Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「クイーン」

2007-05-16 23:33:40 | 機内食・映画・美術展
日比谷シャンテシネで「クイーン」鑑賞。
水曜4時半からの上映は「女性デー」のためもあって満席、95%女性。すご。

頭のいい映画。作っている人たちがめちゃくちゃクール。まあ、クールじゃなきゃこんな映画は作れまい。

おちょくっても問題ない王族(フィリップ殿下と皇太子、それに死んじゃった皇太后)はけなし、人気はあるけど義務を果たさなかったダイアナには冷たい視線を向け、女王陛下はきっちり持ち上げる。これじゃ王室も文句は言えまい。トニー・ブレアがカッコ良過ぎるような気もするが、人気もすっかり落ちて辞任を表明した今となると、ラスト近くの女王の台詞「人気は続かないのよ」がものすごい皮肉。

主演女優賞総なめのヘレン・ミレンがうまいのは当然だが、トニー・ブレアと下品なかみさんが笑っちゃうぐらいそっくり。顔もよく似せているが、仕草や表情、雰囲気など、演技のうまさ。マイケル・シーンってすごい。

主演二人があまりにもうまいので、フィリップとチャールズの「らしくなさ」がもったいない。フィリップはアメリカのごう慢おやじで貴族のごう慢じゃないし、チャールズの役者はブッシュの方が似ているので困る。

それにしても女王もブレアも現役ばりばりのうちにこういう映画を作れるイギリスって、やっぱりすごい。
日本なんて100年経ってもこういうスタンスでは皇室を語れまい。ネタだったらイギリスに負けないくらいあるのにね。
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東欧 博物館めぐり 8

2007-05-16 01:55:41 | ヨーロッパ
5月19日

早朝、プラハ中央駅からベルリンへ向かう。
 中央駅は一見豪華だが、よく見ると結構みすぼらしい。
 ベルリンまではECで4時間半
 のんびりした田園風景の中を進む。
今回の旅ではミュンヘン~ウィーン~プラハ~ベルリンと3回列車に乗ったが、予想に反してプラハ~ベルリン間が一番景色が良かった。

昼過ぎにベルリン動物園駅に到着。ワールドカップ直前のこの時期、新しいベルリン中央駅はまだ開業していなかったのだ。

ホテルは駅から徒歩5分の Sorat Art Hotel。場所のわりに安くて、ドイツらしい清潔さがうれしい。


小腹が空いたので街に出ておやつを探す。
 第二次大戦で破壊されたままのカイザー・ウィルヘルム教会の前の屋台でベルリン名物、カレー・ヴルスト 
ソーセージのカレー粉がけは友人の息子(バイエルン人)の言う通り、「おいしくない」。右のハンバーグが正解。

観光案内所で3日間有効のミュージアム・パスを買って、早速ゲマルデ・ギャラリーへ。文化センターの中にあって、隣にはベルリン・フィルもある。
1998年にできたゲマルデ・ギャラリーの内部は天井からの光が明るくて実に見やすい。そして収蔵品は、素晴らしすぎる!
 
ファン・アイクやクリストゥスなどフランドル派の作品は小さな宝石のよう。
 これはブリューゲルの猫 
 
 フェルメールは2枚もある
 
ジョルジョーネをはじめ、イタリア絵画も質の高いものばかり。

この美術館のコレクションは19世紀初頭、プロシアのフリードリヒ・ウィルヘルム3世から始まっているそうだが、充実したのは19世紀の終わりで、たとえばルーブルやウィーンなどの王室コレクションに比べると新しい。それでも同じように後発のロンドン・ナショナル・ギャラリーやニューヨークのメトロポリタンに比べて、寄せ集め感がないのはなぜだろう。ロンドンやNYはどうも「金にあかせて有名画家を一そろい集めました」と言う感じがしてコレクションに統一感がない気がするのだが、ここは一本筋が通っている感じがする。

名画を堪能した後はベルリンのシンボル、ブランデンブルグ門へ。

門も、その前の通りもでかい。

 こちらは新しいベルリンの象徴、連邦政府ビル。川をまたぐ通路を歩いてみたかったが、入り口がどうしても分からなかった。斬新でものすごく大きなビル。
 川の向こうにはできたばかりの中央駅。ガラス張りでこちらもでかい。

ベルリンは予想以上に大きく、広々しているのが印象的だった。

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コメント (3)
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