京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 祇園祭をひと目

2009年07月15日 | JESSICAの日本滞在記
         (眠ってる顔だそうで・・)

1000年以上に渡って祭礼を保存し実行してきている八坂神社の氏子さんたち。32基の山鉾巡行、祇園囃子も彼らによって実行され、演奏される。
裏方さんに徹する女性たちのかいがいしい動き。祭りの支度にいそしむ男性の姿。見物気分いっぱいの私などには、どことなく誇らしげに映るものだ。
コンチキチンと笛や鉦や太鼓でお囃子がひびけば、いっそう気分も盛り上がるというもの。

この時期、祇園祭の話なしではやり過ごせないわけでして……。
なにが何でも、浴衣でも着せてJessieに見せてやりたいところだ。豪華絢爛、動く美術館とも言われる山鉾の印象、お囃子の音ぐらいは心に残してやれないものか。

昨日14日は宵々々山。人の出は14万人、だそうな。おまけに京の初猛暑日となったようで、市内35.3度を記録。この人手と、明日は、少し天気も心配……。

Jessieの帰宅を待って散歩に行こうかと思いつつ、家にいた。朝から風が強く、じっとしていれば風の通りもよく過ごしやすい。せっかくの涼しさ、汗かいて動き回るのはもったいない、大切にしようと決め込んだ。『女ひと』室生犀星著(岩波文庫)を読みながら、時々居眠り。
女ひとの腕や足に寄せる思いなど、エロチックにもなりすぎず、そうなまめかしくもなく、不思議な魅力がある。文章表現の楽しさを感じながら、時間を過ごしていた。

3歳児帰宅。行き当たりばったりで散歩に出た。ジージーと蝉が鳴いている。トウモロコシ、黒光りのなす、キュウリ、トマトの畑をのぞき、こっそりさわって。稲の緑が鮮やかだ。田んぼの浅い泥の中にJessieが見つけたグロテスクなこの生き物。いったい何!!
  
  (手にバッタ!)
今日は平穏な幸せ日。

コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  カメの挑戦 | トップ |  三歳の子に教えられ… »

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
女ひと (rabbit125cc)
2009-07-16 00:28:44
「生涯のぎりぎりにも眼をさへぎって過ぎるものは、月のある山河水色の光景ではなく、われわれの最初にながめた、女といふ最後のものがそれであったことが、判ってくるのである」
女という部分を他の言葉にしても、真理であるように私には思えました。

祇園祭。日本を代表するお祭りですね。良い思い出になることでしょうね^^

夏バテなどしなようにご自愛しながら
残り少ない京都の蒸し暑い夏を満喫してくださいw

PS:私は夏バテナのかも知れませんが、周りの人には「ダイエット!」って強がっていますw実際おなかが引っ込んで少しスリムになりましたw
返信する
PS (rabbit125cc)
2009-07-16 01:48:23
グロテスクな生き物は、多分カブトエビでしょう^^
農薬など使う量が減って、近年また田んぼに戻ってきたようです。ちなみに海にいるのはカブトガニですw
返信する
動く美術館… (yattaro-)
2009-07-16 08:50:21
あの歴史と郷愁を思い起こさせるような“コンチキチン……”の季節ですね。
さながら動く美術館の如き豪華絢爛な山鉾巡行。耳に突き刺さるお囃子の鉦の音。
どんな思いで見上げ・どんな感じが胸に染み込んでいくのでしょう、3歳児。

数多くの思い出が残る京都生活の中でも、奈良の鹿との戯れ、宝ヶ池のカメさん、そして音と映像の世界にも似た京の祇園祭。

間違いなく、成長した後、何度でもたずねてみたくなる京都。グランマの住む京都。生涯忘れ得ない素晴らしい印象が残るのでしょうね。

暑いな~ かなんな~ などと言ってはおられませんね。せいぜいお気張りやす……。お大事に。
返信する
もっと怠けてみたら!? rabbit125ccさん (kei)
2009-07-16 21:23:54
『女ひと』読まれたのですね。

やせるほどに体力を消耗することは、夏場を乗り切る上ではまずいでしょう。やはりどんなに忙しくとも、体が資本、健康を害してはもともこもなし。
強がらず、適度の休養を!

手を抜くことも考えられたら?
そんなに何もかもを一人がしょい込まなくたって、

…などと言ったら、お怒り? かな。

あまりにグロテスクな写真になり過ぎるので、アップしたものにとどめました。(すごいのが1枚あったのですが)カブトエビですか。ありがとうございます。
返信する
きばりますわ~、yattaro-さん (kei)
2009-07-16 21:32:20
「コンチキチン」
ではなく、なぜか「ピーヒャラピーヒャラ~」
ちびまる子ちゃんのテーマソングですね。そこを何度も今日は口ずさんでいます。

祇園祭と言う言葉も覚えました3歳児。
なんか毎日Jessie相手に、むきになってやりあう場面が出てきます。向こうも負けてませんから、戦いになります。それを笑われながらも、ひたすらちょっかい出している私です。
返信する
祇園祭 (Rei)
2009-07-17 10:49:13
TVで歩行者天国の賑わいを報道していました。
宵々山と言っていました。

現場の迫力は伝わらないかも知れませんが、本番はせめてテレビででも見たいと思います。

Jessieちゃんは本当にたくさんのこと経験されました。大きくなって写真を見ながら京都のいろいろを
思い出されるでしょうね。

それにしてもJessieちゃんの表情豊かなこと!!

返信する
笑顔、Reiさん (kei)
2009-07-17 11:51:55
百面相ですね。

笑顔で納まる口元を母親から伝授されて、実行する3歳児です。
私はそれに一言、つい口を挟んでしまいます。
もっと自然な表情、笑顔がいいと思うのです。
でもニーッと笑うのです。

幼稚園も実質昨日が最後となりました。
今、三者懇談で出向いています。
あとはプール開放日に合わせて登園する日があるくらいとなりました。
少しづつオーストラリアへ戻りことも話題にして、気持ちを向けさせてみたりもしています。



返信する

コメントを投稿

JESSICAの日本滞在記」カテゴリの最新記事