NHK札幌放送局のロビーが博物館に変身していた!?放送局のロビー内に太古の北海道に生きた生物の骨格標本がなんと8体も展示されていたのだ。NHKもやるものである!
昨日(3月18日)、NHK札幌放送局で3月16日から31日までの予定で開催されている「太古のいきものよみがえる展」を覗いてみた。
ロビーに入ると、いきなり体長3メートルにも達するという海洋生物の🔳「デルモスチルス・ヘスペルス」のレプリカが出迎えてくれた。この生物は中新世(2300~1000万年前)に生息していたとされる水生生物で樺太でその全身骨格が発掘されたことから足寄博物館に全身骨格のレプリカが展示されていることから、今回展示されたようだ。
続いてそれよりさらに大きい体長4メートルになるという🔳「ヌマタカイギュウ」の骨格標本のレプリカが迎えてくれた。「ヌマタカイギュウ」はその名の通り北海道・沼田町で発掘されたのだが、姿は鯨類に似ているが実際はゾウに近い哺乳類だそうだ。実は同種のカイギュウが札幌豊平川でも発掘され、「サッポロカイギュウ」と名付けられている。
その他にも骨格標本がロビーのあちこちに展示されていた。その名と体長は、
🔳「ホッカイドルニス・アバシリエンシス」(1.7メートル)
🔳「パレオロクソドン・ナウマンニ」(2.5メートル)
🔳「ヌマタフォシーナ」(?)
🔳「ヌマタフォシーナ」の実物化石
🔳「エティオケトゥス・ポリデンタトゥス」(3.5メートル)
と化石マニアにとっては垂涎の的のような骨格標本が展示されていた。(私は門外漢なのだが…)
そして骨格標本として立体像ではなかったが、骨格のレプリカが平面に並べられた🔳「カムイサウルス・ジャポニクス」(8メートル)、いわゆる平成の大発見「むかわ竜」が床に並べるように形で展示されていた。
また、8Kスタジオの方では札幌在住で、ボールペン細密画で有名な浩而魅諭(ひろじみゆ)さんが描く、古生生物の復元画が多数展示されていた。こちらの細密画も見ものの一つである。(浩而魅諭については先日のNHK番組「北海道道」で詳しく紹介する番組が放送された)
※浩而魅諭(ひろじみゆ)さんがボールペンで描く古代生物の細密画の一つです。
というように、それほど広くはないNHK札幌放送局のロビーは太古の生き物ワールド一色に染められていた。
古生生物にそれほど関心のない私でも十分に楽しむことができた。展覧会は31日までだそうだ。近くへ行った際はぜひ覗いてみることをお勧めしたい。