京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 こだわり

2011年01月05日 | こんなところ訪ねて
                       
子授け信仰、安産の神で知られる岡崎神社は、丸太町通りの東端、岡崎東天王町にある。
前を車で通ることはあっても境内に入ったことはなかった。平安京鎮護のために桓武天皇が四方に立てた社の一つ。

       

お腹におみくじが入っている「うさぎみくじ」を雑誌で知って、縁起物だし…、かわいいし、ちょっと欲しいなあ~ と思っていた。思っていた時間が長すぎて、これはもとより良く似た土鈴などは「終了しました」と知らせる大きな張り紙がガラスケースの上を覆っていた。

卯年にちなんで多くのお参りがあるのは充分予想されたはずなのにと恨めしいことだ。
これが欲しいのだというこだわり、今日はあきらめた。「普段はいつもあるんですよ」、とかわいい巫女さん。そりゃあ普段はあるのでしょうが、こんなに早く売り切れだなんて…。

       

  

手ぶらで帰るのも残念。神社の西側の通りを越えてすぐには、岡崎別院があるので立ち寄ってみた。
親鸞聖人は29歳のときに比叡山を降り、吉水の法然上人のもとを訪ねたが、この岡崎に庵室をしつらえ、そこから法然上人のもとに通ったという。
越後に流され、赦免ののち関東での生活を経て帰洛した親鸞聖人が住んだのもこの岡崎の草庵だったと。岡崎別院と改められる。
八角形の小さな池があるが、越後配流の折に姿を映して名残りを惜しんだと伝えられている。
毎朝の『親鸞 激動編』も楽しみの一つだ。

兔の縁起物は娘にでも送るかな…

コメント (6)
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 三十だから頭を下げて… ?

2011年01月04日 | 日々の暮らしの中で
28日には帰りたいと言ってきたが、その後音沙汰なし。楽しみに待つ家族のもとへいったいいつ帰ってくるのか、さっぱり予定がつかめない。メールしているんだから、返信ぐらいはできるやろ~。息子のことだ。

発熱、風邪でダウンしていたと言う。
「朝、頭痛と咳がひどくってさあ、治るかなって思って何度寝かしてしまったらこんな時間になってしまいました」
1日、20時52分受信。あ~~あ!!だ。それでも翌日帰宅。
なんで今頃になって…、 もっと早く… 。諸々の声が飛んで、息子も咳き込むばかり。
意見聞くときゃ頭をお下げ~! 下げりゃ意見が通りこす  ってよ ??

「而立」の誕生日を迎えた途端のダウンだった。
功成り名を遂げた聖人・孔子が懐かしく回顧しているという吉川幸次郎氏の解釈でいけば、
【三十歳の頃、自分のやろうとしていることがわかり、ようやく独り立ちできた。】となる孔子のグイグイ右肩上がりの一生はよく知られている。

ところが“寝床の中で読む”と、論語の解釈も大胆に変わる。
どんどんよく鳴る法華の太鼓じゃあるまいし、善く生きようとすればするほど、あっちで転び、こっちで迷いするのが人生じゃあないのか?ゆっくりと放物線を描くのが人の一生ではないのか? と説いている。
「三十だからね、それくらいは~」と受ける息子に、寝床の中で読んでみたらと薦めておいた。

「はいっ!おかあさんに」と焼酎一本。「これおかあさん好きやな」東京土産は、東京たまごごまたまご。
MARIGAGEの紅茶とそのジャムを「これはちょっとした…」と。

風邪薬を飲まずにおいてアルコールでのひと時に、ほんのり赤く・・・は息子だった。
少しは自信めいたものを持ち、したいことに向き合っている日々も、健康こそ宝だと言い聞かせているが…。頭の上を通り過ぎているだけってこともあるまい。
コメント (8)
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 しろいはうさぎ

2011年01月01日 | HALL家の話
             

聞こえてきたのは「ハッピーニューイヤー」ではなかった。
「あけまして おめでとうございます」という少しおぼつかない、はにかんだ笑顔が浮かぶような挨拶だった。
「ジェシー何言うかわかる? あのねえ、お菓子ありがとう~」
「ジェシーなにしてるかわかるぅ?」「DS… 」「へえ~、」
こんなひと時が楽しいものだ。

「さよならさんかく…、ーしろいはうさぎーうさぎははねるーはねる【の】はカエルーかえるはおよぐーおよぐ【の】は金魚…」
ほぼ最後まで言い続けるが、金魚あたりになると「の」が時々混じり出すのだった。5歳児なりに脈絡を保つズムに乗って自慢げなのが伝わる。無意識な間がある。

「間」というのは、人と人との間隔のことを本来は意味するようだが、余分な「の」も飛び越す勢いで進んでしまうのは間もなくだろう。
 うさぎは白い。白の潔さ・小気味よさ。かわいい赤い目に宿る温かさ・力を感じながら、
ぴょこんと小さくても一つ跳ねてみたいものだ、この一年。どの程度の脚力がいるのだろう?

「-かわいい-かわいいのはマミィちゃん-マミィちゃんはこわいーこわいのは…」
自作自演で大笑い。

明るく跳ねて笑うて暮らそふふふふふふふ~  

コメント (12)
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