鍋に水と調味料を合わせた出し汁を煮立て、身欠きニシンではなくソフトニシンを用いて・・・、ニシンとナスとを炊き合せました。けれど、ここではレシピの話ではありません。
昨日の昼間、甥っ子からベイビー誕生の知らせをもらい、ほんまに軽やかな嬉しさいっぱいで過ごしていました。浮かれ過ぎないでと、チクリ!?
通過するはずと高を括った小骨が、不覚にも喉か舌の奥に刺さってしまいました。痛みも異物感もあります。ご飯や固形物を通すことで取り除けはしないかと繰り返してみてもさらさら効き目なし。チクチクとしたままぐっすり休んで、今朝を迎えました。
トーストなら角で骨をさらってくれるかもしれないと期待しましたが、失敗です。喉に指を入れてこのあたりだと探ってみても、嘔吐きそうになるばかり。相変わらずの違和感でしたが病院に行く間もなく、外出です。このままでは夜間外来にでも行くしかないと思って、帰宅後アイスクリームなど口にしていたところ、いつの間に嘘のように喉元がスッキリしているではありませんか。どういうわけか小骨は取れた。良かった。子供ならいざ知らず、骨が刺さったとは少々恥ずかしさもあって言いにくく、正直なところ困っていたのです。
「ソフト」ということで油断、火にかける時間が足りなかった、ということはないはずです。細くて白く光った、意外とシュッとした鋭い骨。生まれて初めての体験に思い出した言葉は、娘が祖母に向かって言っていた「おばあちゃん、ゆっくりたべや~~」です。慌てたつもりはありませんが、これも、食事はゆっくり落ち着いて食べるべし、というありがたいお達しになるのでした。
昨夜から、甥っ子の喜びごとの陰で、大きな口をあけて鏡を覗き込み、ひたすら刺さった魚の小骨と苦闘する体たらくが続いていたのでした。
思いやりの心もないなんて、なんと無粋なニシンの小骨でしょう。