Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ブルーポピー・コレクション

2007-07-03 19:02:02 | チベット文化圏
うっとうしい天気が続くので、もうちょっと爽やかな花のコレクション。

ブルー・ポピーは中国西部からヒマラヤにかけて、標高3000メートル以上の高地に咲く。知られているだけでも50種以上あるそうで、素人目にもいろいろな違いがあることが分かる。

自分が初めてブルー・ポピーを見たのはチベットのカンパ・ラ、4750メートルで8月初旬のこと。
 走るバスの中から鮮やかなブルーを見つけ、あわてて車を止めさせた。初めて見つけた本物のブルー・ポピーには本当に感動した。
 こちらはカンパ・ラの先、カロ・ラの近く、5000メートル前後。先のものよりずっと背丈が低く、白くて太いとげに覆われていて、つぼみの形も違う。

 
カム地方、今は中国の四川省に属するマニカンコ近く、3800メートル。
こちらは太い一本の茎から花芽がいくつも出ている。
 同じ四川省のセルシュからジェクンドへ向かう峠では7月の末で雪が降った。

青海省に属するアムド地方にはチベット人が聖山とするアムネマチェン山があり、このまわりにはブルー・ポピーがいやというほど咲いている。
  
 
色も最高に鮮やかだ。

インドのザンスカールでも何種類かのブルー・ポピーを見つけた。
  
 
花の色は土のちょっとした条件によって変わるらしく、また同じ株でも花色が微妙に変化することもあるようで、淡い水色から紫まで、様々だ。
 

最近は低地でも栽培されるブルー・ポピーがあるようだが、低地に持ってくるとこうなってしまう。
 イギリス、キューガーデンにて。
確かにブルー・ポピーなのだが、あの鮮やかな色が出ない。これは紫外線の強さの違いのためなのだそうだ。

というわけで、天空の青を写したブルー・ポピーを見るためには、やはり高地に出かけるしかないのである。

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西チベットの花

2007-07-02 21:24:59 | チベット文化圏
今の日本はじめじめと湿度が高く不快だが、西チベットのような乾燥しきった土地に行くと水のありがたさ、緑の美しさが身にしみる。
そんな乾燥した西チベットでけなげに咲く花の数々。

カイラスのまわりで。
 桜草だが標高4000メートルでは茎がほとんど伸びない。
 
 
 

標高が高く、風も強い峠ではこんな植物が地面にへばりついている。


ツァンダ周辺の砂地で。
 

葉が厚く、いかにも乾燥に強そうだ。

 人の背丈ほども伸びるブッシュ。
 この花はとても良い香りがする。

これも標高4000メートルあたりで。
 
 


日本とは違う高山植物たち。

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「ラブソングができるまで」「ゾディアック」

2007-07-01 22:08:02 | 機内食・映画・美術展
香港への行き帰り、機内で見た映画について。

「ラブソングができるまで」

ヒュー・グラントとドリュー・バリモアの軽いラブコメ。
タイトル・バックのプロモーション・ビデオがワム!のパロディみたいで笑わせてくれる。ヒュー・グラントはいつも通りのヒュー・グラント。気弱な優男が彼ほど似合う俳優はいないし、どの映画でも一緒と言えば一緒だけど、これが彼の芸なのだから一生これで行ってほしい。ケーリー・グラントみたいになれるかな。

すごいと思うのはドリュー・バリモア。10代の頃はアル中でジャンキーの不良だったはずなのに、いつの間にかこんな役が得意になっていて、しかもかわいい。たいしたもんだ。

気になったのはドリューのお姉さん役の女優さん。この人、最近の「ER」にも婦長の役で出ているけど、とにかくでかくて気にかかる。どうしてあんなにでかいんだ!

80年代が懐かしくて、最近のブリトニー・スピアーズなんかはちょっと、という世代に向けて実にうまく作られた映画。

そう言えばティファニーってどうしたんだろう?

「ゾディアック」

監督のデビット・フィンチャ-の、暗くてちょっと偏執的な世界観が結構好き。
連続殺人鬼の、もしかしたら自分の中にもあるかもしれない狂気にも妙に惹きつけられて興味を持ってしまう。
だからこの映画は嫌いになれない。嫌いにはなれないけど、もう一つぴんと来ない。

その最大の理由は主人公だと思う。漫画家の彼がなぜあれほど犯人探しに夢中になるのか、それがあまり説得力がないのだ。他の登場人物、記者や刑事には納得できる理由がある。でも漫画家にはそれがない。別に職業である必要なないし、正義感とか探究心なんてくさい理由はもっと要らないが、オタクにはオタクの理由と言うか必然があるんじゃないだろうか。

確かに映画の中でかみさんに問い詰められて説明するところがあるけど、そして説明できないところが理由だと言いたげだけれど、なんだかなあ。

主役を演じるジェイク・ギレンホールがあまりオタクではないのだろうか。とろそうなところはうまいんだけど。子持ちにも見えなかったし。

ロバート・ダウニーのアル中演技はお手の物。「ER」のグリーン先生が髪の毛ふさふさで出ているのもうれしかった。最初わからなかったけど。

あともう一歩、と言う感じの映画。


ところでJALのシステム、いまだにVODじゃない。ANAも、マレーシア航空だって今時はエコノミーでもみんなVODになっているのに。もうちょっとがんばっていただきたい。
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