ヴァイオリンとドラム、キーボードと津軽三味線という特異なユニットの二組のミニコンサートを聴いた。私にとってはどちらも初めて聴く特異なユニットということもあって、興味深く二組の演奏を聴いた。
昨日(水)、円山地区のショッピングモール「マルヤマクラス」の開設15周年を記念するアニバーサリーコンサートが行われ、私は二組の演奏を聴くために午前と午後の2回にわたってマルヤマクラスを訪れ、二組の演奏を楽しんだ。
午前に聴いたのはヴァイオリンとドラムの組み合わせの「Resonance」という若い男女のユニットだった。二人はヴァイオリンのえる(19歳)とドラムの吉田れいと(20歳)という若いユニットで、いわゆるポップな曲を演奏するユニットのようだった。
演奏してくれた曲は、彼らのオリジナルや他のアーティストのカバー曲を6曲披露してくれた。曲名の紹介がよく聞き取れなかったので、確かな曲だけ紹介すると…、
◇Youth/Resonanceオリジナル
◇海の幽霊/米津玄師
◇春泥棒/ヨルシカ
◇進撃の巨人(作中曲)/KOHTA YAMAMOTO
その他2曲ほどだった。
彼らは積極的にライブ活動を行うとともに、アイスホッケー戦の選手入場やバスケットボールの試合などで演奏することが多いという。確かにそうしたところでは効果的な音楽として受け入れられているのかもしれない。しかし、私のような世代にはえるさんのヴァイオリンはオーケストラや室内楽で聴くヴァイオリンとは別の楽器のように聴こえてしまった。つまりえるさんのようにヴァイオリンの弦の傍らにマイクがあり、そのマイクを通して私たちに聴こえてくる音は、まったく違った楽器の音のように思えてしまったのだ。私はそれを否定するものではない。そうした楽器の活かし方もあるのだということを教えられた思いである。ただ、私には演奏される曲の違いが聴き分けにくく、どの曲も似たように感じられてしまったのが少し残念に思えた。
続いて午後、今度はオサナイカナル(キーボード)とウエムラマコ(津軽三味線)という岩見沢市在住の “おい” と “おば” のユニット「OITOBA」である。
キーボードのオサナイカナルさんは小学校5年生で目が不自由な少年だった。さらにキーボードはメロディーを奏でるのではなく、パーカッションの役割を担うという特異な形だった。こちらはオリジナルあり、民謡あり、ポップな曲ありとバラエティに富んだ楽曲を披露してくれた。その曲目を紹介すると…、
◇邂逅/オリジナル
※曲名は言葉で伝えられたので漢字表記は私の判断です。
◇こきりこ節/古代民謡
◇ディズニーメドレー
◇つどい/オリジナル
◇ ? /オリジナル
◇ライディーン/YMO
◇学園天国/井上忠夫
◇ソーラン節/北海道民謡
以上だったが、披露された曲がバラエティに富んでいて、聴いていて飽きがこなく楽しく聴けた。また、オサナイカナルくんがステージ慣れしていて、“おば” のウエムラマコさんとのやりとりが微笑ましく、それもまたステージを楽しくさせてくれた。
以上二つのユニットのステージを楽しんだが、「Resonance」はあるいは特異なユニットとして全国デビューもあり得るのではないかと思われる可能性を秘めていた。一方の「OITOBA」は地域のアイドルとして各種の催しに要請が相次ぐのではと思われた。
二つのユニットが今後も活躍していくことを願いたい。