京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 白い山茶花

2012年11月23日 | 日々の暮らしの中で

東寺の境内で見つけたこの花は、…山茶花ですよね。見上げるほどの高木でしたが、随分と豪華な気がします。薄く、透き通るかのような色白の美人。お肌には艶さえ感じられる、純白です。「椿に似て、椿より淋しく」咲くと歳時記に。はかなげに咲き、はかなげに散る。

     山茶花は白一色ぞ銀閣寺     小沢碧童

紅い花もこの初冬の季節には風情を感じます。椿はあっても、家に山茶花がありません。
25日、天神さんで買いましょか。冬を迎える花、白い山茶花が欲しくなりました。

やがて黄色いつぼみを膨らませてくる蠟梅の花は、生花店と物々交換です。長年のお取り引きでして、枝ぶりも含め、蕾の付きようが盛んなところをハサミでパチン!パチン!と、二人がかりで切り出して持ち帰られますが、その変わり、本堂に菊の花などをたんとお供えして下さいます。花の少ない時季のこと、報恩講から新年に向けて助けていただけるわけです。

久しぶりに欲しいものができた、そんな感じです。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする