田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ロングウォーク アラウンド ザ・環状通

2021-04-10 19:41:49 | 札幌ウォーク & Other Walk

 札幌都心をぐるっと囲むようにして走っている「環状通」をいつか歩いてみたいと思っていたが、今日思い切って歩くことにした。総延長が22.65kmだという。実際にはもっと長い距離になったのだが、意外に気持ち良く歩き通すことができた。

 札幌では都心から3~4km付近を環状に道路を結ぶことによって、郊外から都心部に集中する交通を分散させる目的で「環状通」が造られている。そこを一度ぜひ歩いてみたいと思っていた。そこで今日は天気も良かったので、思い切って歩いてみることにした。

 Wikipediaによると、“環状” とはいっても完全な環状ではなく、起点と終点で若干ズレているのだ。つまり起点は北15条西4丁目なのだが、終点は北17条西1丁目となっている。そこで私は完璧を期すため、地下鉄で起点の近くまで行き、「北15条西4丁目」の北海道大学病院の前からスタートして、ぐるっと回って終点の「北17条西1丁目」にゴールした。

 さて、そこで今回はいつものように歩いた順にレポするのではなく、歩きながら感じたこと、思ったことをトピックとして取り上げレポすることにしたい。

   

   ※ 「環状通」の起点となっている北15条西4丁目、北海道大学病院が建っています。

   

  ※ 「環状通」の終点、北17条西1丁目」です。横断歩道の先が国道5号線(創成川通)です。

   

   ※ その終点のところには右折すると「環状通」に繋がりますよという表示が。

主要道やJRと交差する環状通

 環状通を造成する目的が都心に集中する交通を分散する目的だから、主要道と交差するのは当たり前とも云える。まずは国道5号線(至小樽)、続いて 国道275号線(至江別)、 国道12号線(至旭川)、南郷通、国道36号線(至苫小牧)、国道230号線(至定山渓)等々、その他の主要道々、市道とも交差している。さらにはJR函館本線とも交差し、一度は跨線橋で、一度は高架の下を潜って交差していた。

 郊外から都心に集中する交通を分散するという目的を持つ環状通だから、道幅も広く取られほとんどが三車線になっていて、スムーズな交通が可能になっていることからも、造成した目的が果たされているのではないかと思える。

   

   ※ スタートして最初に交差する国道5号線。流れる川は創成川です。

   

   ※ 分離帯にマツを配した環状通です。

   

   ※ 「環状北大橋」から豊平川上流を写しました。

   

   ※ 「白石環状跨線橋」上からJR函館本線の線路を写しました。

   

   ※ 国道12号線と交差したところです。秀岳荘の本店が見えます。

   

   ※ 南郷通と交差したところです。白石区複合庁舎が写っています。

   

   ※ 札幌と北広島を繋ぐ専用サイクリングロードの橋です。

   

   

   ※ 国道36号線と交差したところです。 

   

   ※ 市電の線路とも2回交差しました。

   

   ※ 「環状通」と「環状線」の分岐点です。前方へ進むと「環状線」へ。右折すると「環状通」です。

   

   ※ 北1条宮の沢通(通称:表参道)我が家から環状通に最も近いところなのですが…。通過    

   

   ※ JR函館本線の高架を潜りました。

   

   ※ 「環状通エルムトンネル」です。北大の構内の下を潜ります。

   

   ※ エルムトンネルの上は、ご覧のような散策路などが散在しています。

    

   ※ もう一方のエルムトンネルの出入口です。 

色がない札幌の街?

 このことについては何度も言及していることだが、今日歩いてみて改めてこのことを感ぜずにはいられなかった。「色がない」とは、街に色彩がないということではない。特色が感じられないということなのだ。しかし、実際はどうなのだろうか?映画監督として誉れの高い故黒澤明監督などは「白痴」(1951年制作)を撮るとき、札幌の街がロシアの街の雰囲気に似ているとしてロケ地に選んだと聞いている。今、黒澤監督が札幌の街を見た時にどんな思いを抱くのだろうか?

 今日、私が歩いていて「色がない」のも無理ないかなぁ、と思われる理由の一つに流通界の寡占化があるのではと思う。今や全国どこへ行っても全国チェーンの同じような看板が街中に並んでいる傾向があるのではないだろうか?だからこのことは札幌だけの問題ではないのかもしれない。

 また、札幌は北国の街ということから、寒さ対策のために住宅の画一化が進んでいるということもその理由の一つなのかもしれない。

 札幌の街が「リトル東京」などと言われないような街になるのは今や難しいことなのだろうか?

 ※ ちょっと気になった光景を集めました。

   

   ※ 「夢を語れ」なんて何屋さんでしょう?道路向こうだったので分かりませんでしたが、帰宅して調べてみると、なぁ~んとラーメン屋さんでした。

    

   ※ 道端にケースに入れたプラモのように展示されていたオールドカーです。(フォード製でした)

   

   ※ 平岸地区へ行くと、分離帯にリンゴ並木が。しかし、ほとんどの木は更新時期だったのか小さな木が多いようでした。(この2本が目立ちました)

   

   ※ 「くじら保育園」とは、どのようなコンセプトで命名したのでしようか?市内には非常にたくさんの保育園、保育所があるので命名も大変なのかもしれません。  

   

   ※ この建物はマンションの駐車敷地に新しい建物を建てたようです。そしてマンションの2階と繋がっているようです。オーナーが新しい事業を始めた??

歩く人にやさしい街に

 今日、環状通を歩いていて、休むところがほとんどなかったことにはちょっとガッカリした。「環状通」そのものが札幌の主要道であるから難しいとは思うのだが…。まず、思ったのが沿線上に公園がまったく見られなかったことだ。唯一、後半のゴール近くになって「日新公園」という小さな公園があり、そこにはベンチも配され、一休みするには適した場所だった。それ以外で一か所だけ、住宅の倉庫のような建物の壁際にベンチが造られていたのが目に入った。それだけである。できれば適度な間隔で腰を下ろせるようなベンチがあれば、と思ったのだが無理だろうか?まあ、街中だからカフェやレストランなどで休んだら、ということだろうか? 

   

   ※ コース沿いで唯一見かけた「日進公園」です。

   

   ※ これも唯一、歩道沿いになんとベンチが!

昼食は?

 例によって昼食は「丸亀製麺」で摂った。環状通沿いに「丸亀製麺」は2店あった。一つは伏古の「札幌店」、そしてもう一つは「札幌伏見店」である。午前9時05分にスタートしたので「札幌店」の前を通過したのは10時ころで昼食時間には早かった。「札幌伏見店」に着いたのは12時45分とちょうど良い時間だった。ところが凄い行列ができていた。座席に座るまで15分を要した。今日は体力をかなり消耗したこともあり、いつもの「釜揚げ 並」に「親子丼 小」を注文し、美味しくいただいた。

   

   ※ 「丸亀製麺伏見店」店外にまで長い列が…。店内にも行列ができているんですよ。

   

   ※ 私が頼んだ「釜揚げ 並」と「親子丼 小」です。

「環状通」と「環状線」

 ところで札幌には「環状通」と「環状線」と似たような名前を持った道路があるのをご存じだろうか?私も今回初めて知った。

 「環状通」と「環状線」は重複している道路も多いのだが、起点と終点が違っている。

 「環状通」は先述したように起点が「北15条西4丁目」で、終点が「北17条西1丁目」と位置がズレでいる。一方「環状線」は起点と終点が共に「二十四軒3条7丁目」となっている点が違っている。つまり、二つは市の東側で道路が重複しているが、西側では「環状通」のさらに外側(西側)を通っているのだ。しがって、総距離も約26.1kmとやや長くなっている。なぜ似たようなものが二つ存在すのかは、歴史的な経緯があるようで私にはややこしくて解明することを諦めた。

◇本日歩いた距離(総計) 28.1km    ◇歩数 39,052歩  ◇上がった階段



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2 コメント

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Unknown (おなら出ちゃっ太)
2021-04-13 12:37:45
全国チェーン店のせいか街に色彩がない、という田舎おじさん様が、まさに外食大手の丸亀製麺で昼食というのも、なんとも皮肉なオハナシかもしれませんね。まあ、味に間違いがないという安心感はありますけれども……。

さて、歩く人に優しくないかもしれないというのは、北国ならでは事情かもしれませんね。
冬季間はベンチにも雪が積もるから座る人もいないし(そもそも凍えてしまうし!)、雪でベンチが傷まないよう、破損しないためのメンテナンスにかかる費用もあるので設置が少ないのでは?
実際、大通公園のベンチも冬季間はカバーを掛けたり座面を外したり……してたと思うのですが、どうでしょう。
(そこは街歩きの達人である、田舎おじさん様がお詳しいでしょう)

対象的に、10年前に訪れた四国の松山市は街のあちこちにベンチがあり、座って休める、くつろげるなあ、という記憶があります。
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出ちゃっ太さんへ (田舎おじさん)
2021-04-14 20:45:15
 いやいや、これは出ちゃっ太さんに一本取られましたかな?ただ、私はチェーン店の進出を忌み嫌っているわけではありません。時代の趨勢としていたし方のない状況なのかなぁ、という感慨ですねぇ…。「丸亀製麺」の勢いは今のところとどまることを知りませんな。いつまでこの勢いが続くのでしょうかねぇ??
 ベンチの問題については、北国だからという言い訳(?)には承服しかねます。いくら北国でも、創意工夫次第でなんとでもなる問題だと思っています。シニア世代を戸外に誘う手段として、人にやさしい街づくりの一つとして、考えてほしい問題のように思いますが…。
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