京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

「己の分」

2017年04月16日 | 日々の暮らしの中で

初夏の陽気の日曜日。車で15分ほど走った先で駐車場に止めてからウォーキングをしようと思いついた。
川のせせらぎと鳥の声を聞きながら、山あいの道を奥へと入っていく。この道は時折車が通るだけで、人が歩いてはいないために多少の不安が付きまとう。行くたびに前回よりは少しだけ先へと進むことを繰り返しながら、最寄りの集落には500mと記された道標があるところまで進んだ。次回には、今日よりもまた少し先まで進むのだから、いつか集落に行き着くことになる。しかし、そこに人家があるのか否かは、行ってみなければわからない。


昨日の高村薫さんのお話にあった、「己の分をわきまえる」ということを思った。自分が賜った場所で、己の分を尽くさせてもらおう。


深山の桜が咲いていた。どなたが言ったか、「まごころ尽くせ、人知らずとも」。
今年の桜はこれで終わりにしようと思った。
コメント (6)
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