再び「観音の里めぐり-奥びわ湖観音巡礼」ツアーに参加、徳圓寺ー和蔵堂ー腹帯観音堂ー洞壽院ー全長寺ー黒田観音堂と6ヵ寺をめぐった。
写真左手にある和蔵堂では、会議出席のために不在の住職に変わって92歳の老坊守さんが、唇と裳に朱が残り、両の足裏を見せてかかとで立つ不思議な立ち姿の十一面観音像についてお話し下さった。井上靖さんはこの像を見て「立ち去り難い仏さまですね」と言われたそうだ。立ち去り難く感じる、とっても素敵な老坊守さんだった。
姉川合戦の難を逃れ、88年もの間、池に沈められていたと伝わる十一面観音像。晒しを巻いて泥まみれになっていた観音像を川から救いだしたと。お腹が少しふっくらした像だったために、晒しが巻かれたまま、安産祈願の観音さまとして祀られているらしい。安産にまつわるそれらしい話も残っており信仰も厚いようだ。美智子さまと雅子さまご懐妊時には腹帯を献上し、お礼状が送られてきたとのこと。姪っ子にお守りをいただいたので、さっそく送るとしよう。
湖北の寺でも最北端にある祠壽院。川のせせらぎを耳にしながら、苔むした老杉が連なる参道を上って行くのは、しばし「世俗を離れて」という心地。こんな場所を歩くのは?…と思っても、いつ以来のことか思い出せない。
宮家との縁も深く、本堂内には菊の御紋章がつき、徳川家の帰依も受けた曹洞宗の名刹。道場でもある。禅寺らしい素晴らしい霊域。冬は全山真っ白、雪が深く生活には苦労もあるが、寺を守っていくのに一生懸命だと口にされた55代目のきりりっとした若い素敵なお坊さん。良い声で、お話が聞けた。…と思っていたが、聞いていたのは声だったのかも。この場所に立ってみることだけで価値がある、と思う。
水上勉の小説『湖と琴』の舞台、大音の村落をバスで通り過ぎた。映画をみたと言われる女性ガイドさんの語りは熱っぽい。
お椀を逆さにしたような竹生島を遠望。月出、菅浦、大浦、塩津、葛籠尾崎、賤ヶ岳…と2013年にウォーキングツアーで歩いた懐かしい地名を幾度となく耳にし、所によってはその場を通り、と今日は観音巡りとはまた違った部分で気持ちがはずむ楽しさもあった。
写真左手にある和蔵堂では、会議出席のために不在の住職に変わって92歳の老坊守さんが、唇と裳に朱が残り、両の足裏を見せてかかとで立つ不思議な立ち姿の十一面観音像についてお話し下さった。井上靖さんはこの像を見て「立ち去り難い仏さまですね」と言われたそうだ。立ち去り難く感じる、とっても素敵な老坊守さんだった。
姉川合戦の難を逃れ、88年もの間、池に沈められていたと伝わる十一面観音像。晒しを巻いて泥まみれになっていた観音像を川から救いだしたと。お腹が少しふっくらした像だったために、晒しが巻かれたまま、安産祈願の観音さまとして祀られているらしい。安産にまつわるそれらしい話も残っており信仰も厚いようだ。美智子さまと雅子さまご懐妊時には腹帯を献上し、お礼状が送られてきたとのこと。姪っ子にお守りをいただいたので、さっそく送るとしよう。
湖北の寺でも最北端にある祠壽院。川のせせらぎを耳にしながら、苔むした老杉が連なる参道を上って行くのは、しばし「世俗を離れて」という心地。こんな場所を歩くのは?…と思っても、いつ以来のことか思い出せない。
宮家との縁も深く、本堂内には菊の御紋章がつき、徳川家の帰依も受けた曹洞宗の名刹。道場でもある。禅寺らしい素晴らしい霊域。冬は全山真っ白、雪が深く生活には苦労もあるが、寺を守っていくのに一生懸命だと口にされた55代目のきりりっとした若い素敵なお坊さん。良い声で、お話が聞けた。…と思っていたが、聞いていたのは声だったのかも。この場所に立ってみることだけで価値がある、と思う。
水上勉の小説『湖と琴』の舞台、大音の村落をバスで通り過ぎた。映画をみたと言われる女性ガイドさんの語りは熱っぽい。
お椀を逆さにしたような竹生島を遠望。月出、菅浦、大浦、塩津、葛籠尾崎、賤ヶ岳…と2013年にウォーキングツアーで歩いた懐かしい地名を幾度となく耳にし、所によってはその場を通り、と今日は観音巡りとはまた違った部分で気持ちがはずむ楽しさもあった。
共に琵琶湖で子供を亡くした二人の父親が巡ったお寺へもいらしたのでしょうか?
祠壽院、苔むしたの形容がふさわしく、冷気も感じさせますね。
「世俗を離れて」>世俗にまみれている私には
この後も出会えない場所だと思います。
4月には赤後寺、石道寺を訪れましたが、今回は善隆寺が小説の中で描かれています。
和蔵堂としても出てきますし、観音像の描写も詳しいです。
1枚目の写真、左手が「収蔵庫」です。
下巻P214あたりから~218にかけて。
私たちも、木之本駅集合でしたが、北国街道 …途中から西浅井へと向かいました。
洞壽院は北へ外れていることもあって個人では行きにくいため嬉しいことでした。
意外に参拝者は多かったのですが、今の時季緑濃く鬱蒼とした環境は修行の場にふさわしい?静寂さでした。
お堂の中も見事、禅寺の風です。永平寺につながるのですね。
若いお坊さんんも落ち着きあって、なかなか清々しい方でした。
88年もの間、池に沈められていたと伝わる十一面観音像。そのお姿を一目この目で拝みたいものです。
太古の歴史から、近代夜明けにつながる数々の歴史の匂いを嗅ぎながらの観音めぐり。
それぞれに深い歴史や物語を秘めた名刹めぐり。
心洗われる大切な一日になりましたね。
信長による兵火や賤ヶ岳の合戦などの中、村人が守り抜いたのですね。
写真などでは決して伝わらないものがあります。
可能なら、やはりこの目で…。
目の前でお厨子の扉が開けられるのです。知らず?固まってしまいます。
全長寺には、賤ヶ岳の合戦を見ていたことになる老杉の大木がありました。
観音様の里巡り、90歳を過ぎた坊守さんの
すてきな語りが聴こえてきそうです。
安産のお守りとして妃殿下に献上されたの
ですね~。池に沈められていた観音様のお姿は
池から上がられたときはさぞ、神々しいお姿
だったことでしょう。
良い、経験をされましたね!
一生懸命説明してくださって、多少息も上がるのですが声には力があります。
お経の効能でしょうか~。
88年間って、考えれば遠大な時の流れですね。
巡礼は捨身行で「捨心」に通じるもの、求めてはいけないと寂聴さんが書いていました…。
現生の御利益を求めがちです。