徐(しづ)かに覚めて行った。… した した した。 耳に伝ふやうに来るのは、水の垂れる音か。たヾ凍りつくやうな闇の中で、おのづと睫と睫とが離れて来る。膝が、肘が、徐ろに埋れていた感覚を取り戻して来るらしく、…」
當麻寺、中将姫伝説、二上山、奈良の都には大伴家持や恵美押勝が姿を現わし、道鏡の面影がちらつくなど、魅力ある1冊で、わけあって最近読み返していたせいだ。こんな時代に興味があればこその書かもしれないが、とても面白い。
目が開いた。それからはじっと天井を見つめたまま、浄瑠璃寺の九体阿弥陀堂と宇治の平等院鳳凰堂、それぞれの佇まいを思い描いていた。じーっとずっと、この両方の「浄土の世界」を庶民側で遠くから阿弥陀仏を拝する光景を俯瞰してでもいるように見ている自分がいた。変な時間だったが、ちゃんと目覚めて意識して考えていたのだから夢ではない。
ころっと話題は変わるが、二日遊んでしまったし、今日は家で絵本の点訳を進めていた。慎重にミスないように、貼ったら二度とはがれない。それでも小さな失敗が出る。あわてなくてもいいのに、何故か少し曲がってしまうとか…。
シールに点字を打ち込んで、はがした透明の側を絵本の文字の上に貼っていくことになる。友人の声かけをいただき参加し出したばかりだ。
少しへんてこりんな朝を迎えたのは、雨の前だからだろうか。しっかり外で体を動かして午後は気分爽快~。
目を開けようという意思が働くことはないままにじっとしていたのだが、これまた目は自然と開くものだ。目が開く、というその自然な流れを感じていた。
こんな感じ?と思って朝から思い出したのは折口信夫著『死者の書』の世界だった。
天武天皇の第三皇子・大津皇子は時の政治権力のもつれから処刑され、奈良葛城にある二上山に葬られた。100年ほど経ってか、皇子の霊が墓の中で目覚めてくるところから始まる。
「彼の人の眠りは、徐(しづ)かに覚めて行った。… した した した。 耳に伝ふやうに来るのは、水の垂れる音か。たヾ凍りつくやうな闇の中で、おのづと睫と睫とが離れて来る。膝が、肘が、徐ろに埋れていた感覚を取り戻して来るらしく、…」
當麻寺、中将姫伝説、二上山、奈良の都には大伴家持や恵美押勝が姿を現わし、道鏡の面影がちらつくなど、魅力ある1冊で、わけあって最近読み返していたせいだ。こんな時代に興味があればこその書かもしれないが、とても面白い。
目が開いた。それからはじっと天井を見つめたまま、浄瑠璃寺の九体阿弥陀堂と宇治の平等院鳳凰堂、それぞれの佇まいを思い描いていた。じーっとずっと、この両方の「浄土の世界」を庶民側で遠くから阿弥陀仏を拝する光景を俯瞰してでもいるように見ている自分がいた。変な時間だったが、ちゃんと目覚めて意識して考えていたのだから夢ではない。
ころっと話題は変わるが、二日遊んでしまったし、今日は家で絵本の点訳を進めていた。慎重にミスないように、貼ったら二度とはがれない。それでも小さな失敗が出る。あわてなくてもいいのに、何故か少し曲がってしまうとか…。
シールに点字を打ち込んで、はがした透明の側を絵本の文字の上に貼っていくことになる。友人の声かけをいただき参加し出したばかりだ。
少しへんてこりんな朝を迎えたのは、雨の前だからだろうか。しっかり外で体を動かして午後は気分爽快~。