京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

桜の国

2017年04月08日 | こんなところ訪ねて

「中国の『花文字』展」が京都市国際交流会館で開催されていることを、朝のローカルニュースが紹介していました。
画面にちらっと映し出された作品はカラフルで、文字の中に花が描かれているのが見て取れました。「中国の花文字」なるものがあることを初めて知った次第で、単純にきれいだなと感じ、一度見てみたくなりました。

「いつ頃からのものなのですか」と何も知らずに尋ねてみると、まあ、なんと2000年を超える歴史のある中国の伝統芸術なのだと教えられまして、ただびっくり。古くは黒色の墨と朱墨だけで描かれていたとか。文字の中に織り込まれた絵柄には、それぞれの意味があって、配置を工夫しながら文字として美しくデザインするのだと“生徒さん”のお話でした。
なるほど仕上がりは美しさだけではなく、運気を向上させ、パワーを与えてくれる物になるというのがわかりました。写真は、額入りで飾られた、中国人の先生の作品の一つです。


この会場へは、地下鉄東西線の蹴上駅で下車。使われていない線路が見えるインクライン沿いに仁王門通りを緩やかに下っていった先、南禅寺前の交差点付近に位置しています。


この界隈、南禅寺はもちろん、永観堂や哲学の道へと足を延ばす人もいるでしょうし、京都市立動物園、平安神宮にも近く、ものすごい人の出です。このインクラインを下に眺める小さな橋の上は押し合いへし合いで、さっさと行き過ぎることもできず、楽しくありません。一度は平安神宮まで歩こうかと足が向いたのですが、あまりの人の多さに早々と退散でした。

桜は水辺を好む、と。鴨(賀茂)川の堤の桜並木は見事ですし、加茂街道も大好き。私の花見は専らこうした川沿いを散歩しながらで、堪能しています。
コメント (8)
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