京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

日に捧ぐ

2021年06月26日 | 日々の暮らしの中で

大門をくぐったすぐ脇にでは枝葉を広げて茂らせることもできずでか、代々の庭師さんは上へ上へのまま先端部近くで整えてくださっている。伸び上がるばかりだから、大きな花でありながら咲いたタイサンボクの花をしっかと見ることができない。葉隠れに、花のおしりばかりを見上げることがほとんどだ。


実際目にするのは写真よりもっと白く、「奉書の白さ」と渡辺水巴が句に詠むが、中央より少し右へ、高い位置にだが具合よく目にできる角度での一輪が咲いた。大きな蕊まで見えるから嬉しいこと。
       泰山木樹頭の花を日に捧ぐ  福田蓼汀

なるほど、まったくもって「日に捧ぐ」。


位置をずらしながら見上げていると、さながら阿弥陀仏への供花のようにも思えてきた。案外庭師さんの意図もそこにあるのかななどと思いつく。
このあと(25日)、突風、激しい雨と雷鳴に襲われた。

 
 ソルダムをホワイトリカーで果実酒に漬けた。

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2 コメント

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おはようございます (siawasekun)
2021-06-27 01:51:58
素敵なショットと解説から様子、雰囲気などが伝わってきました。

ご紹介、ありがとうございました。

新型コロナウィルスの感染予防、日々、大切ですね。
密閉、密集、密接をしっかり避けて、予防しましょうね。

応援ポチ(全)。
返信する
ありがとうございます (kei)
2021-06-27 10:50:10
お立ち寄りいただきありがとうございます。

いつまで続くかわからない中で、やはり「予防」には徹しませんと。
返信する

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