文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

秋田大学通信教育「岩石学」の提出課題が戻ってきた

2020-10-21 19:18:36 | 秋田大学通信教育

 先般提出した秋田大学通信教育「地球科学コース」のうち「岩石学」の提出課題が戻って来ていた。結果は、97A。「一般科学技術コース」に比べると順調だが、早め早めに学習を進めたいと思う。

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神話の密室 天久鷹央の事件カルテ

2020-10-21 10:13:49 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 現役の医者でもある作者の描く医療ミステリー。収録されているのは、バッカスの病室、神のハンマーの2編。天久鷹央とその部下の小鳥遊優が医療をテーマとしたミステリーに挑むという話である。どちらの話も、全体のタイトルの「神話の密室」に合った話だ。

〇バッカスの病室
 有名ミステリー作家の宇治川心吾が酩酊状態で、鷹央が副院長兼統括診断部長である点異界総合病院に搬送されてくる。アルコール依存症だった宇治川はそのまま閉鎖病棟に入院することになるが、アルコールなどないはずの閉鎖病棟で、宇治側は再び酩酊状態になる。これを解決するのが鷹央先生という訳だ。
 アルコールを体内で製造する人がいると言う話をテレビで視たことがあったので、最初、これのオチもそれかと思ったのだが、全然違っていた。まさかそんな結論になるとは。神とはもちろん酒の神のバッカスで、密室とは閉鎖病棟のことである。

〇神のハンマー
 小鳥遊の大学時代の空手部のコーチだった早坂が、キックボクシングで、日本チャンピオンとなった瞬間に崩れ落ちてそのまま亡くなってしまう。ここで神とは北欧神話のトール。彼は雷神であり、その武器はミョルニルというハンマー。そして密室とは、1000人以上の観客が見ているリングの上で起きた事件。つまり実質的には密室という訳だ。この謎に挑むのが、大学時代に関わりがある小鳥遊君だが、ヒントは鷹央が出している。

 このシリーズ、いとうのいぢさんのイラストとよく合っていると思う。いとうさんの描く鷹央先生は何とも魅力的だ。私はあまり医学には詳しくないので、あまり突っ込めないのが何とも残念(笑)。

☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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宇崎ちゃんは遊びたい! 1

2020-10-20 08:44:13 | 書評:その他

 

 一時、いろいろと話題になった宇崎ちゃん。どうもたわわな胸にケチをつける人がいたらしい。私は別にいいと思うのだが、なんにでもケチをつける人がいるもので、そういう連中は相手にしないに限る。万が一、私の書いた記事にケチをつける者がいた場合は、相手にせず、すぐ削除することをあらかじめ宣言しておこう。

 ヒロインは宇崎花という女子大生(大学2年)。女子大生と言っても、見た感じは中学生。たわわな部分を見て初めて大人だと分かるようだ。この宇崎ちゃん、一つ年上の先輩・桜井真一になにかと絡んでくる。とにかく真一をからかってくるのだ。真一は、うざいと思いながらも、結局は花の相手をしている。傍から見れば、二人はお互いのことを意識しているのだが、宇崎ちゃんは大好きな真一をとにかくからかいたい。なお、花が真一のことを先輩と呼ぶのは、大学でも先輩・後輩の関係なのだが、高校の水泳部でも先輩・後輩の間柄だったからだ。

 よく男の子が好きな女の子に意地悪をするという話があるが、これはその女の子バージョンというところだろうか。宇崎ちゃん、良く見ればものすごく可愛いし、トランジスタグラマー(今でもこの表現を使うのだろうか?)なので、こんな彼女がいれば、多少?うざくっても気にならないのでは?

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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放課後の拷問少女1~3

2020-10-19 08:48:36 | 書評:その他

 

 

 

 主人公は石丸大人(だいと)。女運の悪さを自認する高校新入生。なにしろ、好きになった女性が変な宗教に嵌っていたりと、変わった人ばかり。願いは高校で普通の彼女をつくり、楽しく過ごすこと。そんな石丸君が、美人の先輩女子高生から声をかけられて、なりゆきで「人文研究会」に入ることになってしまう。期待して入った石丸君だが、なんと「人文研究会」の活動は、拷問研究。

 でも石丸君、狐顔で、大金持ちの娘のクールな美人先輩友近麻美、狸顔で空手をやっているキュートな美人先輩笹原清香、ロリ巨乳の同級生鶴瀬リコに囲まれてなんだかうれしそう。おまけに幼馴染で帰国子女の三戸森若葉まで乱入するしまつ。

 なんやかんや言っても、みんな、意外にいいところのある石丸君に好意を持っているようだ。若葉は帰国子女らしいあけすけさで石丸君に迫ってくる。清香はちょっと控えめな感じ。リコはツンデレ、麻美は石丸君をおもちゃ扱いしているが、内心では憎からず思っているような(たぶん)。ちなみに、石丸君の本命は清香のようだ。

 この漫画の面白いのは、石丸君のスケベ心を利用して、麻美がおもちゃにするところ。とにかく扱いが酷くて笑えるのだ。拷問というとちょっと怖い感じがするが、なんだか笑ってしまうようなものばかり。誰ですか、こんな美人になら拷問されたいという人は。

☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

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半七捕物帳 53 新カチカチ山

2020-10-18 08:30:47 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 本書は岡本綺堂の半七捕物帳の一つだが、カチカチ山とタイトルに付いているからといって、別に誰かに後ろから火を付けられる訳ではない。おばあさんを婆汁にして食べるというわけではない。カチカチ山においては、タヌキの乗る泥船が沈むが、この作品でも船が沈む。別に泥船という訳ではなく普通の船である。カチカチ山との共通点は舟が沈むというこの一点だけ。

 築地の本願寺のそばに浅井因幡守と言う3000石の旗本がいた。3000石というとかなりの大身である。梅見の帰りに因幡守は、妾のお早、娘のお春そして女中3人と船に乗ったのだが、船の底に穴が空き、乗っていた人たちが水死するという事件が起きた。この事件の真相を調べるのが我らが半七親分というわけだ。

 旗本に関係する事件を岡っ引きの半七が調べるというのも少し変なのだが、浅井因幡守の奥方や親戚筋が、事件の謎解きを内密に八丁堀に頼み込んできたという設定だ。この謎を見事に半七親分は解くわけだが、そこには邪恋というような女の情念があった。半七親分の言うことには

女は案外におそろしい料簡を起こすものだ。


らしい。

 ミステリーとしては、なかなか面白かったが、カチカチ山と名付けるには少し不足かな。
 

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

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秋田大学通信教育「地震」報告課題提出

2020-10-17 11:15:46 | 秋田大学通信教育

 今日、買い物に出たついでに、ポストに秋田大学通信教育「地球科学コース」のうち「地震」の報告課題を投函してきた。これで3科目目だが、まだ学習単位は取得していないので、「一般科学技術コース」から引き継いだ3学習単位分を除いて、7学習単位を取得する必要がある。なるべく早めに終了を確定させたいものだ。

 買い物に行く途中で、渡り蝶で有名なアサギマダラを目にした。去年は見る機会がなかったが、いつも同じ花の周りを飛んでいる。帰りにまだいれば写真を撮ろうかと思ったが、帰るときにはもういなかった。

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女騎士これくしょん ~ガチャで出た女騎士と同居することになった。~

2020-10-17 09:33:53 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 主人公の城戸山充は、インドア派の高校生。両親が海外出張で妹もくっついて行っているため、一人で暮らしている。彼がハマっているのが「女騎士これくしょん」略して「騎士これ」というスマホのソーシャルゲーム。無料で10連ガチャが毎日できるらしい。

 ある日いつものようにガチャをひくと、雷光の女騎士ココアが二次元でなく三次元で召喚される。続けて、豪炎の女騎士アルティア、清流の女騎士ライラが召喚される。これはこのままハーレムへと流れるのかと思いきや、なんと魔物まで現れるようになる。ケルベロス、バジリスク、ローパー果てはドラゴンまで。

 このライラという女騎士が面白い。ゲームの世界の住人のはずなのに、腐女子である。そして、やたらとこっちの世界に詳しいのだ。買い物も充の父親のクレジットカードを勝手に使って、自分たちの服を買ったり、BL本を買ったりする。それに充の幼馴染の篠宮詩乃が絡んできて、さてさてどう展開していくのか。この巻の最後には女騎士たちは充の通う学校に通うことになる。続編もあるので、そちらに物語は続く。

 主人公がゲーム世界に転生する話はよくあるが、ゲーム世界からこちらにやってくる話は珍しい。イラストに描かれた女騎士たちも可愛い。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

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忘却についての一般論

2020-10-16 08:21:31 | 書評:小説(その他)

 

 アンゴラは元ポルトガルの植民地で、独立したのは、1975年のことだからまだ独立して半世紀も経っていない。 首都はルアンダ。しかし独立後も順調とはいかず、内戦状態が2002年まで続いた。米ソがそれぞれ別の組織を支援した、代理戦争でもある。本書は、この内戦時代のアンゴラを舞台にした物語である。

 この物語は、アンゴラ内戦に関するノンフィクションかと思ったのだが、

これからお読みいただく物語はフィクションである。(p7)

と明記されている。

 主人公は、ルドヴィカ・フェルナンデス・マノ(ルド)というポルトガル生まれの女性。両親は亡くなり、唯一の肉親である姉の結婚に伴い、アンゴラの首都ルアンダの高級マンションの最上階に移り済んだという設定だ。しかし独立後の内戦が勃発し、姉夫婦が行方不明になる。ルドは、部屋の入口にセメントで壁を作り、犬のファンタズマと一緒にマンションに閉じこもって過ごす。しかし、この作品は、ルドのことだけが書かれているわけではない。書かれているのは、混乱したアンゴラの様子。

 本作品を読んで感じたのは、西洋植民地主義とマルクス主義のひどさ。どちらも世界に混乱をもたらしただけだ。

 ところで、この作品にはあまりヤマのようなものが感じられない。ただ黙々と書かれているという感じだった。まあ私の読んだアンゴラ文学第1号としては記念すべき作品だろう。

☆☆☆

 

 

 

 

 

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バーサス魚紳さん! 2

2020-10-15 09:50:29 | 書評:その他

 

 魚紳さんは、矢口高雄の「釣りキチ三平」に出てくるキャラだ。三平の師匠格で、かなりの影響を与えている。この作品は、釣り雑誌の企画で、色々な釣り名人と魚紳さんが釣り対決をするというものだ。この巻では、前巻から続くバス釣り対決に決着がつく。

 もちろん勝負の方は、魚紳さんが勝つのだが、それまでの過程がなんともハラハラさせる。このままでは負けが確定すると思いきや、最後に奇跡が起こるのだ。このあたりは予定調和のような気がするが、河口湖のヌシに「シンゲン」とつけているところなんかは、「釣りキチ三平」のスピンオフらしい。もっと直接的には、魚紳さんが、「三平くんならどうする」と言っているところだろう。次は磯釣りらしいが、どうなるのか興味が湧く。

 この魚紳さんの正体については、前巻で明らかになる(誰ですか、唯の遊び人と思っていた人は。実は魚紳さんはすごい人だった)のだが、最後に魚紳さんの兄が出てくる。この人がこれからの展開にどうかかわってくるのだろう。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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名人伝

2020-10-14 08:33:47 | 書評:小説(その他)

 

 この物語の主役は、趙の邯鄲の都に住む紀昌という男。天下第一の弓の名人になろうとしていた。紀昌は、まず世間で弓の名手と言われている飛衛に弟子入りする。この飛衛の教えを端的に言えば、「瞬きをするな、ものを良く視ろ」ということ。このために紀昌が行ったことが笑えるのだが、この修行の成果として、錐で瞼を突かれても瞬きをせず、ものがものすごく大きく見えるようになった。何しろ虱が馬のように見えるのである。これは、オンーオフが可能なのだろうか? 作品を読む限り、常にオン状態のような気がする。それだと却って不便だろうと思うのだが、

 そしてここからが紀昌の紀昌たるところ。飛衛が生きていると自分が一番になれないということで、師を亡き者にしようとする。幸いにも二人の闘いは引き分けに終わったが、そのとき飛衛が言ったのは、

<なんじ(原文は人偏に爾)がもしこれ以上この道の蘊奥を極めたいと望むならば、ゆいて西の方大行の嶮に攀じ、霍山かくざんの頂を極めよ。そこには甘蠅老師とて古今を曠する斯道の大家がおられるはず。老師の技に比べれば、我々の射のごときはほとんど児戯に類する。>



 要するに、飛衛はこのアブナイ弟子を甘蠅老師に押し付けたのである。甘蠅老師の不射之射を見た紀昌は、この老師の元で9年間修行をすることになる。どんな修行をしたのかはこの作品に分からないと書かれているが、紀昌は別人のようになって帰ってきた。

<以前の負けず嫌ぎらいな精悍な面魂はどこかに影かげをひそめ、なんの表情も無い、木偶のごとく愚者のごとき容貌に変っている。>



 これを見て以前の師匠の飛衛は紀昌のことを天下一の名人だと絶賛する。紀昌は、以前のようにアブナイやつではなくなったのだが、飛衛の絶賛具合にも何か意図があると勘繰るのは私だけであろうか。しかし紀昌は二度と弓をとることはなく、死ぬ1,2年前には、とうとう弓と言う名前も、その使い方も忘れてしまっていたのである。なんか今だったら何かの病名が付きそうな話であるが、もちろん、この作品ではいい話として纏めている。どこか私のツッコミ魂が出てきそうな話だった。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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