念願だった映画「不都合な真実」を先日、白石区のディノスシネマでようやく見ることができました。
映画はアメリカのゴア前副大統領が、地球温暖化の深刻さを訴え世界1,000ヶ所以上で講演して歩いた内容を中心として構成されたものでした。
視覚に訴えるために世界各地に起こっている現実を映像として提供するほか、各種のグラフや資料を提示したものにゴア氏が解説を加えていくという内容でした。
映画の中で提示される内容のほとんどは既にニュースなどにより断片的に伝えられていましたが、改めて提示されてみるとその深刻さに愕然とする思いです。
1997年、京都議定書により1990年レベルよりおよそ20年間で温室効果ガスの排出量の5%を削減することをほとんどの先進国が批准しました。(最大の排出国アメリカが批准しなかったことが問題となったが…)
それにもかかわらず、温室効果ガスは右肩上がりで増え続けている現実があります。
その上、開発途上国とされている中国、インドなどの国々の大量のエネルギー消費、世界的な人口の爆発的な増加などによって、この後の上昇カーブは垂直に近いものが示されました。
映画の内容がセンセーションすぎると疑問視する向きもありますが、数々の現実を突きつけられると、それはもう疑いのないもののように思えてきます。
映画を見終わった私には、地球はもう瀕死に喘いでいるようにも思えてきました。
私の思いが杞憂であってほしいと願うばかりです。
地球が他の星から「愚かな星」と嘲笑われないために、全世界の叡智を結集してこの問題に立ち向かうべき時を迎えていると思います。
と同時に、私たち一般庶民はセヴァン・スズキが訴えるように、自分たちができるささやかなことを実践していかねばならないとも思っています。