Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

宇治 平等院の飛天

2007-07-18 13:43:25 | 国内旅行
京都滞在の締めくくりは宇治の平等院へ。
京阪宇治駅は畑の中の駅にしては妙に立派だ。

宇治川に架かる橋を渡ると紫式部がお出迎え。
 宇治十帖にちなんで引っ張り出しているらしい。平等院とお茶だけで満足しないとは、宇治はなかなか欲が深い。

土産物屋の並ぶ参道を通って平等院。

思っていたより建物も池も小さいが、左右対称の鳳凰堂は美しい。
11世紀半ば、藤原頼通によって建立されたここは極楽をこの世に表しているのだそうだ。

これは8世紀、唐代に描かれた敦煌の壁画。仏様の後ろに見える建物がそっくりで、なるほどこういう絵を参考にしたのかとすぐわかる。

内部はこの秋まで修復中のためご本尊の阿弥陀如来は拝めず、併設の鳳翔館へ。
入ると最初に鳳凰堂の復元CGを上映していて、これがなかなかいい。建立された当時、鳳凰堂は華やかに彩色され、金箔や鏡が多用されて内部は光で満たされていたというのだ。荘厳する、とはこのこと、確かに極楽浄土がこの世に出現したように見えただろう。

この宝物館の最大の見ものは雲中供養菩薩。日本の飛天だ。
 
全部で52体あるこの飛天を展示する部屋はまさに天国!一つ一つ顔も姿も違う菩薩が音楽を奏でたり、舞っていたりする。作られた当時は金箔や彩色が施されていたそうだが、それが落ちて木の肌が見えるところも魅力的。やはり日本人としてはこのままにしていただきたい。

数ある菩薩の中でもイケメンNo.1は全員一致でこちらに決定。
  南20号菩薩様
 その他の菩薩も皆それぞれにすばらしく、雲の表現もたまらない。

ここはミュージアム・ショップがなかなか充実していて、この写真集の1200円はお買い得。

鳳凰堂は修復が終わったらまた来なければなるまい。

平等院を堪能した後、ミーハーに抹茶パフェを食べようと中村藤吉本店まで行くが大行列で断念。レトロな喫茶店で抹茶ミルクを飲んで京都駅へ。駅前から伊丹空港までバスに乗って、飛行機で帰京。

3泊4日、大充実の関西旅行であった。

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スペシャル・モーニング@「プチレストラン ないとう」

2007-07-16 15:43:58 | 食べ歩き
7月8日

今日も朝からグルメ、丸田町の近くの「プチレストラン ないとう」へ日曜日だけのモーニングを食べに行く。
 
路地の奥の町屋は中に入るとびっくりするほど明るい。広々としたキッチンとカウンター席の向こうに坪庭が見え、店内から蔵の中に設えられた部屋に入ることもできる。

ここは洋食屋なのだが、日曜の朝だけ8時からモーニングを提供しているのだそうだ。昼はとんかつ屋になるというし、なんと働き者のシェフ!

 まずはジュースとサラダ
 胡椒が効いてパリパリのパン
 ローストポークはジューシーでボリュームたっぷり。
 そしてフレンチトースト。
お味はいい、焼き色もいい感じだ。ただし耳のついたままのパンがとても厚切りなので耳の近くは卵がしみていなくて中が白い。上にかかっているのもメープルシロップではなく蜂蜜なのでちょっと重過ぎる。残念ながら70点。私はフレンチトーストにはちとうるさいのだ。

「お昼は抜いてください」とシェフが言う通り、朝からすごいボリューム。しっかり食べさせる、というシェフのポリシーが見える。

今回ごちそうになった京都のお店はどこもシェフのこだわりや自信がきっちり見えて、それが何よりも気持ちよかった。
これだけ密度濃くいい店を紹介されると、「東京なんて、フフン」と言われても反論できない。
素直に脱帽いたします。

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京都でフレンチ 「いとう」

2007-07-15 14:26:47 | 食べ歩き
だらだらおしゃべりをしているとまたおなかが減る。
夜は知恩院の近くのフレンチ、「いとう」へ。
西洋厨房いとう

 
コの字型のカウンターの周りに10席、カウンターの中に陣取るシェフがすべてを1人でこなす。しかもその日入荷した素材、客の好みによって料理はいかようにも、というのだからすごい。

今日は抑え目にしよう、と言いつつ、好奇心に負けて6000円でお魚中心のコースをお任せする。
 トリ貝とフルーツのサラダ。
 琵琶マスにヴィシソワーズのソース
 カラスミのパスタ。
食べるとなんともいい香りが鼻に抜ける。トリュフ・オイルを使っているそうな。
 温野菜。
黒い「インカ・パープル」というじゃがいもにびっくり。ねっとりしておいしい。
 アジのソテー
 デザートはブラマンジェ、桃のコンポートにバジルのシャーベット。

この他に本当は常連さんにしか出さない裏メニューを一口だけいただいたのだけれど、これはシェフとの約束で内緒。

どの一皿にもシェフのこだわりが見えて、でもそれがさりげないところが気持ちいい。私は飲まないので分からないが、ワインの品揃えにも相当こだわっている様子。

近所に住んでいたら常連になって裏メニューをがっつり食べられるのに、とそれだけが残念。
こういう店はいい!

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鞍馬山から貴船神社

2007-07-14 17:08:28 | 国内旅行
しっかりお昼を食べたので、午後は鞍馬山を歩いてカロリーを消費することにする。

出町柳駅から叡山電鉄に30分も乗れば緑の山の中。「田舎の駅」を出てちょっと歩けばすぐに山門。
 
本来はここからすべて歩くべきだろうが、ちょっとずるをして急勾配を登るケーブルカーで多宝塔まで上がる。
ここから鞍馬寺の本殿まで500メートル弱。
 
寺を名乗り、本尊は千手観音、毘沙門天、護法魔王尊というが、ここは通常の仏教寺院ではなく、鞍馬弘教という新興宗教の総本山らしい。通常は狛犬や獅子のいる所にいるのも虎と変わっている。

本殿の正面は視界が開けて周りの山がきれいに見える。そして通常であれば展望台になっている場所にしめ縄が張られ、その中には大きな平たい石が鎮座している。
 この石に霊力があるんだそうで、さわって真剣に祈る人もいる。この上に貴金属を置いてそれを身に着けるとご利益があるというので、つけていたネックレスを置いてみた。信じないものにご利益があるとは思えないけどね。

本殿のちょっと上に小さな図書館のような霊宝殿。国宝の毘沙門天や鎌倉時代のきれいな聖観音があってなかなかいい。義経に関する展示もあって、静御前は義経と会ったとき15歳だったとか、常盤御前は義朝のあと、平清盛との間に1人、その後一緒になった男との間にも子供を作っていたとか、へー。体面や名誉に汲々とする男どもの歴史より、その影でしたたかに生きた女たちの方に興味がわく。

ここから800メートル、緑の中の道を上がったり降りたりしながら奥の院へ。道は整備されているが、木の根が張っていたり、ぬかるんでいたりで気が抜けない。ここをハイヒールで歩いているお姉さんもいるのだからすごい。

 これが奥の院、魔王殿
 今から650万年前、ここに金星から護法魔王尊が降り立ったのだそうだ。

ここは日本でも有数のパワースポットなのだそうだが、ハイヒールの姉ちゃんやネクタイしめたおじちゃんまで続々来る中では正直何も感じない。ただ千年近くも昔のことを思えば、ここは確かに天狗の出そうなところだし、邪魔な敵の子供を捨てるには十分すぎる山奥だったろうと思う。

ここから600メートルほど山を下ると貴船に出る。自動車道に出たとたんに両側は川床の料亭。その間を抜けて貴船神社へ。
 ここは縁結びの神様なんだそうで、真新しい社殿には若いカップルがいっぱい。
 境内ではフルートとシンセサイザーのコンサートをやっている。
 水の神様でもあるここには水占いというのがあり、選んだおみくじを水に浮かべるとご託宣が浮かび上がる。
商売上手なこの神社にはマーケティングの神様がいるんじゃないだろうか。

予想とは違った意味でおもしろい鞍馬山と貴船神社であった。

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京都で正統懐石 「川上」

2007-07-13 16:18:20 | 食べ歩き
7月7日

今日もお昼にご馳走が待っているので朝はコーヒーだけ、とか言いながら、こだわり派のH嬢はバスに乗ってお気に入りの喫茶店へ。
明るい店内で香り高いコーヒーを飲みながら、期間限定スペシャルメニューの、なぜか杏仁豆腐を注文。

京都在住、幻の名中華シェフ(すいません、お名前は忘れました)に特注したと言うこの杏仁豆腐、近頃はやりのフルフル系ではなく、しっかり硬くてアーモンドの香りもしっかり。トッピングされた白きくらげと梅もおいしくて、少しでも満足度高し。

散歩しながら戻ればもうお昼。
祇園花見小路からちょっと入った、H家行きつけの「川上」へ。
 
 ここも入ったところにカウンターと厨房、奥にお座敷という造り。店内は気取りがないが、やはりぴかぴかの厨房でりりしい板さんがテキパキと仕事をする。

 一皿目から器に惚れる。
 京都で夏と言えば鱧。東京ではおいしいと思ったことがない鱧、ちゃんと味がある!
 山芋のかかった冷麦、これがつるつるとおいしい。
 若鮎の塩焼きを蓼酢でいただく。頭からばりばり、なんておいしいんでしょ。
 賀茂ナスの田楽。
 鱧の卵とじ。
だんだん濃厚な味になるコース構成が見事。
 最後は穴子天丼。
 お菓子とお薄。

奇をてらわない、と言うのはこういうことを言うのだろう。
途中、高齢の女将さんとご主人が普段着で挨拶をされ、何十年来のお客様と楽しそうに話しておられた。
年をとると常連の心地よさが分かってくる。こういう店は財産だと思う。

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京都で牛づくし 「いっしん」

2007-07-12 14:25:04 | 食べ歩き
ひとっ風呂浴びてさっぱりした後は京都在住の友人と合流して夕食へ。

八坂神社にほど近い新橋通の肉料理「いっしん」。近江牛づくしのコースというのが恐ろしげ。
 
京都らしい小さな入り口を入ると8席のカウンター。奥にはお座敷があるようだが、主人の姿が見えるカウンターが特等席だろう。中の厨房は出来立てのようにピカピカ。ご主人は厳しい顔つきで若い者に指示を与えていて怖そう。なもんで正面から写真が撮れませんでした(小心者)。

もう1人の友人が合流して牛づくしの開幕。
 まずは肉そうめん!
生肉にとろろがかかって、つるつるっと入ってしまう。和風タルタルステーキ。うま!
 タンとヒレの燻製、ミノの梅肉ゼリーのせ、ゆず風味のローストビーフ。どれもおいしいが、特にローストビーフ、最高。
 鱧しんじょの吸い物。
このしんじょの中にもお肉が入っている。
 牛タンとフルーツソース。
意外な一品だが、フルーツは正直甘すぎたかな。
 お刺身。薬味に青ねぎ、玉葱、山椒がついていて、この山椒が合う。ぴりぴりが牛脂にまみれた舌を刺激してくれる。
 カレー風味の煮込み。
辛さはなく、香りがおいしい。
 にぎり、海苔巻き、ミニ丼。
海苔巻きにはカニとアボカドが入っていて、これを一口で食べろとおっしゃるのはちと厳しい。大口開けていただきましたけど。
 白味噌のかかったタンシチュー。おいしいとしか言えない。
 真打登場、ステーキ
 これはなんと、醤油
山葵がおいしくて、きっといいものを使っているんでしょうね。アワアワの醤油は懲りすぎのような気がしないでもないが、これだと付け過ぎないのがいいのかもしれない。お肉はうまいに決まっている。
 ラスト、肉茶漬け。
ここまでお肉を入れなくても良いような気もしないでもない。
 デザートはおしるこクレームブリュレ
 コーヒーと干菓子。

メニューを思い出すだけでもすごいボリューム、我ながらよく食べたと思うが、これがするすると入ってしまうのだから恐ろしい。何よりも驚いたのはこれだけお肉ばかり食べたのに食後にもたれなかったこと。味付けの緩急と、素材の質なんでしょうね、やっぱり。

ところで最初怖そうに見えたご主人、食事中に牛の話をしたらのってきて、実はとても楽しい方と判明。かわいい笑顔を撮らせていただけば良かったと反省。

一食目からすごさを見せ付けられた京都の夜でした。

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京都 東寺と京都タワー

2007-07-11 19:26:49 | 国内旅行
高野山から大阪を経由して京都へ。

今回のテーマは密教なので、駅に荷物を置いて徒歩で東寺へ。
 
でっかい五重の塔が有名なあの寺である。弘法大師によって真言宗の根本道場とされたが、現在残る建物は後代のもの。

 室町時代の講堂。
この中が素晴らしい。21体の仏像によって立体曼荼羅が形作られているのだ。

21体のうち15体が平安時代に作られた国宝。どれもうっとりするほどきれいだが、特に
 4体の金剛菩薩と
 男前の帝釈天に見とれてしまう。
(堂内は撮影禁止のため、写真は絵葉書から)

 
金堂は桃山時代の国宝で、ご本尊は薬師如来。足元の12神将がいい感じだ。

すばらしい仏像を満喫した後は、食事の前に汗を流そうと京都タワーへ。
 ここの地下3階にお風呂があるのだ。
ネットの割引券利用で600円、バスタオルを借りて100円。利用者は近所のお店に勤める人たちがサウナに入りに来るようだ。設備は古いし、お風呂も広くはないが、まめに掃除をしていて清潔。汗を流してさっぱりできた。

京都駅前の京都タワーはなんだか昭和40年代のにおいがした。

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高野山 寺めぐり

2007-07-10 17:58:42 | 国内旅行
高野山に来たからにはお寺参りをしなければならない。
というわけで、まずは真言宗の総本山、金剛峯寺へ。

高野山を開いたのは弘法大師だが、このお寺は豊臣秀吉が建立したもの。現在の建物は19世紀半ばのものである。
大大名や皇族までおまいりに来た寺らしく、内部には立派なお座敷がいっぱい。
 
石庭も見事で、寺と言うより大名屋敷みたい。
 奥の新しい大広間ではお茶とホワホワしたおせんべいをいただける。

この寺に限らず、高野山では巡礼姿の団体をたくさん見かける。四国八十八ヶ所のお遍路を終えた人たちが弘法大師に報告のおまいりに来るのだ。皆さんバスで乗り付けて、真っ先にご朱印受付に走る。気持ちは分かる。スタンプ・ラリーは楽しいのだ。

金剛峯寺の先には壇上伽藍といって仏塔や小さなお堂がたくさん集まった場所がある。こちらの方がもともと弘法大師が開いた聖地で、金剛峯寺より雰囲気がある。
 
 
華やかな根本大塔は70年前に再建された新しいものだが、内部の装飾も密教らしい。(内部は撮影禁止なので「高野山の名宝」から)
 古い不動堂は屋根の姿が美しい。


こちらの境内では幼稚園児が遠足中。保母さんが「は~い、こっちが金堂で~す」って、しぶすぎる。

2日目の朝は宿坊から2キロほど歩いて奥の院へ。お寺の途切れる一の橋から先はずっとお墓になっていて、伊達家だの島津家だの細川家だの、有名な大名家の立派なお墓がずらり。
 
上杉謙信も、武田信玄も、石田三成、明智光秀、織田信長もみ~んなここに眠っているのが面白い。死んでしまえば皆一緒。
 豊臣秀吉とその一族の墓。
地味なのでびっくり。
 信長はもっと地味。

新しい方では企業の創業者、物故者のためのお墓がこれまたたくさんあって、会社名鑑を見ているようでこれもおもしろい。

お墓が川の辺で途切れて、ようやく奥の院。
 橋から先は撮影禁止だ。
手前には大きな燈籠堂があって、中は名前の通り燈籠でいっぱい。その中で護摩を焚き、真言を唱えていてさすがに密教らしい。さらにお堂の裏に回ると、その奥に弘法大師の御廟がある。真剣に祈る人々もいて、さすがに神聖な雰囲気。ここまで来てやっと、と言う感じもする。

高野山の最後は美術品を集めた霊宝館へ。

実はここには30年前に一度来たことがある。その時も宿坊に泊まり、寺にも参ったはずだが、寺の記憶はまったくなく、霊宝館でいいマンダラを見た、と言うことだけが印象に残っていた。

そんなわけで大いに期待してきた霊宝館。新館も増築されて立派になり、中のライティングも工夫されて見やすいが、残念、マンダラの公開は来週から!どうやらお宝が多すぎるので、いろいろ小出しにしているらしい。出し惜しみするようになったマンダラに未練を残し、カタログだけ買ってここを出る。

激しくなった雨の中、またバスとケーブルカーを乗り継ぎ、特急こうやで大阪へ。
夜のごちそうに備えて、昼は焼きもちですませた。


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高野山で宿坊に泊まる

2007-07-09 19:54:40 | 国内旅行
この週末は友人を訪ねて京都に行ってきた。
せっかく関西まで行くなら、と8月に控えるラダック行きに備えて日本の密教も覗いておこうとまずは高野山へ。

2007年7月5日

羽田から伊丹まで飛行機、なんばまで空港バスに乗って、さらに南海電車で極楽橋、ケーブルカーに乗り換えて高野山駅、
 またバスに乗ってやっと目指す宿坊へ。
家を出たのが7時半、宿坊の部屋におさまったのが2時半近く。日本のチベットは遠い。

お部屋は高野山宿坊組合のホームページから予約をした。
高野山宿坊組合・高野山観光協会ホームページ
希望の予算を知らせれば適当なお寺を選んでくれるシステム。
で、今回お世話になったのは成福院さん。
 
 
お部屋は8畳間に4畳の次の間、さらに庭に面した板の間まであって広く、トイレ・洗面台もついた新築の部屋。その他の部屋も改装中で、昼間はずっと内装工事が続いていた。
 お風呂も一度に5,6人は入れるほど広く、設備としては普通の旅館と変わらない。

夕食は6時から。若いお坊さんが部屋までお膳を運んでくれる。もちろん精進料理。
 湯豆腐、もずく、高野豆腐と野菜の炊き合わせ、ナスの田楽と麩饅頭
 精進揚げ、胡麻豆腐、白いんげんの煮豆
 そうめんとフルーツ
ごくオーソドックスなメニューだが、一つ一つ丁寧に作られていておいしい。てんぷらはかりっとしているし、特に高野豆腐の味付けが良かった。ごはんもたっぷりついておなかいっぱい。

食事の後は写経がしたいと申し込んであった。これまた若いお坊さんがいらっしゃって、まずはお香で手を清め、簡単な般若心経の説明。一度お経を唱えてから写経を始める。
 裏から透ける文字を筆ペンでなぞるだけなのだが、これが結構緊張する。意味を考えながら書こうとすると難しすぎて分からないし、大体見た事もないような漢字が出てくる。その上、隣の部屋のおばちゃんたちの話し声が丸聞こえで、気が散って仕方ない。冷蔵庫の話に負ける集中力では修行が足りなさすぎる。結局17行書くのに丸2時間もかかってしまった。
終わった後はまたお坊さんが登場して、希望があればお経を奉納、供養してもらえる。今回は経験として写経をしただけなのでお持ち帰り。

部屋にはテレビもあるが、寒いので写経している間に敷いてもらったお布団にさっさともぐりこんで10時半には就寝。下界は蒸し暑いが、標高900メートルの高野山は半袖では肌寒いほど涼しいのだ。

翌朝は6時前に起きて、6時半から本堂で行われるお勤めに出てみる。
 
堂内は暗く、吊り灯篭と灯明が中央の壇とその奥の仏像をぼんやりと照らす。
ギャラリーは部屋の隅に置かれた椅子に座れるので、正座をせずにすんだ。
中央に住職と、両脇に3人の若いお坊さんで約1時間、お経を唱え続ける。いい声が暗い部屋に響いて気持ちいいが、真言の意味は当然まったく分からない。
終わり近く、出席者がお焼香をして、住職がちょっと「家族を大切にしましょう、いいオーラの出る人になりましょう」みたいなことを言ってお勤め終了。おもしろかったが、同席していた外国人の目にはどのように映っただろうか。

朝食も部屋にお膳で運ばれてくる。
 飛竜頭や麩佃煮のヘルシーメニュー。

お部屋は10時まで使えて、お風呂にも入れる。これで1泊12,000円。
1人でも楽しく遊べる宿坊体験だった。

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朝焼けの東京タワー

2007-07-04 16:30:12 | 雑談
私は夜更かし族である。
夜の12時を過ぎると目が冴えて、一人で楽しく遊べる。
別に何をすると言うわけでもないのだが、気が付くと3時、4時になっている。
今頃の時期だと空も明るくなる時間というわけで、10日ほど前の朝焼け。


我が家の窓からは東京タワーが見える。
通常は夜の12時でライトアップが消されるのだが、現在お色直し作業中とやらで夜通し煌々と輝いている。
上の写真ではわかりづらいが、朝焼けの中の東京タワーも乙なもの。

チベットも好きだけれど、こういう景色も好き。
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