ちょっと運動不足解消のため、などと思ったのは大きな間違い!今の私にとっては運動過多ともいえる厳しい三角山~奥三角山縦走だった。体力の衰えを痛感させられた行動時間3時間20分、歩数15,500歩の冬の山だった。
今日(2月20日)は特に予定もなく、天気も良かったので、運動不足解消のためにスノーシューでもしようか、と思った。しかし身近にスノーシューを楽しめるフィールドが思い浮かばなかった。そこで以前に一度函館在住の登山愛好家で有名なsakagさんとご一緒させていただいた三角山~奥三角山の縦走を思い付いた。こちらだとスノーシューよりは軽アイゼンを着用したツボ足の方が適当と判断した。だから“ノンスノーシュー”である。
しかし、「non snowshoe」というのもおかしい。フランス語+英語のちゃんぽんである。外来語を有難がる?日本人(というよりも私がであるが)の悪い癖が出てしまった。「no snowshoe」と言ってもいいのだが「non」の方が語感がよろしいと考えた。ということで今日は軽アイゼンを着用しての冬山登山となった。
※ 平日にもかかわらず、山の手口の駐車場はいっぱいでした。
天候は曇り時々晴れ、雪のコンディションはこの2~3日に降った雪が山の上では固まっておらす、柔らかな雪のためやや歩きにくい状態だった。
午前中に小さな要件を済ませた後、山の手口から午前11時10分から登り始めた。
※ 登り始めてすぐ、急斜面を上り詰めると尾根道に出ます。
三角山登山もいつ以来かはっきりしないのだが、以前は見られなかった登山路の各所に階段が設置されていた。三角山は小さな山だが、けっこう急な斜面もあるため整備されたのだろう。
※ 三角山の登山路にはこうした階段がたくさんのところで見られました。
※ 三角山では〇合目という表示ではなく「〇の坂」という名称を使っているようです。
約45分かかって「三角山」の山頂に立った。この時点では空は曇っていたが、札幌市内はよく見えた。三角山からはJR札幌駅が真正面に見え、北4条通りが正面に見えることを再認識した。
※ 三角山の山頂標識と、奥の高い山は「藻岩山」、手前は「円山」だと思います。
※ 三角山山頂から札幌市街地を眺めたところです。⇒のところはJRタワーです。
山頂では5分もとどまらず、次の奥三角山を目指した。三角山を後にするとすぐに「三倉の大下り」という急激な下りがある。柔らかい雪のためアイゼンの爪が効かず、恐る恐る降りた。そこからは大倉山に向かっての尾根道でアップダウンが何度も訪れ、徐々に体力を奪われていった。振り返ると山頂を通過したばかりの三角山が見事な三角形の形をして視界に入った。
※ 「三倉の大下り」を下から見たところです。写真ではその急峻さが伝わりません。
※ 振り返ると通過してきた三角山が見えました。本当に三角の形をしていますね。
※ 大倉山ジャンプ競技場のスタートハウスです。併せて観光客用のお土産ショップもあります。
大倉山を通過すると、目の前に奥三角山がそびえていた。ここからのアップダウンが厳しかった。大倉山から一度大きく下ってから登り返すのであるが、ここがきつかった。登山路は大きく斜行しながら巻くように長い長い上りが続いた。ちょうど大倉山を通過した後で観た奥三角山の背面に回り込むように登山路が造られているのだ。中には斜行しないで直登する猛者もいるようだが、今の私にはとても真似のできないことである。
※ 大倉山を過ぎると、目の前に「奥三角山」が、この後一度大きく下った後、山頂を目指します。
※ 奥三角山の中腹を斜行しながら高度を稼ぎ、裏側へ回り込みます。
※ 奥三角山の冬の灌木の様子を写した一枚です。
※ 奥三角山の中腹を斜行して、裏側の尾根道に出たところです。山頂まであと一息!
背面に回り込んで尾根に出るとまもなく奥三角山の山頂だった。山頂に立った時にはスタートから約2時間が経過していた。奥三角山の山頂は周りに木がなく、眺望が素晴らしい。360度とは言わないが270度くらいは眺望が開けていた。この時点で私はかなり疲れていたが、一休みしたことで体力が少しは回復したかと思われたのだが…。
※ 奥三角山の山頂標識です。別名「よこして山」とも称するんですね。
※ 山頂から、藻岩山方面を望む。手前のジャンプ台は、宮の森シャンツェです。
※ こちらは前方が「円山」、後方は不明です。
※ こちらは三角山と琴似方面の市街地だと思われます。
※ 山頂からはban.Kスキー場も望めました。
帰りが大変だった。前述したように帰りといえども下りばかりではないのだ。奥三角山に至るまで何度もアップダウンがあったということは、帰りはその逆のダウンアップ(?)があるということになる。
衰えた体力に鞭打ちながら、喘ぎ喘ぎスタート地点まで戻った。スタート地点に戻ってきたとき時計は14時30分を指しており、行動時間は3時間20分だった。
久しぶりの登山だったが、ちょっと情けない。こんな調子で夏山登山ができるのかちょっと心配である。