今日、妻が○○歳の誕生日を迎えた。なけなしのお小遣いを貯めて、日本料理店の老舗「なだ万雅殿」のランチに招待した。健康でこの歳を迎えてくれたことが私にとっては何よりである。
「なだ万に招待した」と書いたが、正確には私が少しでも負担を軽くするためにあらかじめ「北海道Go To Eat」の一万円券を購入して、妻に希望を聞いたところ、妻が「なだ万」を希望したというのが真相である。
「なだ万雅殿」は、パークホテル札幌の最上階の11階に店を構えていた。予約していた席は中島公園の池に面していた。池に面していたが季節がら全体が雪で覆われていて真っ白な光景が広がるだけだった。雪のない季節だと、四季それぞれに彩る木々が菖蒲池に映えて美しい光景が楽しめるのだろう。
※ 札幌パークホテルの外観です。
※ ホテルの入口には干支の寅の氷像が展示されていました。
※ パークホテル11Fの「なだ万雅殿」のエントランスです。
※ 日曜日でしたが、店内は閑散としていました。
※ 座席の窓際から中島公園の菖蒲池を望んだところです。池の向こうにはキタラが見えます。
私たちは予算に見合う程度のものをということで、妻が「松花堂」、私が「和味(なごみ)膳」をそれぞれオーダーし、他に乾杯用のビールをお願いした。
「松花堂」が弁当方式で一度に提供されるのに対して、「和味膳」は一品ずつ、その都度提供されるので「松花堂」のように箸迷いすることなく、その料理に集中して味わえるのが私には適していた。私はけっこう好き嫌いがあるのだが、なだ万の繊細な調理はどの料理も美味しくいただくことができた。私が提供を受けた「和味膳」の全てを写真と共に紹介したい。
※ 先付け3種です。
※ 寒鰤のお造りです。
※ 鮟鱇の煮物です。
※ 蟹味噌のクリーム焼です。
※ 公魚の酢の物です。
※ 帆立の山椒煮のご飯、その他味噌椀、香の物です。
※ デザートです。
今日は日曜日であったが、店内は閑散として静かだった。私たちは他愛ない会話をしながら美味しい日本料理を味わった。そして、私が何より感謝しているのは妻がこの歳まで病気ひとつせずに健康で、家庭を守ってくれていることである。(こんな書き方をするとジェンダー論者から厳しい指摘を受けそうだが正真正銘の昭和男につきご容赦願いたい)だから私は今のところ思うように生きてこられたと感謝している。そしてこれからもできるかぎり今のままで、と思っている。
※ 「松花堂」です。
ところで私は今日のようなレポは得意ではない。典型的な庶民を自負する私にはこうしたお店でのセレブまがいのランチはそぐわないことを私が一番知っている。今日だけは特別な日だったということでご容赦ねがいたい。
予算は飲みもの代などでオーバーしてしまったが、妻も喜んでくれたので十分満足である。ちなみに「なだ万雅殿」の「雅殿」は「ガーデン(Garden)」を意味するそうだ。ちょっと艶消??
ただ店内が閑散としていたのは、寂しいですね。あまり混雑していても落ち着かないのですが、空きすぎているというのも落ち着かないというか。
また、窓からの眺望が楽しめそうな時期にいかがですか?
意外だったのは、田舎おじさん様に好き嫌いがあるということでした!
好き嫌いがけっこうあるんですね、私は…。戦後のひもじい時代に育った世代ですから贅沢は言わないのですが…。というよりは育ち盛りのころの苦い思い出が、その後に尾を引いているとか…。まあその程度でお茶を濁しておきましょう。